カニ・カ・ピラ・グリルでスラックキーギターの音にうっとり
花の金曜日という言葉は、日本ではもう死語となっているのでしょうかね。まあ、いいか、その〃花金〃に、女友だちとワイキキでカクテルを飲みながら、スラックキーギターのライブを満喫する、などという非日常的な贅沢な時間を過ごしてきました。
この日は夕方からアラモアナセンターで取材があり、友人と一緒に出掛けたのでした。娘が生まれてから取材の仕事もめっきり減りましたが、この日は立州記念の祭日で、夫も娘もお休みでしたので、珍しく引き受けました。
取材を終えると友人が「これからナニするの？」とまるで仕事を終えたOLが、このまま帰るのはつまらんじゃないの、というような顔で聞いてきました。小学生の娘を夫に託してきたので、珍しく外出OKだった私は待ってましたとばかりに「食べにいく？飲みにいく？」とにやけが止まりません。
彼女がPRを担当しているスラックキーギター界の新星、ショーン・ロビンズが、ステージで演奏するというので、「一緒に来て」ということでした。
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場所はワイキキのアウトリガー・リーフ・オン・ザ・ビーチのプールサイドにあるレストラン「カニ・カ・ピラ・グリル」です。ステージ目の前に用意されていた予約席に案内され、またしてもにやけが止まりません。
「ギターも歌もうまいし、しかもイケメンだし。いいでしょう」と友。これまで私に見せたことのない笑みで彼を見つめる彼女に、「彼いくつ？」と訊ねると、「21よ。ショーンのお母さん、きっと私より年下よ。絶対聞かないけど」と、いつもよりトーンの低い声で教えてくれました。
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こちらショーン・ロビンズです(写真上)。スラックキーギターの独特の音色、いつ聞いても心が和みます。
私が「いいなあ」と感動したのは、次に登場したダニー・カルバリヨ(写真下)。演奏も曲も、キリッとしたカメラ目線も素晴らしい。ちなみに彼は23歳。「こっちも息子じゃん」と、私たちは自分たちの〃結構な〃年齢を痛感したのでした。
日常の喧噪を離れ、マンゴー味のカクテルを飲みながら、心に優しく響くハワイアンサウンドに耳を傾けていたら、「そうだ、ここはハワイなんだ。もっともっとエンジョイしなくちゃ…」と日々の暮らしに忙殺され、忘れていた大切なことに気付いたのでした。
カニ・カ・ピラ・グリル
Kani Ka Pila Grille
Outrigger Reef on the Beach
2169 Kalia Road, Honolulu
(808) 923-3111
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