ハワイのホテル、グルメ、ショッピング、オプショナルツアーなどの旅行情報 ホノルルから「ハワイ観光に役立つ最新情報」を毎日更新

ハワイ歩き方事務局

ビショップ・ミュージアム

投稿者: ハワイ歩き方事務局 更新日:2008年02月01日

ディナーショーやフラダンスにサンセット・クルーズ… ハワイには楽しいアクティビティがいっぱい揃っています。このコーナーでは、家族連れやグループでハワイ旅行を満喫できるアクティビティ情報を随時ご紹介しています。

ビショップ・ミュージアム

Bishop Museum


ポリネシア文化圏の学術資料が結集するビショップ・ミュージアム

ハワイを含むポリネシア文化圏の人類学や生物学、ひいてはプランテーション時代にアジア移民から流入した文化や歴史、言語、科学に関わるありとあらゆる貴重な資料が所蔵されている「ビショップ・ミュージアム」。こう聞くと少し敷居が高く感じるかもしれませんが、ビショップ・ミュージアムにはそんな堅苦しい雰囲気はありません。楽しく、時には実際に手を触れながら異文化体験ができるだけに、子供も大人も楽しめる「旅のみどころ」になっています。

カヒリ・ルーム


エントランスを入ってすぐにあるショップでは、メイド・イン・ハワイのギフトがズラリ

ビショップ・ミュージアムは、1889年にバーニス・パウアヒ・ビショップにより創設され、以来100年以上もの間、学術的収集品が展示されてきました。館内入口右側の特別展示場を抜けると、現れてくるのが「ポリネシアン・ホール」。ホールの外壁に使用されているのは何と火山の溶岩なのです。入ってすぐ左側の部屋が「カヒリ・ルーム」といい、19世紀初期のハワイ王族の肖像画と王家のシンボルである鳥の羽でつくられた「カヒリ」が展示されています。巨大なダスターのような形をしたこのカヒリは、戴冠式や葬儀など、大勢の人が集まる祝祭事に、王家の人々がどこに座っているのかすぐに分かるように侍従が掲げ持ったものです。

ベスティビュール・ギャラリー


キャッスル館では、現在「遺伝子展」を開催中

ポリネシアン・ホールの右半分は、「ベスティビュール・ギャラリー」という広大な空間。ここには、部屋いっぱいに長々と横たわる、丁寧に磨き上げられた一艘の巨大なアウトリガー・カヌーが展示されています。これだけのカヌーを、クギを使わずに作り上げたポリネシア文化の奥深さに改めて驚かされます。ギャラリーの壁面にはポリネシア人のルーツを示した地図。ハワイ諸島に最初に上陸した人々は、約3800キロ南方のマーケサス諸島から訪れたと言われ、時は紀元600年頃。このギャラリーには、他にもカヌーの模型や釣り具などが展示されています。また、尖塔になっている2階部分には「太平洋の人々」と呼ばれるギャラリーと「ホール・オブ・ハワイアン・ナチュラル・ヒストリー」があり、それぞれ、古代の太平洋諸島での人々の生活、社会、宗教についてとハワイ諸島の火山活動や生物形態の進化についての展示があります。

ハワイアン・ホール


ハワイアン・ホールの天井には18メートルもあるマッコウ鯨の標本(右上)が

「ポリネシアン・ホール」の隣りには「ハワイアン・ホール」が続き、このホールは中央が大きく吹き抜け、3層構造になっている回廊式の造りで、1階に西欧人到来以前の古代ハワイ社会、2階に西欧文化と融合し始めた王朝時代、3階に19世紀半ばから流入した日本や中国、韓国など移民文化に関する資料が展示されています。また、1階のフロア中央には実物大のピリハレ(草葺きの家)や西欧人が到来する前の情景のジオラマが展示され、遙か高い天井からは、全長18メートルもある迫力のマッコウ鯨の標本が、訪れる人々の視線を釘付けに。展示物の見所は、職人が5世代かけて集めた約45万本もの羽を使用したといわれるカメハメハ1世のケープ。色鮮やかなこの羽が採れるのは、ハワイ固有のミツドリ科の鳥に限られ、赤い羽がイイヴィとアパパネ、黄色い羽がマモやオオから採取されました。鳥を殺してしまうことがないよう、1羽の鳥からせいぜい5〜6本しか採集しなかったので、ケープを完成するためには約8万羽のミツドリが必要でした。

キャッスル館


季節ごとに興味深い展示が行われるキャッスル館

ポリネシアン、ハワイアン・ホールに隣接する「キャッスル館」では、マルチメディアを駆使した体験型の特別展示が季節ごとに催されます。2003年1月5日まで開催されている「遺伝子展」では、デオキシリボ核酸の大きな複製や細胞の模型などが展示され、遺伝子の果たす犯罪科学捜査への貢献などが分かりやすく解説されています。また、キャッスル館2階ではビショップ博物館の所有する膨大な学術資料が厳重に保管され、1日に15人だけが参加できる「ビハインド・ザ・シーン・ツアー」で、その収集品を見ることができます。このツアーに参加しても、収集品を保管している部屋に居られる時間はごく限られ、もちろん素手で所蔵品に触れることもできません。これは、見物客が持ち込んでくる雑菌から大切な所蔵品を守るためで、入室の際には生モノの持ち込みも禁止されています。保管室には、神聖なイプヘケやサメの歯を埋め込んだ古代の武器、ウクレレ、移民が持ち込んだ生活用品などが保存されています。長ければ長いほど利用価値があるとされた古代の槍は、現在のテクノロジーをしても持ち手の位置や先端のとがり具合といった全体のバランスを計算するのが難しく、槍1本に生死を懸けている戦士だからこそ作ることができた究極の芸術品といえます。このツアーでは、知識豊かなガイドが丁寧に所蔵品を解説してくれます(英語のみ)。また、併設の図書館では学術文献も一般公開されています。


ミュージアム内ではフラやレイメイキングにトライできます

ツアー・プログラム
この博物館には、他にプラネタリウムやギフト&ブックショップ、カフェなどがあり、フラやウクレレのレッスンに参加できるプログラムも用意されています。レイ・メイキングやフラ、ウクレレのレッスンに加えて、館内及びガーデンツアーとハワイアン・ミュージック・ショーの付いた「ホ・イケ・イケ」プログラムでは、移民の持ち込んだ様々な国のフードをビュッフェ・スタイルでいただく「ザ・テイスト・オブ・ザ・アイランド」も楽しめます。また、フラまたはウクレレを地元の専門家に集中的に習うことができる「ラ・クレア」プログラムでは、珍しいレイの作り方を教えてもらうことができます。


ミュージアムへはワイキキからザ・バス1本で行けます

●ビショップ・ミュージアム
場所:1525 Bernice St. Honolulu,HI 96817
アクセス:ワイキキからSchool/Middle St行きの2番バス(同じ2番でもルートが異なるものがあるので、必ずSchool行きに乗車のこと)でカパラマ、スクールの交差点で下車。徒歩5分。車の場合は、ワイキキからH1経由で出口20Bを降りて突き当たり(Houghtailing St)を右折、2本目(Bernice St)を左折。
駐車場:無料
電話:847-8291(日本語)
開館時間:9:00-17:00
ホームページ:www.bishopmuseum.jp

ビショップ・ミュージアムのお話

●百聞は一見にしかず… 見て学ぶハワイの自然科学と歴史

◎ハワイ・マリタイム・センター
このセンターでは、アメリカに1つしかない4本マスト船「フォールズ・オブ・クライド号」や太平洋横断に成功したカヌー「ハワイ・ロア号」、世界にただ1つしか保存されていないザトウ鯨の骨などの展示があり、見応え充分。周囲を海に囲まれたハワイの壮大な航海史に触れる絶好の機会です。

◎プラネタリウム
ビショップ・ミュージアムにあるプラネタリウムでは、「エクスプロラー(探検者たち)」と題する30分間の星空ショーが観られます。2000年前、羅針盤も地図も持たずに太平洋を渡って新天地ハワイに移住してきたポリネシアンを、ハワイに導いた星々を観察してみませんか。ミュージアムでは、ハワイ・マリタイム・センターとプラネタリウムを組み合わせた学生用プログラムも用意しています。


(2002年10月取材)

この記事が属するカテゴリー: オプショナルツアー, 美術館・博物館
関連キーワード: ビショップ博物館,

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

*

さらにおススメ