迷い犬の前足には大きな水掻きがついていて、まるでアヒルのよう。ラブラドール・レッドリバーの血が入っているようです。
相棒は反対しながらも、写真を撮って友人に送っています。
おまけに「SIT(お座り)」「HOLD(お預け)」を教え込んでいるのです。。。
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いったいどっちやねん!!! ややこしいなぁ〜。。。
オーナーが「SIT」は既に教えたらしく、餌を見るときちんとお座りをします。HOLDもあっという間に覚えたので、なかなか頭の良い犬のよう。
相棒のシアトルの友人が黒のラブラドール・レッドリバーの雑種を飼っています。
その子もシェルターから引き取られたのだけど、とっても良いこで、リースなしでも川べりを離れずに一緒に散歩ができるのです。
その子の名前がMONK。この迷い犬に「MONK JR」(モンク・ジュニア)と名付けようかなと言ったら、相棒が、
「じゃ、MJって呼ぼう」だって。
ほんまは引き取りたいんちゃうの?!素直じゃないなぁ。。。まったく。。。
便がゆるかったのと、オーナー探しをする決心がつかず、MJは2晩、我が家で過ごしました。便も正常になり、乾ききった鼻も濡れだし、目をさらに大きく開けてこちらをみつめ、尻尾をちぎれんばかりに振るようになりました。
でも、相変わらず散歩に出ると人間は大好きのようだけど、犬の吠える声を聞くと凍り付くのです。全く前に進みません。
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犬を飼っている友人にMJの写真を送ったら「かわいい!見たい!」というので連れていこうとしたら相棒が、
「野良犬なのだから病気を持っているかもしれない。飼い犬にうつしたらどうするんだ!」
というので、水曜日に重い腰をあげてヒューメイン・ソサイエティへ連れていきました。病気を持っているかなど色んな検査をしてくれるのでね。
車に乗ってもMJは大人しく景色を楽しんでいました。到着すると嬉しそうに降りたのはいいのだけど、事務所に入ろうとすると凍り付くのです。
通りがかった女性が、
「まぁ〜、かわいいBOYだこと。私が手伝ってあげるわ」
と言ってMJを抱いて中に入ります。彼女はMJに一目惚れした様子。
初対面の時に、この迷い犬には貰い手はいないだろうと思った私はびっくりしたけど、ヒューメインの人達も、
「ゴージャスな犬だね!」
と声をかけてくるのです。まぁ〜、アメリカ人は褒めの文化だから、話は半分に聞いておいた方がいいのだけど。。。。なんだか嬉しい。笑。
MJを抱き上げた女性の名前はリザ。彼女は私が登録を済ますまでMJのそばを離れることなく、もし、オーナーが現れず、私たちが引き取ることができなかったら電話してねと紙に電話番号を残してくれました。
これで、オーナーがみつからなくてもMJには大ファンが既に2人できた事になります。
当の本人はもう、ビクビク。きちんと姿勢を正して座っているけど、小さな声でキューンキューンと怯えたように鳴いています。
でも、ヒューメインのスタッフは扱いが上手ですね。犬のお菓子につられMJもついていきます。
最後にお別れの挨拶をと言われた時は涙が出てきました。出会ってから別れまでMJのワンワン吠える声は聞かずじまいだったなぁ。。。
その後、すぐに車に乗ることができず、ヒューメイン・ソサイエティの中を散策。以前に来た時よりも動物が少ないように感じました。
クリスマス後だからかな。。。贈り物として巣立ったそのこたちが、ここに舞い戻ることはありませんように。
近い将来、MJと一緒にここを散歩したいなと思いながら、寄付をした方達の名前や言葉が刻まれた敷地内の公園を歩きました。
「つづき」がありますように。
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