ハワイに暮らすようになって、日本の伝統文化に触れる機会が、日本にいたときよりずっと多くなったような気がします。
ホノルルで東花(とうか)書道を主宰するヒロミ・ピーターソン先生から、書道展「心を筆に」のご案内をいただき、この週末、日本文化に興味津々の娘と、なぜか漢字に興味津々の夫の3人で行ってきました。
会場はモイリイリ地区にあるハワイ日本文化センター。書道展を鑑賞するなんて、何年ぶりのことでしょうか。
会場にはピーターソン先生をはじめ、書道会員のみなさんの力作がズラリと並んでいます。
ワタクシも小学2年生から6年生まで近所の書道教室に通ったものです。自分から親に頼んで通わせてもらったのに、最初は楽しかった教室も、だんだん面倒になってきまして…
楽しい、楽しい放課後のドッヂボールや缶蹴り、どくろむし、ゴムだんといった、大汗をかく遊びばかり夢中になっていた当時のワタクシ。書道の日は友人に「すぐ戻ってくるから待ってて〜」と告げて抜け出し、教室へ。
出来るだけ早く友だちのところへ戻りたいから、立て膝で墨をガンガンすっていると、決まって先生に怒られましたっけ。「墨をするときは心を落ち着けて、円を描くように」と。
そんなことを思い出しながら、鑑賞していました。みな素晴らしくて、娘から「どれが一番好き〜?」ってたずねられても、なかなか選べません。
「おかげさまで」という言葉はハワイの日系人の間でもよく知られています。選挙キャンペーンで候補者が「オカゲサマ」って、たどたどしい日本語でお礼を言っているテレビコマーシャルが以前ありました。
心の友と書いて「しんゆう」というのですね。いいわあ〜。
こちら(↑)主宰のピーターソン先生の作品。説明文を読んでからあらためて眺めてみると、心に響きます。
「何のために生まれたか」
「何をして生きるのか」
夫と娘はいろいろな文字が書かれた小石に夢中です。
そういえば以前、用事があってピーターソン先生のお宅を訪ねたときに、フリーの道を選んだワタクシに、先生が「道」と書かれた小石をくださいました。「新しい道を切り開いていって下さい」と。
娘には「花」と書かれた小さな色紙をくださいました。花は娘のミドルネームです。
漢字好き(なぜかは不明)の夫は、「自分にも欲しい」と大変羨ましがっておりましたので、書道展で自分のミドルネーム「誠」の石を見つけて大感激。
さっそく居間の本棚に飾って、「日本っていいねえ」とみんなで鑑賞しています。
コメントを残す