• ディナーショーやフラダンスにサンセット・クルーズ... ハワイには楽しいアクティビティがいっぱい揃っています。このコーナーでは、家族連れやグループでハワイ旅行を満喫できるアクティビティ情報を随時、ご紹介しています。

    ザ・コンテンポラリー・ミュージアム(現代美術館)

    The Contemporary Museum

    現代アートのショーケース

    マキキ・ハイツに佇むザ・コンテンポラリー・ミュージアム
    緑濃いマキキ・ハイツの閑静な高級住宅地にある「ザ・コンテンポラリー・ミュージアム(現代美術館)」は、現代アーティストの前衛的な作品を多数展示しているユニークなアートスペースです。本館ギャラリーでは、地元アーティストをはじめ、ロバート・マザーウェルやアンディー・ウォー・ホール、デビッド・ホックニーといった国際的に有名なアーティストの作品を定期的に展示。絵画や彫刻はもちろん、映像や音声など、多彩なメディアにおける現代美術を展示しています。3.5エーカー(14160平方メートル)の広大な敷地を有するこの美術館は、形式にとらわれない現代アーティストたちの、奔放なイマジネーションによって生み出された作品を収集、展示、保護するに相応しいショーケースと言えるでしょう。


    ザ・コンテンポラリー・カフェはホノルル文化人の憩いの場
    敷地の中央に佇む2階建ての本館は、ホノルル・アカデミー・オブ・アーツの創立者としても知られるアナ・ライス・クック夫人の邸宅として1925年に建てられました。デザインを手掛けたのは、ニューヨークの建築家ハートウッド氏。アジア、西洋、太平洋諸国の建築スタイルを巧みに融和させたこの豪邸は後に、クック夫人の娘、アリス・クック・スポルディング夫人により、ホノルル・アカデミー・オブ・アーツに寄付され、1968年から78年までの10年間、「スポルディング・ハウス」の愛称でホノルル・アカデミー・オブ・アーツの別館として利用されました。その後、ハワイの有力日刊紙「ホノルル・アドバタイザー」の社主、サーストン・トゥイッグ・スミス氏の邸宅となり、氏の所有する現代美術コレクションを展示する目的で、88年10月にザ・コンテンポラリー・ミュージアムとして一般に公開されるようになりました。

    天国のテラス

    館内の庭園はハワイ語で「天国のテラス」と名付けられた名勝
    全米屈指と言われるスミス氏の美術コレクションを中心に、第二次世界大戦後の作品を主に収集した同ミュージアムの所蔵品もさることながら、造園家のK.H.稲垣師の手によるオリエンタルな庭園も見もの。ハワイ語で「天国のテラス」という意味の「ヌウメアラニ庭園」からは、紺碧の太平洋をバックにそびえるホノルルのビル群やダイヤモンドヘッドが見晴らせ、庭園に敷き詰められた芝生には、サトル・アベやチャールズ・アーノルディなどによるオブジェが点在しています。庭園には約80種類の樹木や草木が生息し、各々プレートが付けられているので、散策がてらに木々の名前を覚えてみるのも楽しいのでは? 美術館のエントランス付近に、植物の名前と分布エリアを記した館内マップもありますので、利用してくださいね。


    パスタやサンドイッチなどの軽食も楽しめます。写真は「豆腐ひじきバーガー」
    館内には、パスタやサンドイッチなどの軽食とコーヒーやお茶を楽しめる休憩所「ザ・コンテンポラリー・カフェ」と、美術館の所蔵作品カタログやアートな小物、ジュエリーを揃える「ザ・ミュージアム・ショップ」を併設。カフェとショップだけを利用したい場合は、入館料($5)を払う必要はありません。青空の下にパラソルを広げたオープンエアのカフェを、週末の午後の指定席と決めている文化人も多く、アート・オブジェに囲まれたハイソな雰囲気のカフェは人気が高いので、利用する場合は予約(523-3362)をお忘れなく。

    トシコ・タカエズ作「フォー・ムーンズ」(1995年) ヴィオラ・フライ作「ツー・ウィメン・アンド・ア・ワールド」(1990〜91年) ジョン・バック作「ジ・アーチャー」(1991年)
    デボラ・バターフィールド作「ナヘレ」(1986年) ジョージ・リッキー作「ブレーキング・コラム」(1988年) トム・ウェスルマン作「ドロップト・ブラ」(1980年)
    パトリック・ドハーティー作「ナ・ハレ・オ・ワイアヴィ」(2003年) チャールズ・アーノルディ作「ローク」(1984年) サトル・アベ作「ファイブ・ツリーズ」(1978年)


    ザ・コンテンポラリー・ミュージアム
    場所:2411 Makiki Heights Drive, Honolulu, HI 96822
    開館時間:10:00-16:00(火〜土)、12:00-16:00(日)
    入館料:1人$5、13才〜17才と62才以上は$3、12才以下は無料
    *ザ・ミュージアム・ショップとカフェだけの利用は入館料不要
    休館日:月曜日
    電話:526-0232、523-3447(ザ・ミュージアム・ショップ)、526-1322(ツアー)

    美術館へのアクセス・マップ
    地図をクリックして拡大
    駐車場:無料
    アクセス:ザ・バス15番
    ホームページ(英語):www.tcmhi.org

    ザ・コンテンポラリー・カフェ
    営業時間:11:30-14:30(火〜土)、12:00-14:30(日)
    電話:523-3362

    ■ハワイの基礎知識 / ザ・バス活用編

    デビッド・ホックニーのお話
    ◎ミルトン・ケーズ・パビリオン
    ザ・コンテンポラリー・ミュージアム内のミルトン・ケーズ・パビリオンでは、デビッド・ホックニーの3Dアート「子供と魔法」を展示しています。パビリオンに響き渡るBGMとともに楽しむこの展示は、オペラの舞台や衣装をホックニーが独自に解釈し、斬新なアートで表現するという趣向で、1983年にミネアポリスのウォーカー・アート・センターがプロデュースに着手した「ホックニーの描く舞台」の一環。ミルトン・ケーズ・パビリオンの題材は、コレット原作、ラヴェル作曲の叙情的幻想劇「子供と魔法」。いたずら好きの少年が母親の言いつけを聞かずに、ペットの猫や擬人化した暖炉や草木と一悶着起こした後、自らの乱暴ぶりを反省して傷ついたリスを手当してやるというお話です。微笑ましいストーリーとは裏腹に、パビリオン内では、ホックニーによるサイケデリックなアートとラヴェルの重厚な音楽で、不思議なアート空間が広がっています。

    (2004年3月取材)