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第24回 オヒア・レフアの伝説

投稿者: ハワイ歩き方事務局 更新日:2006年06月01日

第24回 オヒア・レフアの伝説


こんにちは。最近レイを作っていないレイメイカーです…ごめんなさい。なかなか作る機会がなくて…羽のレイで嫌気がさしてしまったという話も…。というわけで、今回は先日ハワイ島へ行った時に見た、オヒア・レフアの花の話を書かせていただきます。

オヒア・レフアの木は、ハワイ島マウナ・ケアやマウナ・ロア、キラウェアなどの火山周辺の溶岩台地に、深紅の花を咲かせます。ビッグ・アイランドの花とされており(各島のレイについては12回を見てね)、木の部分をオヒア、花の部分をレフアと呼びます。レフアの花は枝先に細い花糸が集まった房のような花をつけ、レイにも時々使われます。先日のレイデーのイベントにもレフアのレイをいくつか見かけました。

オアフではほとんど見かけない花で、私も先日ビッグアイランドに行った際、キラウェア火山で実際に生息する姿を初めて見たのでした。出会いはかなりインパクト強し。まずなんといってもキラウェアがあんなにまだ活発でもくもくと煙をあげていることにびっくり(最初にストップしたのがStem Vent -蒸気の噴気口だったのです)。そして硫黄の匂いの荒涼とした何もない溶岩の割れ目から赤い花を咲かせているオヒア・レフアを見て、またびっくり。ハワイ島の花っていうことで、オアフのイリマのように何か優雅な花を想像していた私は、逆境(に見える)でたくましく育っているレフアの花を見て「え? こんな所に咲いてるの?」と意外に感じました。

木と花の名前がそれぞれ違うオヒア・レフアには、火の女神ペレにまつわる伝説があります。
「昔オヒアという青年と、レフアという女性はとても仲のいい恋人同士がいました。ところがある日、オヒアを見たペレが彼に一目惚れ、彼にアプローチしたのですがレフアと愛し合うオヒアはペレを無視。怒り狂ったペレは、嫉妬のあまり二人を殺してしまいます。事実を知ったレフアの妹(姉かも)は、ペレを強く責めつけました。後悔の念にかられたペレは、オヒアの体を木に、レフアをその木の花に変えたのです。その後、男性的なオヒアの木に赤くやさしいレフアの花は咲き続け、二人は永遠に一緒になったのです。」そして、オヒアの花を摘むとペレや二人が悲しんで雨を降らせると言われています。少し違うバージョンの話もあるのですが、これはPaul Klinkという人の文章を参考にしました。

確かによく考えると、この溶岩の地に咲いて、火を思わせる赤い花はビッグアイランドにふさわしく思えます。伝説とはわかっていても、見れば見るほどオヒア・レフアになにか宿っているような気もします。後刻、ペレが住むという、噴煙立ち上がるハレマウマウの火口を見た時、鳥肌が立ちました。スケールの大きさばかりが注目されるビッグアイランドですが、どこかに「神様が本当にいるんじゃないか?」と感じさせる、神秘的な一面もこの島の魅力だと思います。キラウェアに行ったら是非オヒア・レフアの木を見て(そこら中にあるのでいやでも目に入ります)、ペレの気配を感じて来てくださいね。(Akiko)

(おまけ)もうご存じの方も多いかもしれませんが、キラウェアのサーストン溶岩トンネルの出口近くに、もう一つの溶岩トンネルがあります。そちらの方は電気もついておらず、真っ暗で距離も長い。だいたいみんなちょっと覗いて出てしまうのですが、興味のある人はホテル等の懐中電灯を持って行って、トンネル探検してみてください。終点まで10分くらい、闇の中でかなり怖いのですが自然が作った不思議な空間が楽しめます。

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