ハワイのアンスリウム栽培の歴史
ハワイアンの聖地、ワイピオ渓谷から40分のハワイ島北部にあるヒロの町にアンスリウム生産者で切花専門店の「グリーン・ポイント・ナーサリー」があります。「グリーン・ポイント・ナーサリー」の歴史は、創始者で現社長のハロルド・タノウエ氏がアメリカ本土の大学を卒業してハワイ島に戻った1957年に遡ります。太平洋戦争のためにハワイ島ヒロは景気不振で大勢の人たちが他の場所へ移り住んでいきました。しかし、若きハロルドは意を決して故郷のハワイ島で働くことに。そこで、軍の関係者が故郷の家族や恋人に贈る花としてアンスリウムが人気があったことに目を付けたのです。もちろん、この時代はエアメールで花を送っていました。その当時、アンスリウム栽培は地元の人にとって裏庭でちょっと育てる程度の副業でしかありませんでした。そんな中、「私はビジネスとしてアンスリウムを育てる決心をしたのです。この仕事に没頭しているうちに、もう42年になりました」とハロルド社長はこれまでを振り返ります。
家族の絆から生まれた花
ハワイ島でアンスリウム栽培に取り組む「グリーン・ポイント・ナーサリー」副社長のエリック・タノウエ氏は、社長のハロルド・タノウエ氏の息子で、マーケティングの才能を活かして1977年からグリーン・ポイント・ナーサリーで活躍しています。もともとタノウエ家はハワイで農業に携っており、ハロルド社長は3代目、エリック副社長は4代目になります。「これからも、このビジネスと伝統を次世代に伝えていくのが私の使命だと思っています」とエリック副社長は語ります。
花のクオリティを重視
「あるとき、アメリカ本土から切花の卸売り業者の団体がうちの苗園を視察に来たんです。そのとき、うちから花を買うことに決めたのは、園内がとても清潔で美しく保たれていたことに感動したからだと言われました」とハロルド社長。グリーン・ポイント・ナーサリーではクオリティを保つために以下の点を心がけているそうです。
- クオリティ向上のひとつの手段として、出荷する花を育てる植物園内をクリーンな環境に保っています
- お客様へのサービス重視:こちらの都合よりも、お客様の都合を考えて配送をしています
- グリーン・ポイント・ナーサリーは、ハワイの切花産業界のリーダーです
- お花や農産物栽培業者向けのアメリカ農務省の品質保証プログラム、「シール・オブ・クオリティ」の考案に創始メンバーの業者として携った実績があります
- いつも品質改良を目指しています
ハワイのアンスリウム栽培のパイオニア
グリーン・ポイント・ナーサリーは、ハワイの切花産業界のリーダーであり、何よりも改良の歴史に裏打ちされた実績があります。切花を送る際に定型となっている蓋つきのポリエチレンの袋に入れて箱詰めする方法を考案したり、業界で最初に屋根つきのグリーンハウスを採用したり、大規模な栽培業者として最初に火山岩を使用し始めたり、技術の改良と革新に常に取り組んできました。「技術の向上に 励んできたからこそ、今までやってこれました。もちろん、これからも改良を重ねていきます」とハロルド社長。
古代ハワイアンから学んだ調和の教えを実践
一方、息子のエリック副社長は、ハワイ大学で古代ハワイアンの農法を学び、ハワイアンの人たちがいかに自然のバランスから学びながら、ハワイで一番よく育つ作物を効果的に育てていたかを習得し、その教えをグリーン・ポイント・ナーサリーで日々実践しているのだそう。「ビジネスも、バランスがなければ成り立ちません。バランスがなければ、自分たちも、自然環境も、花も、従業員も、ビジネスも伸びていきません」とエリック副社長。 |