去年、かがんで顔を洗えないほどのひどい腰痛に襲われ、フィジカルセラピーのお世話になってからというものの、これまで無縁だったストレッチやウォーキングを始めました。
ストレッチで筋肉を伸ばすことの気持ち良さ、美しい自然の中を歩く楽しさを遅まきながら実感しております。
そんなわけで、週末は家族でハイキングに出掛けることも多くなりました。この週末は観光スポットとして大人気のダイヤモンドヘッドに、久しぶりに上ってまいりました。
前回のハナウマ湾リベンジハイキングよりずっとラクでしょ、と気楽に考えていたせいでしょうか、上り始めてから帽子とサングラスを忘れてしまったことに気付きました。
トレールを進んでいくうちに、人の多さと夏の陽射しの強さにびっくり。トレールの幅が狭いので、後ろの人を気にして自分のペースでゆっくり歩くこともできず、かなりハードです。
途中から娘が持ってきたミニーちゃんのタオルを頭にのせ、ヒーヒーいいながら進んでいったら、前方にあの、頂上直前にでーんと構える“心臓破り”の階段が。
息を整えてからスタートしたら、私のすぐ後ろにオバちゃんがつづきまして…。またこのオバちゃんが元気で、ピタッと私の後ろについてくるではありませんか。途中で立ち止まって「ハァー疲れた」なんて休憩できる雰囲気ではありません。
最後まで一気に上ったら、一番上に着いたのに足が言うことをきかず、もう一段上がろうとしていました。きつかった〜。
階段の途中で、下ってくる人から「あともう少しよ」「頑張って」と励まされました。3人ぐらいに言われたかな。
人間は、自分が苦しみを乗り越え、その同じ苦しみを味わっている人には、とても優しくなれるものなのでしょう。私も下りるときに、顔を真っ赤にしてゼーゼーしながら階段を上ってくる60代ぐらいの日本人のご夫婦を「あと少しですよ〜」って、自然と励ましていました。
頂上のこの景色を見れば、あの階段の苦しみも吹っ飛びます。
みなさん、ぜひ「すっご〜い!」と叫ばずにはいられないこの風景、ご自身の目でお確かめください。
ところで夫によると、ミニーちゃんのタオルを頭からかぶり、顔を真っ赤っかにして一心不乱に心臓破りの階段を上る私の姿は「殺気すら感じる(直訳=人をも殺しかねない)疲れ具合」だったそうです。
同じ苦しみを味わっている人に優しくなったのではなく、夫曰く「怖くて励まさずにはいられなかった」だそうです。
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