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ホクレア号ホームカミングー「未来のために、過去から学ぶ」

投稿者: Vince
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6月17日からの1週間、ハワイでは半世紀に一回あるかないかの歴史的な大きなイベントが行われていました。

3年の月日をかけて世界を廻っていた航海カヌーのホクレア号がハワイに戻ってきたのでした。

マジックアイランドで、ハワイの他の離島のカヌーや、太平洋、ミクロネシアからのカヌーも同時に到着して、大きなホームカミングイベントがありました。

 

エンジンを持たず、GPSやコンパスといった現代航海の必需品を使うことなく、風と人の力、星や太陽、波、雲などの自然を観察することなどの伝統航海技術を使ったホクレア号は、「マーラマ・ホヌア(地球・大地を守る、大切にする)」というテーマのもと、25以上の国や地域、80を超える港に寄港して無事にハワイに戻ってきました。

関わったクルーの数も300以上と聞いていますし、この壮大なイベントに関わった人たちは1000人以上とも言われています。

 

土曜日のマジックアイランドのイベントには多くの人が集まり、無事の生還をお祝いしました。

日曜日から火曜日までは、コンベンションセンターで「マーラマ・ホヌア」をテーマにしたイベント/サミットも行われ、木曜日には、ホクレア号の生まれた場所でもあるクアロアパークにて、クロージングセレモニーが行われました。
■関連記事/【ホクレア帰還】世界一周航海中のホクレア号が帰港

 

僕は、10年前のホクレア号のミクロネシア・日本航海の時から、ポリネシア航海協会のお手伝いをさせていただいたり、カウアイ島の姉妹カヌー「ナマホエ号」建造のお手伝い、また日本からやってくる訓練船(日本丸や銀河丸)がハワイにきた際のポリネシア航海協会との交流などに関わっていたり、2015年にハワイのカヌー協会の、姉妹(孫という話も?)団体である日本航海協会のお手伝いもしていることから、今回の一連のイベントにも参加させてもらいました。

 

【サミット会場でこんな写真も見つけました!10年前に参加した国立イーストウェストセンターのプログラムの写真です。これがきっかけでポリネシア航海協会と関わることになりました。】

 

いまでも興奮冷めやらぬ中。。。というか、興奮しすぎて知恵熱は出るは、声は枯れるは、飲まれ込まれまくって、2週間経ったいまでもまだ完全にプロセスできない状態でいます。

航海関係者の中では、知識も経験もなければ、ぺぇぺぇ同然ながらも、このものすごい場所にいれて、このすごい時を目撃できていることにすら夢に感じている状態でした。

ただそんな興奮も冷めやまない状態ながら、色々なスピーチやお話を聞く中で、

自分の過去10年の関わりやつながりやその感情を思い直して、これから次の10年をビジョンする時間も持てたのかとおもいます。

 

そんな中でいくつか頭に強烈に残っていることを、自分の記録用がてら書きためたいとおもいます。

 

「リーダーだけが、リーダーシップを取るわけではない。」

多くのベテランクルーたちが言っていたこと。

こんなとてつもない壮大なプロジェクトには、多くの手が必要でした。

僕も日本航海協会の代表がホクレア号のインド洋航海に乗船する際は、ポリネシア航海協会との連絡の間に入ることも多く、コーディネーター・スタッフ陣の大変さは痛いほど伝わりました。

そういう一人一人の関わる人たちこそが、それぞれでリーダーシップを取らないといけなかったのです。

「リーダー」と呼ばれる人たちはただでさえこなさなければならないことも多い中、スタッフ陣やボランティアの人こそが、カヌーに乗る乗らないに関わらず、一人一人が自分の役割を認識して率先して行動することが必要だったと思います。

未確定な情報が散乱するなか、そういった人たちの活躍が本当に目立ちました。

リーダーシップにも色々なスタイルはありますし、自分の強みを知っておくことは大切だなと思いました。

 

 

「『やれる可能性』があるなら、リスクに躊躇するよりも、次につながる可能性を試すプッシュが大切。」

これは、ポリネシア航海協会の代表であるナイノア・トンプソン氏がなんども口にしていたことです。

「やらないで後悔するよりは、やって反省して次に進め。最低でも一歩は出せる」ということでしょうか。「リーダー」として難しい判断を試されるのでしょう、彼自身も失敗はあったと言いますが、それでも、きっと経験や年数を積めば自分の直感さえも鍛えられます。そう言ったものを信じる力、それよりも「次につながる」というオプションを選ぶ勇気を強調していました。

 

 

 

「先代からの知識は、長年通用しているものなのだから必ず正しい。

だから、自分たちの課題は過去に戻ってその知識に触れて学び得て、次世代のために一歩でも二歩でも先に進むこと、それが責務。」

未来のことを考えるのであれば、必ず過去に戻りなさい。ハワイに住んでから色々な人、コミュニティで聞く言葉です。

 

どんなに現代のテクノロジーや論理や理論などが進んだとしても、地域で伝わる知識、常識というものは、過去長い年月を経て出来上がったものだから、否定することは決してできないはずです。

今の教育制度は、学ぶの中心が「今」であったり、「自分」という「一点」であったりするわけで、「先代からの知識や知恵」を「現在の今、その場所にあてはめてみて」、それがどう「未来・次世代につながるか、そしてどう形になるか」というつながるラインがなければ、きっと持続可能なものとしては成り立たないでしょう。

過去に戻ることで自分のルーツにもつながり、それが未来へと続く、そしてそれがそのコミュニテイにとって特別であれば、長い時空ラインのなかでも「自分の存在価値」というのがそこにみいだせるわけです。

 

 

「自分の世代で結果が出ることを求めるのが最重要でなくていい、自分の行ったことでそれが将来的に結果につながればそれが本望。

旅に出て出会って、次世代へギフトを持って来る」

時空ラインの話につながることかもしれません。

「成功」の定義が、もし目先の利益を得ることだったり、自分の名声のためだったりしたら、長い時間のなかではほんの一部ないっときなご褒美なだけです。

そういうものは長続きしません。

多くの先住民族の人たちが言うように、先の代、未来の世代2−3世代まで影響があるものづくり、考え方というのが、大切です。

今回戻って着たホクレア号は、これからハワイの島々を巡ります。

自分たちが見てきたもの、学んできたもの、Moʻolelo(ストーリー)を地元の人たち、次の世代にきちんとシェアしていく重要性を教えてくれます。

 

今後、ホクレア号は日本、韓国、中国、フィリピンの旅に出て、「Respect the Pacific」のお願いの旅に出ると言うプランの話も出ています。

この10年、日本は多く関わってきています。日本の役割もとても大きくなったはずですし、きっと多くの期待も寄せられると思います。

その時に、「ハワイ、パシフィック、世界はこうなんだね。日本はこうなんだよ。」

「日本にも、日本の各地域でも、こんなにすごい知識があって、こういうところ学んでほしいよ」って言える準備をする必要があるんじゃないかなと思ってます。

 

この数週間、なんか歴史が動いた瞬間というか、未来の教科書に載ってるところに、自分がいれたのかなと思うことが多々ありました。

大げさかもしれないですが、そんな歴史の1ページから未来の道作りに対して小さな貢献でさえできるのならば、人生の意義ってそこにあるんだなーと勝手ながらに自己満足した時間を過ごしていました。

 

体調が2週間くらい悪いままなのですが、

ハワイの方々に、「それは時間をかけて次のチャプターにいくために、ゆっくりとプロセスしている時期なんだよ。」

無理にあせってはだめって言われました。ここは「時間」に対する考え方のレッスンなんですよね。

まだまだがんばっちゃいそうです。

助走がまた始まった感じです。

 

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