第10回 チューブローズのレイ
今回は、通称チューブローズと呼ばれる、クパロケ(またはクパロ)のレイを作ります。アマリリス科に属するこの花は、4・ほどの白い花を咲かせます。一番の魅力は、すっきりとした甘い香り。このレイをつけていると、自分のまわりに甘い空気が漂って、幸せな気分になれるのです。インターネットではこの香りがお届けできないのが残念・・・。
今回も糸を通す「クイ」というタイプのレイなので、レイ・ニードルを用意します。糸は、太めの木綿糸、もしくはデンタル・フロスを、約2メートル。糸は半分折りにして2重にし、端を15・ほど残して2重の固結びにします。花は大体30〜45個使います。
花は十分開いたものを、涼しい朝方か夕方に摘むのがベター。花を用意したらまず、花のガクの固い部分(5ミリくらい)を切ってしまいます。これで糸に花を通した時、きれいに重なります。チューブローズは幾重かの花びらが層になった花です。もし外側の花びらが傷んでいたり、開きすぎて反ってしまっていたら取り除きます。
レイ・ニードルに糸をかけて、花の下部中央の喉にあたる部分から、上に向けてさしていきます。いっぺんに5個づつさしたら、糸の端までゆっくり移動させます。あとはいつも通り、これの繰り返しです。自分の首にかけてちょうどいい長さ(大体1mくらい)まで作ったら、糸の端を結んでできあがり。結び目にリボンやシダの葉などを飾ります。
また、花を横向きに輪を描くようにさしていくと(わかりにくいので写真参照)ダブル・レイといって、またちょっと違った雰囲気になります。ただし花はシングル・レイの5倍くらい必要になるので、ちょっとぜいたくかもしれません。
チューブローズのレイは、かわいた状態で紙袋に入れ、冷蔵庫で保管。レイの寿命はだいたい1〜2日間です。(by Akiko)
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