再開発が進むアラモアナ、カカアコ地区など、ホノルル市内で最近建設された、もしくは目下建設中の高層コンドミニアムのほとんどが、オシャレなガラス張りのデザインになっております。
■関連記事/【オアフ島ガイド】いま大注目の街、カカアコ(その1:基礎知識編)
時間帯によっては太陽が窓ガラスに反射して「まぶしい」という問題も少なからず発生しているようです。
ブレイズデルセンターに隣接する、ワードアベニューとカピオラニ大通り角で目下建設中の高級高層コンドミニアム「シンフォニー」。近隣住民から窓ガラスの反射が強すぎるという苦情が市に多く寄せられました。
↑こちら目下建設中のシンフォニー
そして窓ガラスの取り付け作業が完了間近というところで、窓ガラスに関する規定違反が発覚したのです。
違反がニュースで報じられ、誰もが思いました。「これから窓ガラスを外すのは大変だろうな」。そして地元紙のコラムニストがこんなことを綴っています。
「ハワイでは計画を進めることは非常に困難だが、一旦始めた計画をイチからやり直すことは、ほぼないに等しい」
オアフ島の鉄道計画もまた然り。数日前に工事関係者から「工費が予定より2億ドル増大」「完成は1年遅れ」との見通しが発表されたばかりです。だからといって、ここまで進んでいるものを「約束が違う。やめよう、やめよう」とはいきません。
だからシンフォニーの窓ガラスも「あ、やべ。じゃあ外そう、外そう」なんて、いきませんよね、と誰もが思っていました。
そして今月16日、開発を管轄する委員会の討議で、6—1でシンフォニーに反射規定を適用させないことが(やっぱり)可決されました。
新聞報道によりますと「規定にはガラスの反射を制限するための基準など(反射率に関する)詳細が欠如しているため」というのが理由だそうです。規定を制定するときに、そんな大事なことを定めていなかったなんて、考えられませんよね。
とにかくシンフォニーの窓ガラスは、誰もが予想したように、取り外さなくてよいことになりました。
しかし違反は違反ということで、シンフォニーの開発業者には規定違反の罰金2000ドルの支払いと、違反行為に関して雇用したコンサルタントの費用2万4000ドルを委員会に払い戻すことが命じられたそうです。しかも開発業者は反射する太陽光を軽減する対策費として100万ドルを支払わなければいけないそうです。
違反があったのか、なかったのか、違反があったけど、まあいいよ、いいよ、となったのか、よく分かりませんが、とにかくシンフォニーの工事が続けられることで、開発業者は満足しているそうです。
住民以外はハッピーな結果になりました。
ただシンフォニー以外にも、窓ガラス規定違反に問われているコンドミニアムがあります。
それがこちら↓。
今年初めに完成した「801サウスストリート(ビルディングA)」。規定違反に関する聴聞会が10月7日に行なわれるということですが、シンフォニーの件もありますし、窓ガラスの取り外しが命じられることは、「ほぼ100%ないでしょう」と住民は確信しております。
コメントを残す