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ハワイ歩き方事務局
人気連載「フラ・カンファレンス」

第2回インターナショナル・ワイキキ・フラ・カンファレンス(その1)

投稿者: ハワイ歩き方事務局 更新日:2008年12月01日

2007年から始まったフラの学会、「インターナショナル・ワイキキ・フラ・カンファレンス」。大勢の高名なクムフラからハワイで直接指導を受けられるこのフラの祭典をハワイの歩き方編集部が取材しました。

第2回インターナショナル・ワイキキ・フラ・カンファレンス(その1)

●世界中のフラファンがハワイに大集合
2008年11月13日(木)~15日(土)まで、コンベンション・センターで、「インターナショナル・ワイキキ・フラ・カンファレンス」が開催され、地元ハワイからはもちろんのこと、日本、香港、台湾、メキシコ、ドイツ、フィンランド、ノルウェー、インドなど、世界中の国々から様々な年代の男女、約630人のフラファンが参加し、会場はフラ一色に染まりました。このイベントは非営利団体のワイキキ・インプルーブメント・アソシエーションが主催しており、参加費も3日間、8講座で$350とお手頃です。42名のクムフラのフラ講座だけでなく、オリ(祝詞、チャント)、メレ(歌)、フラの歴史、楽器製作、レイメイキングなど、色んな講座が満載のこのイベントを、フラが大好きな亜矢が取材しました。

開会式は、ホーンとオリ(祝詞)で始まり、ホノルルの文化芸術部部長兼クムフラのマイケル・ピリ・パン氏、ホノルル市長のムフィ・ハネマン氏、フラ・カンファレンス会長のお話の後、クム・カレオ・トリニダットのハラウによるフラ・パフォーマンスがありました。その後、フラを愛したデビット・カラカウア王の11月16日の誕生日を祝って、会場でカヒコ(古典フラ)の曲、「カヴィカ」で祝福することに。様々な肌の色の参加者全員が立ち上がり、一斉にフラを踊りだす姿には鳥肌が! これからの3日間、会場がフラを愛する世界中の人達の熱気で溢れるのを感じずにはいられませんでした。

ハワイ、フラ、クム、カヒコ、フラ会議

●スノーバード先生にカヒコを習う
クム・スノーバード・ベントーのカヒコ(古典フラ)の講座の教室に入ると、ビックリ! 私が日本で所属していたハラウ・ケアラカパヴァのフラ・シスターたちが、何人も最前列中央に並んで、クムの指導が始まるのを待ち構えています。再会を懐かしんでいると、クムから、「皆にリラックスして話を聞いてほしいので座ってください」との指示が。この日の曲は「ウア・ベラ・エ・カ・ラー・イ・マクア」です。オアフ島の北西部にあるナナクリ出身のクムにはとても馴染みのある、ワイアナエ地区のマクアの谷を歌った曲。マクアの谷を一度も見た事のない参加者に、ワイアナエ山脈にあるこの谷を、クムは手と表情を巧みに使って説明していきます。2001年のメリーモナークのミス・アロハ部門の演技で、その高い表現力とハワイ語の確かさで、観客を飲み込んだクムは、話すだけで私たちをマクアの谷へと連れて行きます。踊りの練習が始まり、最初からウエヘ(ステップの一種)。1年ぶりにフラを踊る私の足は固く、全く動かない… 横を見ると、フラ・シスター達がしなやかに手足を動かして踊っています。いつの間にか、冷や汗でビッショリ、眉間にはシワが。クムが「この歌は大地の壮大さを歌っている曲なんだから、上を見る時は、目だけでなく顔も上げて明るい表情で」と悪い見本を見せながら指摘が… きっと、私のことだったのしょうね。生徒は地元や日本人ばかりではありません。去年に引き続き、クムの講座を受けに来たドイツからの生徒もたくさんいました。

国際的なフラ会議

●モミ・クルーズ・ロザノ先生のアウアナ・クラス
アウアナ(現代フラ)の講座は、クム・モミ・クルーズ・ロザノの「アイア・イ・ワイアナエ」を受講。またも、オアフ島西海岸にあるワイアナエの景色を歌った曲です。オアフ島一、ハワイアンの人口が多いこの地区は、今も昔も地元の人に、とても愛されています。このワークショップではクムの他にアラカイ(リーダー)も私たちの列に混じり、指導をしてくれました。穏やかで温かいクムの性格そのままの、のんびりと笑いを交えながらの楽しい講座。でも、きちんと時間内に最後まで振り付けを教えてくださり、その日の夕方に参加者はワイキキのステージでホイケ(発表会)をしました。幅広い世代の方が参加されていましたよ。メディア・コーディネーターの青木智子さんも雑誌「素敵なフラスタイル」の取材と、自分も楽しみたいとホイケに参加したようです。カヒコを踊る時の緊張感もいいけど、アウアナの楽しい雰囲気は心を温かくしますね! アメリカ本土ワシントン州から9才のシェールとそのお母様も参加。シェールはフラ歴2年、フラに夢中な女の子です。

●お腹から大きな声を出してオリの練習
フラの講座が終ると、廊下は習った曲を復習する生徒の姿でいっぱいです。皆さん、本当に熱心です! ウリウリを使用した曲を練習している香川珠美さんに地元のメディアが取材をしていました。彼女は関西でフラを教えているそうです。地元の人にとって、フラが世界中の人に愛され、真剣に勉強している姿はとても嬉しいものでしょうね。

オリの講座では、クム・クウアロハ・ヌイ・カウリアから、ハワイ語の発音の仕方、そして、正しく発声するための姿勢などを習い、最後に、クム作成のオリ「エ・ケ・アクア・オ・カ・ラニ」で本格的な練習です。このオリは、レイを作ったり、フラの練習を始める時に使うオリだそうです。出来はともかく、お腹から大きな声を出して歌うのって、気持がいいものですね! 気分爽快です! アメリカ本土やメキシコからの男女の参加者が多かったこの講座ですが、半分は日本人で、江ノ島のハラウ、オ・プアメリエの千北先生と生徒さん達も参加。皆さん、「このワークショップのボランティアのトシ君の通訳が素晴らしい」と感心していました。

●憧れのクムと写真が撮れた
クム・キモ・アラマ・ケアウラナは、ハワイ大学でハワイ語、ハワイ文化を教えており、ハワイのフラ界、ミュージック界で非常に尊敬され、愛されている方で、講演が始まる前にクムの首にレイをかける人が絶えませんでした。クムのユーモアたっぷりの講義を聞くことができて、ラッキー! フラの衣装についてのお話を聞きながら、最後まで笑いっぱなしでした。時代とともに変化したフラの衣装のことと、アウアナの衣装は厳しいルールはないが、カヒコには色、柄など、使用してはいけない物を詳しく説明してくださいました。講演が終わり、クムに近づこうとすると、次から次へと人が… 本当に人気者! 写真をお願いするのに一苦労でした。

◆ファッションチェック
フラファンにとても人気があるのがノアノアのドレス。誰とも重ならない、自分だけの装いができるのが人気の秘密のようです。フラ・ハラウのユニフォームとして使用されている所も多いようです。フラ・カンファレンス期間中も、ノアノアの服をお洒落に着こなしている方がたくさんいました。会議主催者であるワイキキ・インプルーブメント・アソシエーションの和子セリッグさんとローリーン・キムさんも毎日、ノアノアを素敵に着こなしていました。お得なクーポンはこちら。

(2008年12月更新)

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