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第37回 ハワイの歴史に登場するキルトたち

投稿者: ハワイ歩き方事務局 更新日:2001年05月02日

第37回 ハワイの歴史に登場するキルトたち


最近、ハワイはとても雨が多いです。が、ハワイアンの間では雨は「Blessing」といい、「神様からのありがたいもの」と言われており恵みの雨と言ったところでしょう。ハワイでの雨は本当に神聖な感じがすると思うのは私だけでしょうかねぇ…

ハワイの歴史に出会える、クィーンエマ・サマー・パレス

さて、今回は歴史をたどってではありませんが、ハワイでアンティークキルトに会える場所を探してみました。歴史的な博物館、美術館などありますが、私は「クィーンエマ・サマー・パレス」、ハワイ語では「Hanaiakamalama」(ハナイアカマラマ)に足を運んで来ました。

ホノルルのほぼ中央からカイルア(島の北東)へ行くパリ・ハイウェイを少し登ったところにある、クィーンエマ、カメハメハ4世、彼らの王子アルバートが避暑地として夏を過ごした閑静な場所です。このパレスは(パレスと言っても、とてもコージーで小さい)1848年に建てられた、6部屋からなる建物です。

木の床にはラウハラで作られたマットがしいてあり、いかにも涼しげな内装になっています。入り口を入ってすぐに右側の部屋はフロント・ベッドルームと呼ばれ、カメハメハ3世から受け継がれたアカシア・コアのベッドとクィーンエマが使用していたコアのベッドとが置いてあります。

クィーンエマのベッド(写真: 「Memories of Majesty」より)

カメハメハ3世のベッドには「カヒリ」と言って、昔はハワイ産の鳥の羽から作られた王族のシンボルである「カヒリ」をモチーフにした鮮やかな赤と白のハワイアンキルトが。そしてクィーンエマのベッドには薄紫と白の淡いハワイアンキルトと彼女のウェディングドレスが展示されています。その場に立ち、しみじみとその2つのハワイアンキルトを見ていると、当時にタイムスリップしたような気にさえなってしまいます。

その奥の部屋は4歳にして病魔におかされた、アルバート王子のベビーベッドとクィーンエマのベッドが飾られています。アルバート王子の思い出の品、その中でもベビーベッドにしいてある「ロケラニ・ローズ」の淡いブルーと白のハワイアンキルトはなぜか心がきゅっとしてしまいます。また2.16エーカーあるこのパレスの敷地内には、無数のハワイ産の植物が生息しています。時間のある方は散歩をしていただければ、ハワイアンキルトのモチーフになる植物をたくさん探すことができますよ。

熱帯植物の楽園、パレス敷地内のガーデン

パレスの後ろにはギフトショップもあり、ハワイアンキルト・デザインのかわいい小物も販売しています。ギフトショップの横のホールでは毎週月曜日と土曜日の朝9時半?12時までハワイアンキルトのレッスンも行われています。(現在月曜日はやっていません、夏にはまた再開予定)時間のある方は是非、是非ここに行ってみて下さい。不思議な時間が過ごせるはずです。

今週はわたくし、アンの作品は何もありませんが… たまにはゆったりとアンティーク・キルトを見て歩くのもいいもんですね。

心がキュンとしてしまったアンでした。
(by アン

Queen Emma Summer Palace
場所:2913 Pali Highway, Honolulu Hawaii 96817
電話:595-6291
時間: 9時~4時 無休(祭日は休みになることもあるので電話で確認を)
入場料: 5ドル

耳寄りなハワイアンキルト情報
来る5月7日~13日まで、ホノルル・アカデミー・オブ・アーツにてハワイアンキルト展が開催されます。詳しいお問い合せは532ー8700まで。入場無料です。

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