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ハワイ歩き方事務局
人気連載「フラ講義」

第38回 アラカイ

投稿者: ハワイ歩き方事務局 更新日:2002年01月09日

アラカイ


●忍耐強い献身者
「アラカイ」はクムの代行者であり、ハラウのリーダー的存在です。が、その定義は「精神的かつ物理的犠牲を強いられながらも、報酬や称賛を期待できない忍耐強い献身者」ではないかと思います。現在、私の所属するハラウには男女10人のアラカイがいます。年齢は様々で、それぞれ異なる職業を持っていることからみても、アラカイという職業だけでは生計は成り立たないことが明らかです。同じハラウにいても、アラカイのことをよく知らない人たちは多いと思います。私は女性のアラカイ全員と同じクラスに所属しているので、彼らの活動や苦労を垣間見ることがよくあります。

クムがクラスを教える時は、少なくとも1人のアラカイがホオパを担当したり、ウクレレを弾いたりして補助に当たります。クムが不在中はアラカイに全責任がのしかかります。クラスを教えることはもちろん、イベントを成功に結び付ける重要な役割を担当。多忙なクムに替わって、さまざまな場面で決定を迫られることがよくあります。

教える以外にもこのような雑用に追われるアラカイですが、ハラウの中で特別に優遇されるということはほとんどありません。よく誤解されるのは、「アラカイだけが先に新曲や新しいチャントを教わり、それから私たちハウマナに教えるのではないか」ということです。クムが旅行に出ている間、クラスで教えておく曲がある場合以外は、アラカイたちも私たちと一緒に習うのです。でも、すぐ教える側に回らなくてはいけないため、誰よりも早く、しかも正確に覚えなくてはいけません。また逆に言えば、そうでなければアラカイにはなれないのです。

●クムのスタイルを頭と体で理解
アラカイに要求される資質はハラウとクムにもよると思いますが、私が所属するハラウでは、アラカイは「クムの意図をくみ取り、クムが教える方法を踏まえて、クムのスタイルを正確にハウマナに伝授することができる人」といえます。技術的に優れていたり、誰よりも美しく踊れるからといってアラカイになれる訳ではありません。また、アラカイにより特徴はあるものの、クムの代行として教えるときはアラカイ全員の意見が一致しなくてはいけません。つまり、私たちハウマナはどのアラカイからも細かい振りに至るまで、同じように教えてもらえるということです。彼らは私たちに教える前に話し合う時間も余裕もないのですが、それでも1つの曲やチャントを教えてくれるときは、自然と注意するところも同じなのです。それだけクムのスタイルを頭と体で理解しているという証しでしょう。

特にアラカイたちがストレスを多く受けるのは、公演や大会の練習です。大会や公演用の特別な練習と並行して、必ず通常のクラスがあります。アラカイたちは時には各々の仕事に支障をきたしながらも手分けして教えます。大会の前は基礎、公演の前は各チャントや曲のおさらいなど、練習の大半はアラカイの全責任になります。従って、クムが特別練習に顔を出し、私たちハウマナのフラが満足のいくレベルに出来上がっていなかった場合は、アラカイたちが逆鱗に触れることになるのです。クムは基礎や土台を大切にするので、基本が出来上がるまではどんなに大会や公演に近づいても、振り付けを教わることはありません。アラカイたちは自分たちのスケジュールの調整もさることながら、ハラウ全体のスケジュールも管理しないといけないのです。

●ハラウの要
大会には、その年初めて参加する人も、ケイキの時から経験を積んでいる人たちも、特別練習が始まったら一緒に練習します。ですから、基本を含めてダンサーの間に技術上の差が大きく開きます。この差を縮めるのも、アラカイたちの仕事なのです。彼ら自身も練習したい気持ちを乗り越えて、合同練習中は教える側にまわるのです。私は1996年のカメハメハ大会の時とは比べ物にならないくらい、98年のメリーモナークの振り付けに悩まされました。どうしてもできない手の振りのために、合同練習のない夜は車を30分走らせてアラカイの自宅に押し掛け、夜遅くまで何度も教わりました。また、初めて参加するハウマナ同志が集まって、グループで練習するときもアラカイに頼んで練習を見に来てもらいました。いつでも彼らはとても協力的で、いやな顔をされたことは一度もありません。練習中は私には逆立ちしても真似できないほど忍耐強く、少しでも良いところを探り出して褒めたたえるのが得意技です。私はアラカイがいなかったら、大会の練習には付いて行けなかったと思います。アラカイはハウマナとクムをつなぐハラウの要なのです。

私の尊敬するアラカイのひとり、ジーナが土曜日にフラを教えています。観光客にも個人レッスンを提供しています。予約は735-4967まで。

(Kawailani)

お知らせ
ファミリーフェア
5月5日に開催されたファミリーフェアは天候に恵まれず、大きなハワイアンのイベントと重なったにもかかわらず成功に終わりました。参加いただいた方々にこの場を借りてお礼申し上げます。

カホオラベ島展
6月5日から9月2日までワシントンDCのスミソニアン博物館で開催されます。展示には私たちのフラが入ったカホオラベ島のビデオが上映。先日、ハラウに撮影隊が来て、久しぶりに「ヘレイノカホオラベ」(98年メリーモナーク参加チャント)を踊ったら息が切れ、私を含めて酸欠状態に陥りました。
詳細はwww.kahoolawe.orgまたはwww2.bishopmuseum.org/kaho2をご覧ください。

プリンスロットフェスティバル
今年、ハラウは数年ぶりに大勢で参加します。すでに各クラスで練習が始まっています。次回に詳しくお伝えしたいと思っていますが、7月にハワイ旅行を計画されている方々は、是非お見逃しなく。

 


(写真提供、Nick Kato)
カルチャー体験記「フラ」の連載をまとめた「ハワイ発-フラのある生活」(杉原祥子著)が小学館から好評発売中! 貴重なフラの写真とともに、従来のイメージを覆す魅力を満載。そんなフラの魅力に取りつかれ、有名なフラ学校で約8年間も学び続ける日本人女性の体験記です。この本を読めばハワイアンたちがいかにフラを大切に育んできたかを知り、あなたもきっとフラを踊ってみたくなるはず。巻末にはお薦めのハワイアンミュージックのCD、現地情報、ミニ・ハワイ語辞典も収載。四六版、160頁、定価1200円(消費税別)。お近くの書店でお求め下さい。


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