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ハワイ歩き方事務局
人気連載「ハワイ大学留学 B級ライフ」

第13回 移動遊園地「ステート・フェア」

投稿者: ハワイ歩き方事務局 更新日:2006年06月30日

第13回 移動遊園地「ステート・フェア」


子供達が待ち望む、移動カーニバル「ステート・フェア」

●ステート・フェアに行ってきました
アロハ(と、たまにはハワイ風にご挨拶)。皆様お元気ですか? 今回のB級ライフは、何処となくB級感漂うカーニバル、「ハワイ・50th ステート・フェア」についてレポートしてみたいと思います。

ジェット・コースターや観覧車、メリーゴーランドにバイキングなどなど、日本では常設の遊園地がいくつもあって、気軽に楽しむことが出来ますよね。でも、ここハワイには「遊園地」というものがないので、人々は移動カーニバルをとても心待ちにしています。プナホウ・スクールの「プナホウ・カーニバル」、カポレイで行われる「ステート・ファーム・フェア(農業振興祭)」などと並ぶ、ハワイの代表的なカーニバルで、アロハ・スタジアムの広大なパーキングの一角を使って行われるのがこの「ステート・フェア」。
今年は、5月の25〜29日、6月の2〜4日、8日〜11日、16日から18日の週末に行われています。開場時間は木、金曜日は夕方6時から真夜中まで、土、日、月曜日は正午から真夜中までです。
というわけで、6月8日の木曜日の夜、早速出かけてまいりました。


いろんな乗り物やゲームがズラリ

古き良きアメリカの雰囲気満点!
アロハ・スタジアムのパーキングに近づくと、ポップコーンや綿菓子、キャンディ・アップルやフリフリ・チキン(ひっくり返しながらあぶり焼きにしたチキン)が混ざった、カーニバル特有のワクワクするような良い匂いと、人々のさざめきが漂ってきます。7時半ごろ、まだ真っ暗になりきっていない、薄ぼんやりとした空に、キラキラと飾られたライド(乗り物)が浮かび上がり、なんとも幻想的なムード。それぞれの乗り物は、日本の絶叫マシーンを見慣れた目には、とてもクラシックに映りますが、それがかえって独特の良い感じを醸し出しています。よくアメリカの小説(スティーブン・キングとかね)や映画に出てくる、古きよきアメリカのカーニバルの雰囲気です。

はやる気持ちを抑えきれず、思わず小走りになってしまいます。入場料は1人$5なり。中に入ると早速$20のライド・クーポンを購入。それぞれの乗り物に乗るたび数ドルかかります。「どれから乗ろうかな〜」と、まずは抑え目にカーニバル内を移動するリフトから。微妙に低い位置をゆるゆるとまわるリフトですが、風が顔にあたってよい気持ちです。


顔色の悪いトゥイーティー

リフトから降りると、ホットドッグをかじりながら、射的やダーツ、コイン投げ、輪投げなどがズラリとならんだ一角へ。一緒に行った相手はプロのマジシャンなので、実はこの手の技が大得意。またたくまにダーツで風船を8個割って、ぬいぐるみを取ってくれました。この、ぬいぐるみ、多分「トゥイーティー」なんですけど、紫色で顔色悪し。全体のデッサンも微妙に狂っているようで、かなりのB級感漂う一品でした。そこがまた「可愛いーっ!」。というわけで、顔色の悪いひよこを片手にカーニバルを回ります。他にもペンギンや「スポンジボブ・スクエアパンツ」もどきのB級ぬいぐるみがたくさん。来場者のほとんどが、これらのぬいぐるみを腕に抱えていました。


回転ものに乗る時はビーサンを脱ぐのがハワイ流

違った意味で怖い 超恐怖ジェット・コースター
次はジェット・コースターにチャレンジ。いやあ、これが怖かった。見た目はただのミニ・コースターなんですけどね。が、しかし、違った意味で怖かった。普通、ジェット・コースターなどの遠心力がかかるマシンの土台は地中深く埋められているものですよね。が、これは、駐車場のアスファルトの上に「ポン」と置かれているだけなのですよ! ジェット・コースターが通過するたびに、土台の骨組みががたがた揺れたりして、もう違った意味でドキドキ。とりあえず、覚悟を決めて並んだのですが、何故か私たちが最前列に! 下り坂では両手を挙げながら絶叫、レールが崩れ落ちることを覚悟しながらの数十秒はかなり長く感じました。が、無事生還。疑ったりして、ごめんなさい。

その後、調子付いた私達は、次々とライドを制覇。面白かったのが、回転ブランコです。ハワイといえばビーサン(ごむぞうり、こっちではスリッパーズね)、もちろん私たちもビーサン着用だったわけですが、回転ブランコなどの、足がぶらぶらしてしまう乗り物では、ビーサンを飛ばしてしまうことが多々あるんですよね。なので、皆乗り込む前にビーサンを脱いでおり、回転ブランコの土台には色とりどりのビーサンが転々と残されていて、ちょっと笑える光景でした。殆どの人がロングス等で売っているペタペタの安ビーサンを愛用しているので、多少他人のものと入れ替わっても問題なし、と。


けなげな演技が涙を誘うアシカ・ショー

けなげなアシカに涙
夜の9時半からはシーライオン(アシカ)のショー。書き割り感あふれるステージ脇には大きい水槽とプールがあり、4匹のアシカが泳いでいます。カリフォルニアからの小型アシカが2匹と南米からの大型が2匹。MCのお兄さんの軽妙な喋りで幕が開き、まず最初はやんちゃな小型アシカの登場、ボールを鼻の上に乗せたり、ジャンプをしたりと頑張ってはいるのですが、いまいち注意散漫で、言うことを聞かないときもあり、「うーん、もしかしてB級ショーの予感」とはらはらさせられたのですが…。
実はこれ、その後の大スターたちのための、前座というか前ふりだったんですね。南米からの2匹の大アシカがすごかった! MCのお兄さんの言うことは全て分かっていて、芸をしたり、おちゃめな表情をしたりと、もう、けなげなまでの大活躍。後ろの足ひれで立ち上がってダンスをしたり、音楽にあわせてコントまで演じる多彩ぶり。ショーの後は希望者と写真を取るのですが、そのときも可愛い表情を作ったり、ひれを観客の肩に回したり、とサービス精神が満点なのです。

というわけで、気付けば夜中の12時前。さんざん乗り物に乗って、ゲームをして、アシカのショーに落涙し、ありとあらゆるB級グルメ(ソーダ、アイス、ホットドッグ、テリヤキサンドイッチ、綿菓子、キャンディ・アップル)を堪能し、疲れきって帰宅しました。かなりB級な、でもどこかロマンチックで切なくて、古きよき香りにあふれたステート・フェア、毎年やっているのでチャンスがあれば皆様も是非!

■関連情報/移動遊園地「ステート・フェア」がやってくる

今月のB級ライフ・まとめ
1. 常設の遊園地がないハワイ。ステート・フェアを待ち望む子ども多し
2. B級ぬいぐるみ多数。デッサンの狂いはご愛嬌という事で
3. 回転式のライドに乗るなら、ビーサンは脱いでおくべし

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