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第42回 Hawaii Remembersとフラ

投稿者: ハワイ歩き方事務局 更新日:2002年09月11日

Hawaii Remembersとフラ


●「Give Aloha」

ハラウのユニフォームになるパウ・スカート

あの忌まわしい2001年9月11日から1年が経ちました。「この悲劇を忘れずに」、「また2度と起きないように」、「でも、過去のこととして前進するために」、全米各地で様々なイベントが開催されました。ハワイでも「Hawaii Remembers」と題して、多彩なイベントが行なわれました。その一つ、ハワイ州からニューヨークの人たちに激励のメッセージを贈る合唱に参加しました。

9月8日(日)、ステージには70人のハワイを代表するエンターテイナー達が集合し、ソロを担当。ワイキキビーチに集まった一般市民はコーラスを担当して、「Give Aloha」という曲を歌い、その模様を撮影してニューヨークで開催されるイベントで後日上映するというものです。やっとの思いで駐車してビーチに行くと、すでに砂浜は人だかり。屋台で飲み物を確保して席についたら、すぐにリハーサルが始まりました。歌はこのイベントのために作られた曲なので馴染みがなく、歌詞カードを片手に5回もリハーサル。リハーサル自体はまだ陽の高い午後4時半に始まったのですが、暑くても途中で帰る人たちはほとんどいませんでした。オアフ島のハラウがフラを担当。ケイキがステージの前と観客席の間に設けられた通路の上で踊りました。ケイキとはいえ、1時間半という長時間、炎天下のもとで長そでの衣装を着て笑顔を絶やさず優雅に踊る姿には感動しました。本番直前にアメリカ国旗やレイが配られ、アロハ・スピリットに溢れたイベントは無事に終了しました。

伝統的なスタイルにするため数本の紐でスカートを結ぶ

●「ブルーハワイ」にハリウッド・フラを見る
サンセット・オン・ザ・ビーチはホノルル市が主催し、数社が協賛する週末のイベントです。ワイキキビーチにハワイアンクラフトやレストランの屋台が並び、午後7時過ぎからビーチに設置された大型スクリーンで上映される映画を無料で楽しむことができます。そこで、エルビス・プレスリーの名作「ブルーハワイ」を鑑賞しました。素晴らしい映画は時代を超えるもの。一緒に行った友人の娘達ら10代の女の子達も十分楽しんでいました。この映画は随分前に見たきりでしたが、ハワイに住んでフラを習ってから見ると、また違った趣があります。映画の中で、ハリウッド・フラと呼ばれるスタイルを見ることができました。華やかさを売り物にするハリウッド・フラは、文字通りハリウッドが作り上げたもので、「本来のフラをゆがんで見せている」と、批判する人たちもいます。が、私はフラの歴史には欠かせない存在だと思います。カーネギー、ホノルル、マウイで行った公演の中でもハリウッド・フラという演目がありました。ダンサー達はセロファン・スカートとブラだけの衣装で、レイはプルメリアが定番。何とカーネギー公演では私もその一人で、いろいろ理由を考えて抵抗しましたが、無駄な努力でした。何度もスピンがある振り付けだったので、本来弱いヒザを痛め、本番では恥ずかしさというより、苦痛でひきつる顔を隠すのが精いっぱいでした。

9月はハリケーン「イニキ」がカウアイ島に上陸し、多大な被害をもたらした時期でもあります。イニキの打撃を受けた、映画のウェディング・シーンにも使われた「シダの洞窟」は今では見ることができません。が、映画の中とはいえ、実際にいつまでも変わらずに美しいハワイに、平和と安全に生活することができる幸せを実感しました。

ハラウのユニフォームになる「パウ・スカート」が出来上がりました。クムの好きな色の白にハラウのモチーフであるウルをあしらったデザイン。伝統的なスタイルにするため、ゴムでなく数本の紐でスカートを結びます。近い将来、ケイキからクプナまで、すべてのハウマナが同じスカートを着て練習することになります。また、これからすべてのクラスでドレッシング・チャントを習います。今まではマイレレイを身に付けるときに捧げるレイ・チャントしか教わっていませんでしたが、今後はクペエやレイポオやパウなど、フラに必要なものを身に付ける際に捧げるオリを一つずつ習うことになります。

(Kawailani)

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