第4回 フラショーの楽しみ方
「本格的なフラをどこかで無料で見ることができますか?」ハワイに来るリピーターから時々聞かれる質問です。答えは、もちろん「はい」です。
ホテルでもポリネシアンショーの他に、ラウンジなどで食事やカクテルを飲みながら気軽に楽しめるものがあります。ハレクラニ、モアナサーフライダー、プリンセスカイウラニなど各ホテルのプールサイドのラウンジで生バンドの演奏と共にフラを楽しむことができます。因に、私の所属するフラハラオはハイヤットリージェンシーのラウンジで金曜日の夕方踊っています。
フラハラオに属するダンサー達がボランティアで踊っているショーを見ることもできます。7月のプリンスロットフラフェスティバル(モアナルアガーデン)や9月のアロハフェスティバル(各島)などは有名ですが、毎週末のモレフショー(ワイキキビーチ)は以外と知られていないようです。ホノルル市が主催するサンセットショーで、ホノルル市で活動する各フラハラオが土曜日と日曜日を順番で担当します。私の所属するフラハラオは毎月最終日曜日の担当です。最初の頃、カメラを手にしている大勢の観光客と同じ目の高さで踊るのに抵抗も感じましたが、海に沈む夕日や星空を眺めながら踊るのは楽しいものです。モレフショーにはスケジュールが許す限り参加するようにしています。私と同じ国から訪れる人達に本当のハワイの魅力を知ってもらい、私が以前そうだったようにフラのことをあまり良く知らない人達に本物のフラを見てもらいたいからです。
専門家に審査されるわけじゃないのだから、と割り切って、作り物のレイや花を使うハラオもあるらしいのですが、誇りと謙虚をモットーにしている私達のハラオでは「偽物」なんて考えるだけで恐ろしいことです。といって、どういうわけか、いつも直前に申し渡されるので(クラスが順番に担当するはずなんだけど、、、)2ー3日前からティーリーフスカートやレイポオ(葉冠)を作ったり、踊る曲をおさらいしたり、衣装にアイロンをかけたり、と大忙しになります。花は摘んでから半日、長くて1日しかもたないので、当日は花集めに走りまわります。使う花は衣装や曲に合わせてクムが決めるので、近所で手に入らない場合は、島の反対側まで車を飛ばして探しに行きます。花にしろ、葉にしろ、作っている間に足りなくなっては困るけど、余るほど摘むのは厳禁です。自然を敬うフラの教えに反するからです。必要な数だけ摘むようになるには経験が必要です。空港で受け取ったレイを説明会の会場や道端で捨ててしまっている方、資源には限りがあることをお忘れなく。
定期的なイベントの他に単発で、ホノルルハレ<市庁舎>やイオラニパレス、また、ショッピングセンターやパブリックスクールで行われるイベントなどで踊ることもあります。真夏、屋外、昼間と3拍子揃ったときは悲惨です。汗で化粧は溶けるわ、アスファルトが熱くて足の裏を火傷するわ、衣装が重くてふらふらするわで、はっきりいって地獄です。でも、不思議なもので、踊っていると忘れてしまいます。こういったショーの予定は、地元の新聞(特に金曜日のホノルルアドバタイザーのTGIF)、インターネット(ハワイの歩き方とか)やワイキキのスタンドに?いてある無料タウン情報誌などで調べることができます。いずれにしても、直前にならないと詳細がわからない場合が多いので、こまめにチェックが必要です。
最後に、一言。
無料のショーは確かに気軽に楽しめるものです。まして、それが中味の濃いものであれば、見る側にとってラッキーでしょう。でも、有料のポリネシアンショーと比較したくありません。なぜなら、ショーダンサー達のの踊りも練習の賜だし、コンスタントに続いているショーは一年中いつ来ても楽しむことができるからです。提供の仕方が無料であれ有料であれ、踊る側はいつも真剣で心がこもっています。(by Shoko)
フラに関するインターネット・リンク集
アロハフェスティバルのサイト Aloha Festival http://www.alohafestivals.com/ プリンスロット・フェスティバル(イベント・レポート) |
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