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第22回 ハワイ語の日本語表記

投稿者: ハワイ歩き方事務局 更新日:2001年01月26日

第22回 ハワイ語の日本語表記


今まで、耳で聞いた通り、halauを「ハラオ」と訳していましたが、今日から改め、「ハラウ」と記述するようにします。というのも、先日、読者の方から貴重なご意見を頂いたからです。せっかくなので今回はハワイ語の日本語訳に関してお話したいと思います。

halauを発音通り日本語で表記しようとすると、「ハ~ラオゥ」となります。私はハワイ語対応のワープロを持ち合わせていないので打てませんが、最初のaの上に横棒がついて、その母音は少し伸ばすように発音します。以前、ハワイ語のクラスで、日本語で「ハラウ」と「ハラオ」を発音してみましたが、どちらもハワイ語とは異なりました。つまり、最後の母音、ウもオも日本語のように強く発音しないからです。今度は、その母音、ウとオを少しハワイ語に近く「ハ~ラオゥ」と「ハ~ラゥ」と言ってみると、アメリカ人のハウマナ達には違いがわからないようでした。

ハワイ語はもともと口承文化です。彼らが話す音に出来るだけ近く日本語にしようと思うとやはり、「ハ~ラオゥ」になってしまいます。それでも、学術的なことを知りたいという方々のために、ハワイ大学において言語学の博士課程でハワイ語を研究されていた塩谷亨先生にご意見をお尋ねしました。以下ご参照下さい。

『“au”と“ao”という2つの二重母音では2つ目の母音である“u”と“o”は弱く発音されます。 その結果“u”と“o”という良く似た音がより一層区別がつけにくい発音となります。 “au”と“ao”の発音を聞いて区別しにくいのはそのような事情からも事実であります。 “ae”と“ai”がまぎらわしいのも同様です。 この様に区別が聞き取りにくいのは事実ですが、ハワイ語では“au”と“ao”という組み合わせは明確に別個のものとされています。 (例えば“hau”と“hao”がそれぞれ別の単語を表している様に。) そこでカタカナにする際は“au”と“ao”の区別を失わないために“au”は“アウ”と“ao”は“アオ”と書いた方が好ましかもしれません。』

余談ですが、フラ・ハラウと俗に言われている言葉も、最近、専門家の間では、ハラウ・フラと言わなくてはいけないと言う人達もいるようです。これは文法では、名詞の後に形容詞が来るからだと思いますが、今だかつて固有名詞以外にハラウ・フラと聞いたことはありません。言葉は時代を反映する文化とも言われます。定着してしまった言葉を変えるのはなかなか困難なようですね。(by Shoko)

この際、ハワイ語を真剣に勉強しようと思われる方に。
「ハワイ語文法の基礎」
塩谷亨著
大学書林(出版社)
¥3800 /181ページ
ハワイ語文法の基礎をわかりやすく解説しています。 大学の ハワイ語の授業で言えばだいたい一年生レベルのもので、多少二年生レベル以上のものが盛り込まれています。 少しですが 練習問題と巻末には語彙集がついてます。

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