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ハワイアンの樹皮布、カパ作り (前編)

投稿者: AuntyAYA
投稿日: 2014年03月15日
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AuntyAyaのブログ、ハワイの暮らし、ハワイのスポーツとハッピーを求めて

Kapa、カパってご存知でしょうか?

絹や綿が普及される以前は樹皮で作る布が衣類やブランケット、カーペットなど、様々な用途に使われていました。

ハワイではそれを、カパ(KAPA)といいます。

日本ではしな布、芭蕉布、葛布と呼ばれる樹皮の繊維で織物を作っていました。
これらの名前なら、聞いたことがありますよね。

西洋文化が入る前の太平洋の島々では樹皮を織らず、叩いて伸ばし布を作りました。
カパもその1つです。
今ではアートとして収集する方もいます。

使う木、布の風合い、図柄にはそれぞれの地域の特性が見られます。
ハワイのものは使う用途によって差別化はされていますが、図柄と風合いの繊細さが際立っています。
薄いものは、フェイシャル用のティッシュほどの薄さで肌触りも良いのです。
古代ハワイでは、もちろん自然の染料のみを使っていましたが、西洋文化が入ってからは、ターコイスブルーなど、色んな繊維を叩きこみ、それまでになかった色も使うようになりました。

カパを作るのは女性の仕事でした。
その表面には、作り手の想いやストーリーが描かれたそうです。
18世紀より、西洋文化が一気にハワイに入り、綿や絹が浸透しました。
1度は作らなくなってしまったカパ、ハワイは伝承文化だったので作り方を書き記されたものもなく、模索をくり返しクプナ(お年寄り)に聞きながら、最近は作る人が増えてきています。
私は、そんなカパに惹かれ、作り方を習う場所がないかと探していました。
そして一昨年、出会ったのがクム、ダラニ・タナヒ。
カパ作りを習いたいと申し出たら、新しいクラスを発足させるとのこと。
クムの家はワイアナエ、我が家から渋滞がなくても1時間以上、長い道のりを1人で運転するのは辛いと思い、近所の友人を誘い一緒に通うことになりました。
去年の4月から、カパ作りのクラスを取っています。

このクラスでは古代のハワイがそうであったように、材料、道具に至るまで全て自分で作ります。
今週末が最後のクラスなのです。
ちょっと淋しいですが、その1年間の様子を2回に分けてお伝えしますね。

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最初のクラスでは、材料となるヴァウケ(ペーパー・マルベリーツリー)を植えました。
雑草を抜き、土を耕してから植えます。
これは1年間、自然の肥やしや水をあげたり、雑草を抜いたり、木に節目ができないように枝を折ったりして、愛情たっぷりに育てました。
家の庭仕事は夫に任せきりな私なのに、土をいじり植物の成長を見守るのは楽しかったです。

現存するカパやその物作りの道具を求めてビショップ博物館やエマ王妃の夏の宮殿へも訪れました。
自分達がこれから作る道具や王室がブランケットとして使ったカパを手でも触る機会を与えられ、鳥肌がたちました。
これは、クム、ダラニによる特別な課外授業で、一般ではなかなか見れない、触れることができない物ばかりです。

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次の授業では、マカハの少し西のビーチ,ダ・ランチにて、カパ作りに必要な工具を作るため、石を探しにいきました。

海に入る時に心がけるのは感謝の心です。
人類より先に存在する空と海、地球に感謝します。
入ることの許可、そして、自然の恵みを頂くことの許しをもらいます。
チャントを唱えてもいいし、心の中でつぶやいてもいいのです。

石は触って抱いて、自分との相性を感じながら選びます。
いっぱい取るのではなく、必要な数だけ大切に頂いて帰ります。

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そして、臼作り。。。これが大変でした~!
でも、

「大変!コンチクショ~。」

なんて事を考えて物作りをしてはいけません。
口に出して言うなんてもってのほかです。
そのマナが臼に入るからです。

物作りをする時は、心を綺麗に整えてからかかります。
料理で考えるとわかるでしょう?
怒った人が作った料理には怒った味がします。
食べる人の事を思って愛情をこめて作った料理には温かい味がしますね。
「言霊」という言葉がある日本文化で育った私達には理解しやすいですね。

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海にはヴァナ(雲丹)がいっぱい!
あぁ~、美味しそう。
でも疲れきっていたので眺めるだけで、家に帰りました。
もったいなぁ~い。

この臼を作った2日後まで腕と肩と背中が筋肉痛で大変でした。
普段、どれだけ使ってないかがわかりますね。
昔の人はこうやって手作りをし、頑丈な身体も作ったのでしょうね。

ということで、次回に続きます。

笑顔いっぱいの素敵な週末をお過ごしくださいね。
Smile from your heart :)

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