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ハワイ歩き方事務局
人気連載「アロハ歳時記」

第08回 11月 ハロウィーンがやって来る!(後編)

投稿者: ハワイ歩き方事務局 更新日:2004年11月21日

第8回 11月 ハロウィーンがやって来る(後編)


メイクもバッチリと黒ネコに扮した長女たち

●子供の知恵は侮れない
「トリック・オア・トリート」。ほんのりと薄暗くなった夕暮れ時の午後6時半、最初の子供達の集団が我が家の玄関先にやって来ました。ご近所の2家族と合流していたこの夜、興奮している子供達には早々と夕食を取らせ、残る大人達がちょうど夕食にありつこうかとしていた時です。「あ〜、時間切れだ〜」。これを合図に、全員が持ち場に配置。玄関先で2家族分のキャンディーを配る役目の大人が2人。残る大人達は、子供達のお供として各家を廻ることになっています。

オズの魔法使いのドロシーと魔女に扮装して訪れたのは、ご近所の中学生。ハロウィーンのベテラン組のこの子達は、仮装は二の次、枕カバーで大量収集しているキャンディーがどうやらお目当てのよう。その後は、プリンセス、パワーレンジャー、スパイダーマン、バーニー、テントウ虫、パンプキン、魔女、ドラキュラと、慣れない仮装に少々よろつき気味の小さな子供達が続々と並びます。「ハッピー・ハロウィーン」と言って振舞うキャンディーも、大きなカゴいっぱいに用意したものの、もしかしたら足りないかも… と、なんだか心配になってきました。見慣れた面々や、余所からやってきた見知らぬ軍団に至るまで、延々と暗闇の中を子供達がやってきます。そうこうするうちに、メイクもバッチリと黒ネコに扮した長女、プリンセスの大御所シンデレラの次女も、友達といっしょに大騒ぎでご帰還。「こ〜んなにいっぱい、キャンディーもらったよ〜」と言うも早々、そのキャンディーを一気に床にばら撒き、好きなキャンディーはより分け、キライなものは物々交換する「トレード」が開始。「ああ、子供の知恵は侮れない…」。8人の子供たちがお菓子を交換している様は、ちょっと親としては引いてしまう光景でもありました(笑)。


遊園地のお化け屋敷よりリアルでスゴイ

●驚愕のホーンテッド・ハウス(お化け屋敷)
トリック・オア・トリートの後は、近隣ではちょっと有名な「ホーンテッド・ハウス(お化け屋敷)」へと繰り出しました。ここの家主は約1カ月をかけて自宅の庭や屋根に細工をし、ちょっとした遊園地のお化け屋敷よりはよっぽどリアリティのあるスゴイものを創作しているから、とにかくビックリ。車で乗り付けてみると、家の前はすでに黒山の人だかりです。芝の上には、RIP(Rest In Peace)と彫られた不気味な墓石が立ち並び、スモークまで噴射しています。入り口には棺おけが立てかけてあり、ミイラや幽霊に扮装した家族が、オドロオドロしいアクションでスタンバイ。髑髏(しゃれこうべ)の器に入ったキャンディーを差し出してくれるのですが、3歳の次女なんてマジで怖がって近づくことすらできません。

主人に言わせると、彼が子供の頃は、自宅の車庫をお化け屋敷さながらの迷路に作り変え、あの手この手で小さな子供達を怖がらせるのが年中行事だったそうです。モールやイベント会場に出かけてハロウィーンを楽しむ習慣がなかった昔は、各家が工夫を凝らして一年に一度の子供のお祭りを盛り上げていたようです。そんなファミリーのトラディションを年々進化させていって完成したのが、上記のホーンテッド・ハウスなのかもしれませんね。とにかく、その見事な演出ぶりには脱帽 「ホントにすごかった!!


1年に1度の子供のお祭りでした

●伝統的行事サンクスギビング
ハロウィーンが終わると、次にやってくるのが11月の大行事であるサンクスギビング(感謝祭)。ハワイではちょうど夏から冬へ(といっても雨が多くなる程度ですが)の季節の変わり目でもあり、ホリデーシーズンの到来を肌で実感させられるのがこの頃です。サンクスギビングの由来は、アメリカへ移住してきた清教徒が初めての収穫を祝い、新大陸での生活を支援してくれたネイティブ・インディアン達を招いて開いた宴が始まりだそうです。現代でも、当時のメニューに忠実に、ターキー(七面鳥)の丸焼き、スタッフィングと呼ばれる詰め物、ターキーを焼いた時に出てきた汁から作るグレービーソース、マッシュポテト、ヤムポテト(サツマイモより水分と甘味の多い芋)の甘露煮、パンプキンパイ、クランベリーソース、季節の野菜の付け合わせが典型的なメニューとなっています。この時期に出版される婦人雑誌の大半がサンクスギビングのレシピ(基本ハウツーから応用編に至るまで)を大特集することからしても、日本の「おせち料理」に該当するのではないでしょうか?


サンクスギビングにターキーの丸焼きは欠かせません

かくいう私もハワイに嫁いで以来、少しずつこの伝統料理を習得し、今ではターキーの丸焼きもへっちゃらになりました でも、ここに至るまでには、ターキーのお腹の中からでてきた首や内臓にびびって叫んだり、裏返し!? に焼いたりと、失敗は枚挙の暇がありません(泣)。そんな苦労をしてまでも焼くターキーは、やっぱり大勢でシェアしないと報われない… という訳で、ハワイに家族がいなかったり、帰省しない友人達を招いて、なるだけにぎやかに迎えるようにしています。旅行者であっても、この日をハワイで迎えるのなら、アメリカの伝統の味であるターキーを是非味わってみてくださいね。ホテルのメイン・ダイニングでは必ずといっていいほど、「サンクスギビング・ビュッフェ」なるものを催しているはず。レストランに家族総出で繰り出すロコ達もいっぱいなので、予約はなるだけ早めにね


クリスマス商戦の幕開けです

●アフター・サンクスギビング・デーの大セール
ターキーでお腹いっぱいになったら、翌日の「アフター・サンクスギビング・セール」のショッピング作戦を練りましょう 「サンクスギビングはアラモアナ・センターも休みだしつまんない」な〜んて言っていてはいけません。翌日にはクリスマス商戦の幕開けを飾る年間最大のセールが待っているんですから このセールの売り上げに命を賭けるオモチャ屋「トイザらス」や「KBトーイズ」に至っては、なんと朝5時にオープン。サンクスギビング・デーの新聞に入る分厚いセール広告の冊子に掲載される目玉商品、早朝の時間限定放出品などをゲットするため、ハワイの人達は朝の3時台から店の前に行列を作ります。混雑緩和のため入場制限がついちゃったりまでするんですよ


伝統の味、ターキーを味わってみてください

最初は、「そんな苦労をしてまでも…」と白い目でこの騒ぎを傍観していた私も、実は数年前からクレージー・ショッパーの仲間入り(笑)。子供達の成長と共にプレゼントをあげる先も必然的に多くなり、クリスマスに用意しなくてはいけないオモチャの数も最近はウナギ上り。そうなると、経済的にもバカにならず、「並んででも、格安でゲットしたい」というロコの気持ちが痛感できるように… そこで、「どうせなら楽しみつつ、得しちゃおう」と、この日は早朝のオモチャ屋からスタートし、お目当てのショップを集中的に回ってクリスマス・ショッピングは1日で済ませることにしちゃいました。駐車場も空いてるし、子供達は午前中の数時間を主人にみてもらうだけなので、ストレスもなく大助かり。前日はターキーを焼きつつセール広告に目を通し、当日はスニーカーをはいてコーヒー片手に4時すぎにはいざ出陣 「これが結構、病みつきになるほど、楽し〜い(笑)」。今年は新たに「ウォルマート」が参入したこともあり、アラモアナ・センター周辺のショッピング事情はデットヒートが予想されます。競合意識が働いて、かなりの安値が期待できそうだし、旅行者の皆さんにとっても、サンクスギビング・ウイークエンドは狙ったものをお得にゲットできる最高のチャンス。なにはともあれ、レッツ・ゴー・ショッピング〜!!

■現地最新情報 / 仮装の準備はOKですか? 今年もハロウィーンの季節がやってきました

プロフィール 毎回更新
パパ:先の大統領選ではごひいきの民主党候補の敗北に落胆。アメリカの保守層の厚さに改めてショックを受けていたようです。20年来の付き合いの美容師さんに説得されて投票したホノルル市長候補が競り勝ったのには、別の意味でビックリしてましたけど…

わたし
:有言実行 いえ、ダイエットではありません(笑)。子供達を置いて単身での里帰りを決行。時間制限のある旅だったのですが、逆に効率よく過ごせたような気がします。振り回された家族と友人に、この場を借りてお礼を一言。「皆様、お騒がせいたしました!」

ステフ:アメリカの大統領について学習中。小2レベルでも日本人母は知らないことだらけ。「こんなことも知らないのォ〜?」「そうだよ。母ちゃんは頼りになんないから、宿題はひとりでしっかりやるんだよ、これからは」「やだ〜」。う〜ん、思い通りにはいかんのォ。

クリス:反抗期真最中 ちょっとしたことでご機嫌が超ななめ。で、母が怒ると「ダ、ダディ〜」と父に助けを求め大泣き。プリンセス・ティーパーティーでのおすまし態度とのギャップは一体なに? オイ、ちょっと世の中をなめとらんかー?

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