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Akiko

【イベントレポート】ハワイ灯籠流し

投稿者: Akiko 更新日:2015年05月27日

Event Report: Lantern Floating Hawaii 2015

【イベントレポート】 ハワイ灯籠流し

■宗教、国籍を超えて、亡くなった人々を追悼する催し

ハワイの灯籠流し

アロハ、皆様メモリアルデーってご存知ですか? 今年は5月25日にあたるメモリアルデー、日本語で言えば戦没将兵記念日と呼ばれるアメリカの祝日です。もともとはその名のとおり、亡くなった兵隊さんたちを追悼する日だったのですが、今では、親しい人、全ての人を、心を込めて悼む日として知られています。

このメモリアルデーの恒例行事が、「ハワイ灯籠流し」です。主催はナレイアロハ財団と真如苑。今年17回目を迎えるハワイ灯籠流しは、年々参加者が増し、今や地元ハワイをはじめ、日本や世界各国から5万人を超える人々が参加する一大行事なんですよ。会場は、アラモアナ・ビーチ・パークです。

死者の魂を弔い、灯籠やお盆のお供え物を海や川に流すという日本の風習が、お盆とメモリアル・デーという時期の違いこそあれ、ハワイの人々に深く根付き、ボートの形の灯籠に亡くなった人々へのメッセージを添えてアラモアナの海へ流す、という形で受け継がれているんです。

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ハワイの灯籠流し

今年も午前の早い時間から多数の人々が灯籠をもとめ、アラモアナ公園内に用意された特設テントの前に長い列を作っていました。また、マジック・アイランドからは海に張り出すように白一色の大きな舞台が設置され、その様子は公園各所に設置された大きなスクリーンに中継されました。だって5万人もの人出なんですものね、スクリーンがないと見えません。

ハワイの灯籠流し

午後6時15分に開演。法螺貝の響きに続き、太鼓の力強い響きで開演したあとは、司会のビリー・Vとミレカ・リンカーン、ケアヒ・タッカーの各氏が入場。舞台前の来賓席には、ハワイ州知事のデービッド伊芸(イゲ)夫妻、カーク・コールドウェル・ホノルル市長代理のロイ・K・雨宮氏、重枝豊英(しげえだ・とよえい)在ホノルル日本国総領事夫妻に加え、合衆国下院議員マーク高井氏、アン小林氏などの政治家、ビジネス、軍隊、宗教、教育、非営利団体などの代表者がずらりと並んでいます。ラッキーなことに、すぐその横に作られた、メディア用のプラットフォームで取材することができました。

ハワイの灯籠流し

来賓紹介のあとは、今年で4回灯籠流しに参加しているある家族の物語が紹介されました。ウェンディ・コクシェルさん は、娘のヘイリーさんをガンで亡くしています。明るくて家族の人気者だったヘイリーさんですが、5才の時に脳腫瘍が発見され、1年半の闘病の末、この世を去ったのです。前回はヘイリーさんも参加したハワイ灯籠流しですが、その後間も無く別れを告げることになり、今年、ウェンディさんたちはヘイリーさんへの思い出を託し、灯籠を流したのです。

灯籠流しは愛する人に別れを告げ、新しい一歩を踏み出すための素晴らしい機会だとウェンディさんは話します。今、ウェンディさんたちは、人々に感謝し、困難な状態にある人々を助けることに生きがいを見出しているといいます。ヘイリーさんを送り、希望を持って明日を生きていくために、灯籠流しに参加したウェンディさんたち家族に、大きな拍手が送られ、たくさんの人々が涙を拭いました。来賓席でも、多数の方が涙を流しておられるのが見えましたよ

ハワイの灯籠流し

次に舞台に登場したのは、スラッキー・ギターの名手、ジェフ・ピーターソン氏。昨年相次いで亡くなったハワイアン音楽の大物ミュージシャン、デニス・カマカヒとチノ・モンテロ両氏についての思い出を語り、追悼の意を込めて静かに力強くギターを演奏しました。舞台上のスクリーンにはカマカヒ氏とモンテロ氏の写真が次々と登場し、会場からはあたたかな拍手が鳴り響きました。

ハワイの灯籠流し

いよいよ灯籠流しの儀式がスタート。ハワイアンの司祭によるオリ(詠唱)のあと、親灯籠が次々と入場し、続いてカラフルな僧衣に身を包んだ、僧侶が登場。もともとは仏教儀式だった灯籠流しですが、現在は宗教や国籍を超えて、だれもが亡くなった人々を悼む催しとして、ハワイの人々に根付いているんです。

その後来賓の代表者が、平和の火を点灯。舞台上ではフラが奉納され、たくさんの人々のメッセージを積んだ親灯籠が海へ。同時に砂浜からは、夕焼けに照らされた海へ、次々と様々なメッセージが書かれた灯籠が浮かべられ、何千基も用意された灯籠は、静かに滑り出していきました。ちょうど日没時、波間に輝く灯籠はアラモアナビーチいっぱいに広がり、その幻想的な美しさには思わずため息がでそうでしたよ。

ハワイの灯籠流し

最後は出演者が皆そろって、舞台上でハワイアロハを斉唱。オリエーのところで、思わず涙が。大きな拍手とともに、今年もハワイ灯籠流しは幕を閉じました。ちなみに、海に流されるすべての灯籠は、ボランティアの人々の手で毎年作られていて、今年使われた灯籠もひとつ残らず回収され、修繕されて来年度もまた利用されるんですって。

ハワイの人々にとっても愛されている灯籠流し、その理由がわかった気がしました。

フェイスブックページに、ハワイ灯籠流しのフォトも投稿しています。こちらからご覧ください。

ランタン・フローティング・ハワイ(ハワイ灯籠流し)

ホームページ(英語):www.lanternfloatinghawaii.com

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