ハワイのホテル、グルメ、ショッピング、オプショナルツアーなどの旅行情報 ホノルルから「ハワイ観光に役立つ最新情報」を毎日更新

AuntyAYA

アメリカの高校卒業の資格GED

投稿者: AuntyAYA
投稿日: 2014年11月27日
コメント: No Comments »

見知らぬ電話番号で留守電が入っていました。聞けば、まだ高校卒業の証書を取りにきてくださいとのこと。

すっかり忘れていました。4年以上も前に試験を受けたような気がします。

事務所に到着すると、

「おめでとうございます!」と言われました。

卒業式にも行かず、ずっと証書を取りに行くのも忘れていたのに喜びがこみ上げてきて、「ありがとうございます」と返事を返しました。

 

sotsugyo1

 

周囲は大学や大学院に行くのに、なぜ、高校卒業資格を取るのかと良く聞かれました。

1つ目の理由は、無料の講座があったから。笑。

アメリカでは高校を全うできなかった人をサポートする無料講座があるのです。1年間5科目、週に2回、3時間ずつ通います。もちろん出席率も重要。全科目それぞれの試験を合格してから最後にGED、高校卒業資格の試験を受けます。アメリカの良い面ですね。様々な理由で高校を卒業できなかった人も、やる気さえあれば幾つになってもやり直せるのです。

■関連記事/「えりこのカレッジ・マム奮闘記・イン・ハワイ」第03回 学業に定年なし! 家族の支えあってこそのカレッジ・ライフ(前編)

■関連記事/ 第04回 学業に定年なし! 家族の支えあってこそのカレッジ・ライフ(後編)

sotsugo5

2つ目の理由はアメリカ人の相棒に「君はこの国ではキャリアもないし、コネも全くないんだよ」と言われたからです。悔しかったですね。結果的には良いムチになったのですが。

以前にも書きましたが、他国での資格やキャリアは国が変われば値打ちがゼロになることが多いのです。相棒もハッパをかける為、現実に目を向けるために言ってくれたのだと思います。

ハワイで最も長い友人の1人

相棒を認めさせるためにはまず、アメリカの常識を身につけたいと思ったのです。日常に必要な知識は大学以前の学校教育で得られると私は思うのです。本当は小学校から始めたかったのだけど。海外で子育てをされている方は一緒に成長もできていいですね。

 

私が通ったのはカネオヘベイにあるキングス・インターミディエット・スクールの教室。日本の中学校のようなものですね。こちらの公立は小学校が6年、中学が2年、高校が4年間ありますが、学年は1〜12年生と通しで数えます。私学はそれぞれのシステムがあるようです。

昨日、訪れると生徒達で作ったのでしょう。感謝祭のペイントを飾っていました。

sotsugyo2

校庭にはフラ・ハーラウ、モーハラ・イリマがホイケ(発表会)にも使う美しい緑のステージもあります。

Sotsugyo3

 

海には、第二次大戦中に日本軍の上陸を恐れたために作ったコンクリートの砦も見えます。

sotsugyo4

 

クラスメイトには様々な人がいました。

16才でシングルマザーとなりドロップアウトした人、彼女は20才くらいでしたが弟も妹もドロップアウト。3人一緒に通っていました。

歯科助手になりたい夢を持っている女の子。

サモアから移民したばかりの男の子。

刑務所から出所したばかりのおじさん。その仮出所の条件の1つがGED、高校卒業資格をとることでした。

英語が誰よりも苦手で、ずっと年上の私にも、みんな親切にしてくれました。

 

毎週、火木の6時から9時まで、先生は日系人のMr Matsumoto。1人で全科目を教えてくれました。

知らない単語ばかりで予習をしないと授業についていけず大変だったな〜。仕事の合間に教科書をチェックしたものです。大学時代まで勉強嫌いだった私がです。笑。

最終試験の準備を始める頃には先生が個別に不得意科目を指導すると申し出てくれました。それからは先生の取り合い、みんな、熱心なのです! 1度は脱落した高校卒業資格を手に入れようと必死なのです。

Matsumoto先生は、お正月に本土へ100才のお母さんに会いに行かれる以外は、いつでも時間をあけるとおっしゃってくれたのを覚えています。

お願いをすると、私の家の近くのマクドナルドで勉強をしましょうということになりました。ハンバーガー代もご自分で払おうとされたけど、うちの近所にまで、それにプライベートの時間を使ってまでの指導をされる姿にただただ感服。これだけは払わせてくださいと伝え、法律の復習を一緒にして頂きました。

卒業試験は見事に100点満点!

クラスメイトは、卒業式でマントを来て帽子を投げるんだと楽しみにしていたけど、皆のお母さんどころかおばあさんのような年齢の私は高校の卒業式に出るのはちょっと恥ずかしかった。。。

 

でも、いつか、きっと、大学や大学院に戻る事もあるだろうから、その時には白髪頭で若い学生に混じって、帽子を投げたいな :)

この記事が属するカテゴリー: AuntyAYAのブログ, 編集部ブログ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

*