第5回 携帯電話の購入
●どこへ行っても必要なもの… しかし、ハワイで携帯を購入するにあたり、一点だけ気になることがあったのです。それは、アメリカでの学生時代に携帯を買おうと試みたときのこと。アメリカでは、携帯を買う時に個人の「クレジット・ヒストリー」なるものをチェックされるのです。クレジット・ヒストリーについては、また次回説明しますので、詳細は割愛しますが、要するに個人が保持しているクレジットカードの情報、ローン情報などがソーシャル・セキュリティー・ナンバーのもとに一括管理されているのです。クレジット・カード、ローン、アパートの家賃などを毎月の決められた期限までに支払う、などさえすれば、経済的な信用を築くべく、自分のクレジット・ヒストリーはたまっていきます。(逆に、期限に遅れたり、支払いが滞るとマイナスになります)学生だった私は、学生寮に住み、クレジットカードは日本引き落としのカードを使っていました。ですから、アメリカでのクレジット・ヒストリーは皆無に等しかったんです。 当然、携帯ショップで「クレジット・ヒストリー」をチェックされましたが、学生の身分でクレジット・ヒストリーがほとんどなかったので、「携帯の購入はできないよ」と、店員さんに言われました(これが結構、悔しいものなんです…涙)。クレジット・ヒストリーがなく、購入を却下された場合、ディポジットを支払うことで携帯を買うことができます。ディポジットの料金は、携帯電話会社により異なりますが、現在の相場は$400〜$600(会社により異なる)と結構高め。もしくは、日本でもお馴染みのプリペイド携帯を購入すれば、ディポジットは必要ありません。が、私は横着な性格なだけに、「プリペイドカードを買いに行くのが、面倒だからいやだぁ…」と購入をためらっていました。 大学を卒業した後は、ずっと日本で生活していたので、アメリカでのクレジット・ヒストリーは、やはり今もほとんど「ゼロ」に近い私。昔のちょっぴり苦い想い出が頭をよぎり、友人からは、「xx会社の携帯電話を契約解除したんだけど、購入したときに支払ったディポジットが、なかなか戻ってこないんだよね…」などという話も聞いていたので、「う〜ん、$400〜$600のディポジットを支払って携帯を買うべきか、プリペイドの携帯を買うべきか…」と、頭を悩ませていました。そんな時、同僚から「AT&T」の「GO PHONE」という携帯を教えてもらったのです。 ●購入した携帯は…
通常の携帯は1年あるいは2年契約で、当然、クレジット・ヒストリーをチェックされます。しかし、GO PHONEはクレジット・ヒストリーやデポジットが不要で、期間を決める必要もありません。通常の携帯だと、お金の引き落としは毎月1回ですが、GO PHONEの場合は、月に1回の引き落とし、または、たとえば「月約$40で400分」までというプランなら、使用できる400分という通話分を使い切った時に引き落とされます(通話分を使いきらなかった場合も、月末になれば料金は引き落とされます)。ある意味、プリペイドカードにも似ているこのシステムですが、実際にプリペイドカードを買いに行く必要はなく、手続きをすれば、自動引き落としも可能。何より、クレジット・ヒストリーのチェックやデポジットもいらない(ただし、契約時に手数料や機種代は別途必要)なら、「これしかないでしょう!」と、早速購入したのでした。 ショップに行くと、日本語を話せるフランス出身の学生さんが、日本語で対応をしてくれました(ハワイって、結構どこでも日本語通じてしまうんですね〜)。契約に必要だったのは、パスポートとアメリカで開いた銀行の口座番号だけ! 「なんて、簡単な手続きでしょう!」。書類を書き終わると、いよいよ携帯を選択することに。「Go Phoneで使用できる3種類の携帯から選択してね」、と促され、フリップ形式の携帯を選択しました。それは、カメラは付いていないものの(現在では、Go Phoneでもカメラ付携帯があるそうです)、基本機能は網羅しています。さて、最近のアメリカの携帯のデザインですが… 当然、昔の黒くてごっつい携帯はもう存在しませんでした(笑)。日本の携帯と同様に、カラフルなカメラ付で持ち運びにも便利な携帯ばかりが並んでいましたよ!
●プランは日本よりお得? そんな訳で、意外と簡単に購入できた携帯電話。ホノルルの中でも山側や壁が厚いと思われる(防音のため?)バーなどに入ると、電波が届かなくなり、ちょっと不便を感じることもありますが、それ以外は使いやすいですね。ショップも町のいたる所にありますので、様々な携帯会社でプラン、デザインなど比較して自分にあった携帯を探してみてくださいね! ●ユミコも一言 まだ、携帯電話を購入して1カ月くらいしか経っていない頃、電話が全く鳴らなくなりました。「誰も連絡してくれないわ」と、ひとり寂しい気持ちに浸っていたところ、同僚から「ユミコさんに電話したけど、なんかおかしかったよ」とひとこと。なんと、私は自動引き落としの手続きをしていたにもかかわらず、その手続きがうまくいってなくて、料金未納で利用を止められていたのです! この件について質問しに行く時に、たまたまアメリカ人の友人と一緒に窓口に行きました。そしたら、私が契約時に説明されたこととは全く違う内容を詳しく説明してもらい、私は料金の支払いや、前月分使い切らなかった分の持ち越しに関することなど、すっかり間違った情報を与えられていたことが分かったのです。少し残念ですけど、あまり英語を話せないと分かると、店員さんって、詳しく説明してくれないんですよね。友達は、「あなたが英語を話さないと思って、説明しなかったんだよ、ずるいっ!」と憤慨していました。私も「こんな風にないがしろにされてはいけない!」と思い、それからは相手に面倒臭がられても、何度も質問することにしました。みなさんも、契約時にはしっかり内容を確認してくださいね。最後まで、ひるんではいけませんよ! それにしても携帯電話って、一度使い始めるともう手放せません。どうしてなのでしょう? そんなに鳴らないのに…? ■関連情報 / 「地球の暮らし方 ハワイ」 (Mika) |
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