2日前のオアフ島の大渋滞はひどかったですね。ハワイに長いこと住んでいますが、(私の頼りない記憶によると)これまでで最悪だったと思います。
渋滞に巻き込まれてしまった観光客の方も多かったのではないでしょうか。ワイキキからアロハスタジアム近くの自宅に戻る友人が、「しばらく時間潰させて」とうちのコンドに避難してきました。
■関連記事/【話題】H1高速、ジップレーン故障で昨夜は大渋滞に!
渋滞の原因については、昨日の【話題】に記されていますが、州運輸局のずさんな対応に批判が寄せられています。渋滞の原因となったジップモービルという車両、2台あるうちの1台が作業中に故障したのですが、正常な車両を稼働させず、正常車両の部品を使って故障車両を修理するという手段を講じたのです。 この行為は、2台のうち1台は常時稼働できる状態でなければいけないという運輸規定に違反しています。
正常車両の移動時間90分を短縮するために、修理に挑んだ運輸局でしたが、結局不具合は解消せず、米本土から部品を取り寄せ、あわせて技術者に修理を依頼することになりました。そして翌日、正午前に到着した技術者によって、午後2時までにはジップモービルは稼働を再開。多少の渋滞は発生したものの、2日連続の悪夢の渋滞は避けられました。
修理できる技術者をハワイで育成、または常駐させることは出来ないのか、と誰もが疑問に思っているでしょうが、それはいろいろな理由で難しいようです。「え〜?」と思わずのけぞってしまいます。
さらにひどいのは、渋滞に巻き込まれてやむなく携帯電話を使用したドライバーに対し、計70件の違反チケットが切られたということです。罰金は290ドル!ひどい!
警察関係者は会見で、大渋滞の発生を把握するのが遅れ、通常実施している取締りキャンペーンをキャンセルしなかったと、対応の誤りを認めています。それにしても渋滞に高額の違反チケットと踏んだり蹴ったり。本当に気の毒です。州議員の中からは違反チケットを無効にするよう求める声もあがっています。
夫の同僚のひとりは、ニミッツ・ハイウェイで身動きがとれなくなり、アラモアナからイヴィレイのコストコ近くまで、通常15分ほどで行けるところを、なんと4時間も掛かったそうです。
我が家の下を通るカピオラニ・ブルバードも、ラッシュアワーはとっくに過ぎているのに、大渋滞が続いていました。
渋滞に巻き込まれた車両は7万5000台余り、10万人以上が何時間にもわたって車内にとじ込められました。
子どものケアの延長は15分ごとに10ドル、タクシーに乗っていたら1時間につき36ドル程度。フライトに間に合わなかった人も多数います。ニミッツ・ハイウェイではスーツケースを引きずって、空港まで徒歩で向かう人もいたとか。
タクシーやバス運転手、ケア施設職員などの超過勤務や、ガソリン代などなど、渋滞による損害額は100万ドル(約1億1800万円)と算出されています。
気の毒なドライバーの「つぶやき」が今朝の新聞で紹介されていました。
「どこからどこまでどのくらいの時間がかかった」というものが多い中、こんな陰謀説を疑う人も…。
「これは電車計画の財政支援を受けるための市長の陰謀だ」
「この渋滞で、どのくらいの人が電車計画の賛成派にまわっただろうか」
疲れた果てたドライバーからのツイート。
「州の責任なのだから、明日は州の休日にしなさい」
みなさん、本当にお疲れさまでした。
コメントを残す