ハワイ・ブック&ミュージック・フェスティバル
毎年、娘と一緒に楽しみにしているホノルルのイベントのひとつ、「ハワイ・ブック&ミュージック・フェスティバル」が週末、近所のシビックグラウンドで開かれました。会場までの道のりをスキップで向かうウキウキの娘、お目当ては「スワップブック」のブースです。ここでは持参した不要本を別の人が寄付した不要本と交換することができます。
前日、娘は本棚の前に座り込み、 じっくりと時間をかけていらなくなった本を選んでいたようです。吟味の末に選んだ7冊の本を、娘は受付で7枚の引換券と交換してもらい、本が積み上げられたワゴンでさっそく物色開始です
熟考型の娘、ワゴンの端から1冊ずつ本を手に取って、表紙をながめて、目次に目を通して、裏表紙の説明をじっくり読んで、ページをめくって字の大きさや読みやすいかどうかを確認して… この作業が永遠と続きます。ハァ〜。
ようやく5冊を選んだところで、「欲しい本がない」と引換券2枚を私にくれました。タダなのだから適当に選べばいいのに、「気に入らないものはいらない」という頑固な小学生です。引換券を無駄にしたくない貧乏性の母は、ジョージ有吉元州知事がハワイ立州から今日までの半世紀を振り返った本「Hawaii」と、地元の人たちに人気のショップとそこの名物を紹介した「THE OMIYAGE GUIDE」をサッサと選んで、ブースを後にしました。
最近の子どもは塾やお稽古ごと、ゲーム遊びなどで忙しく、 読書する暇もなかなかないようですが、「読む時間でなく、本を読んだあとにボーッとする時間がない」というのが実情のようです。
どこかの児童図書館の館長さんの話だったと記憶しますが、読後にその「ボーッ」としながらいろいろなことを考え、想像することが、子どもにとってはとても大切なことだそうです。読んで出会ったいろんなことを、頭の中で膨らませて、自分のものにしていく… そんな時間が今の子どもにはないのだそうです。
その日の午後遅く、家族みんなでアラモアナビーチ公園に繰り出しました。芝生にビーチチェアを並べ、1時間ほど本を読むことに。数ページ読んだところで眠くなり、背もたれを倒して頭上を見上げたら、こんな美しい自然が広がっていました。
読後にボーッとするのには、最適な場所ですね。
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