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ハワイ歩き方事務局

全米一美しいカイルア・ビーチでガイド付きカヤック・ツアー!

投稿者: ハワイ歩き方事務局 更新日:2007年07月01日

ディナーショーやフラダンス、ディナークルーズ… その他にも、ハワイには楽しいアクティビティがいっぱい。このコーナーでは、ハワイ旅行をもっと楽しくしてくれるアクティビティ情報を順次、ご紹介します。

全米一美しいカイルア・ビーチでガイド付きカヤック・ツアー

「全米・ベスト・ビーチ・ランキング」の1位に何度も選ばれたことのあるビーチとして、オアフ島内の数あるビーチの中でも特に有名なカイルア・ビーチ。ワイキキから車で片道約40分と距離があるにも関わらず、この美しいエメラルド・グリーンのビーチを訪れるためにカイルアまで足を運ぶ観光客は年々増え続けています。せっかく美しいカイルア・ビーチまで行くからには、ビーチの浅瀬での海水浴だけでは何か物足りないと思いませんか? 今回のアクティビティでは、そんな好奇心の強いアナタにとっておきのカイルア・ビーチの楽しみ方をご紹介します。マリンスポーツ初心者のハワイの歩き方編集部員、カオリがカヤックに初挑戦します。

 

お店の前にズラリと置かれたカヤック

初心者でも安心して参加できるカヤック・ツアー
今回、私が参加するのは、「カイルア・セイルボード・アンド・カヤック」が主催するガイド付きのカヤック・ツアー。カヤックと聞くと、難しそうと感じませんか? 実は私もその1人なのです。海は浅瀬で泳いだり砂浜でリラックスするのが好きでよく行きますが、自分の泳ぎには自信なし。25メートル位なら泳げるけれど、足が付かない深い所では怖くて泳げません。どこか海に対する恐怖心があって、マリンスポーツは私にとって足を踏み入れたことのない未知の世界なのです。でも大丈夫。そんなマリンスポーツ初心者でも安心して参加できるカヤック・ツアーがあるのです。ただ、心配性の私はツアーに参加する前から「怪我をしたらどうしよう、カヤックがひっくり返って転覆して溺れてしまったらどうしよう、1人だけ沖に流されてしまったらどうしよう」と、私の頭の中は「どうしよう」のオンパレード。しかし、好奇心もまた同じくらい強くて、どうしてもカヤックに挑戦してみたかたのです。そのきっかけになったのが、カヤック経験者が口を揃えて言う、「絶対に楽しいよ、一度やると病みつきになるから」という言葉。私みたいな初心者でも安心して参加できると聞いて、「カイルア・セイルボード・アンド・カヤック」のガイド付きカヤックに参加することになりました。

準備は念入りに 頼れるガイドに一安心


日本語が流暢なホクさんが今日の予定を地図を使って分かり易く説明してくれます

カイルア・ビーチから歩いて5分程度の場所にある「カイルア・セイルボード・アンド・カヤック」のお店に着くと、お店の横にズラリと並べられた黄色のカヤックと真っ黒に日焼けをしたスタッフ達が出迎えてくれます。今日のカヤック・ツアーの参加者は3分の1が日本人。日本語が流暢なガイド、ホクさんが今日一日私達のガイドをしてくれます。他のスタッフよりも一段と日焼けして黒さに磨きがかかったまさに「海の男」、といった雰囲気醸し出すホクさん。何だか頼もしそうです。その後、ロッカーの鍵とカヤックに乗せてツアーに持って行くことができる防水バッグが渡されるので、荷物はロッカーの中に、必要最低限の物(日焼け止め、カメラ、水など)は防水バッグに入れて準備は完了。ビーチへ移動する前に、地図を使って今日のコースの説明を受けてから、自分が使うカヤックを自分で引っ張ってビーチへ向かいます。

カヌーに乗る前のひと運動。パドルの漕ぎ方も事前に練習していよいよ出発
実際のカヤックを見ると、意外と大きく安定感のある形。2人乗り用のそのカヤックは、足元のスペースも十分にあります。カヤックの先に付いてある取っ手を持って引っ張ってみると、カヤックの下に付けられた台車が負担を軽減してくれて簡単に動かすことができます。しかし、ビーチに到着していざ台車を外してみると、カヤックは想像以上に重たくて少し動かすのも一苦労。「動かないよ〜」と必死にもがく小さな日本人の私を、他のアメリカ人の参加者はまるで私を子供を見るような目で見て笑っています。体格の立派な彼らにはきっと朝飯前なのでしょう。そこにすかさず「海の男」、ホクさんが登場。もがく私からカヤックを取ると、軽々と運んでくれます。ちなみにカヤックは男性なら問題なく運べる重さなのでご心配なく。女性のみでの参加でも、私の時のようにガイドが助けてくれるので心配いりません。カヤックを砂浜に寄せてから、今度は参加者全員が輪に広がってパドル(カヤックを漕ぐ櫂)の使い方を練習します。漕ぎ方の基本はいたって簡単。初心者の私も、「あ、これなら大丈夫かも」と思えるほど。ここで漕ぎ方の基本をしっかりと覚えておくと海に出ても安心です。

パドルの練習を終えたら、ライフジャケットを着用します。これを身に付けていれば、万が一転覆しても溺れる心配がありません。「もし転覆しても大丈夫。すぐに助けに行くので安心してくださいね」というホクさんの言葉が心強いです。皆の準備が整ったら、1組ずつ順番に海に入りカヤックに乗って最初の目的地である小さな島、フラット・アイランドへ向けて出発します。他の参加者が出発するのを見送った後、いよいよ私の番。腰の所まで海に浸かり、カヤックに乗り込みます。足から乗ると、乗る際にバランスが崩れて転覆してしまうのでお尻から飛び乗ります。カヤックの両端を手で掴み、腕力を使って「ぴょん」とジャンプする感覚。これがなかなか難しいのですが、ここでもホクさんがカヤックを支えていてくれるので、バランスを崩すことなく安心して乗り込みます。これからいよいよフラット・アイランドへ向けて出発です。

台車が付いたカヌーは余裕で運べます
出発前にパドルの使い方を皆で練習
自分の腰の位置まで海に入ってからカヤックに乗り込む

意外と簡単 余裕でフラット・アイランドに到着


島の中央部は立ち入り禁止。こんなに可愛い海鳥が悠々と体を休めています

カヤックに乗って海へ出てみると、今日は波があまりないらしくほとんど揺れを感じません。パドルを動かすのに集中しすぎて、ツアー参加前の心配事なんてどこへやら。何よりも自分の動かすパドルでカヤックが進むことが嬉しくて、パドルを持つ手にも力が入ります。とは言うものの、やはり初心者なのでどんなに頑張って漕いでも思うようにカヤックは進んでくれません。「どうやったら効率的にカヤックが進むのか」なんて考えながら漕いでいたら、あっという間に最初の目的地、フラット・アイランドに約20分で到着です。

真っ平らでとても小さな島、フラット・アイランドは古代ハワイアンのヘイアウ(神殿)があったとても神聖な場所。かつてこの小さな島にあったヘイアウには、漁の神様が祭られていました。島の周りはゴツゴツした岩がむき出しになっていて、中心部は草が覆い茂っています。この草が生えている部分は基本的に立ち入り禁止区域。なぜかというとここは希少な海鳥、主にミズナギドリとウミツバメの一種が多く生息する野鳥保護区、いわば彼らの「家」だからです。3,500羽以上が生息している鳥の家にお邪魔しているのですから、この島では鳥に迷惑をかけないように、島の端を歩いて一周するのみ。ガイドのホクさんが、カイルアという地名の由来やフラット・アイランドのことなどを島を散策しながら話してくれます。

フラット・アイランドで小休憩をしたら、ここからラニカイ・ビーチへ向かいます。フラット・アイランドからラニカイ・ビーチまでのコースは、追い風が手伝ってカヌーを漕ぐのも比較的楽に感じます。パドルの動かし方もこの頃には慣れてなかなか様になってきました。普段あまり使わない上半身の筋肉を使ってパドルを漕ぐので、心地よい疲労感を体に感じ始めます。と、もうそこにはラニカイ・ビーチが目前に。

天国の海、ラニカイ・ビーチへ。体を動かした後に食べるランチは最高
ラニカイ・ビーチはハワイ語で天国の海という意味のとっても素敵なビーチ。カイルア・ビーチとは異なり、観光客もほとんどいない静かなビーチです。エメラルド・グリーンの穏やかな海と、真っ白な砂浜のコントラストはまさに「天国」と形容するのも頷ける美しさ。ここではお昼ご飯とシュノーケリングを楽しみます。私たちがシュノーケリングや休憩している間に、ガイドがカヤックに乗せて運んできたランチをカヤックの上に広げます。スナック、果物、サンドイッチ、冷えたジュース等を選んで私は早速カヤックに座ってお昼にします。朝からずっと体を動かしていたので、お腹はペコペコ。冷たいグァバジュースが体に染み渡ります。「やっぱり体を動かした後に食べるご飯は最高よね」と、普段なら大きすぎと感じるサンドウイッチにかぶりつきます。結局、特大サンドイッチもスナックもフルーツも全てペロリと完食。その後、お腹を少し休ませてからシュノーケリングを楽しみます。参加者の中には沖の方まで出て色とりどりの魚を見た人もいましたが、私は帰りのカヤックを漕ぐ余力を残しておくため、浅瀬に留まることに。浅瀬でも魚を見ることができて大満足。その後、出発地点であるカイルア・ビーチまでカヤックを漕いで帰ります。

ラニカイビーチから無人島、モクルア島を望む
カヤックが即席ランチ・テーブルに変身
大きなサンドイッチにかぶりつく

カヤックが波に揺れる感覚がたまらない 大満足でカイルア・ビーチに到着


さすがプロ。ガイドのホクさんは軽々とカヤックを漕ぎます

帰路は往路とは逆に波に向かってカヤックを漕いでいく感覚。波は一方方向からのみでなく、横からも斜めからも押し寄せます。それでも波はそれ程高くないので、カヤックが波で適度に揺れる感覚が程良いスリルとなって、これがとっても楽しいのです。ツアー参加前はあれだけ波でカヤックが転覆するのを心配してたのに、今は逆に波を楽しんでいる自分にびっくり。多少の波も楽しみながら転覆するようなトラブルもなく、無事にカイルア・ビーチに到着。最後の力を振り絞ってカヤックを引っ張りお店に戻ります。これでツアーは終了です。

カヤック初挑戦でも、自分の力でカヤックを漕いでフラット・アイランド経由でラニカイ・ビーチまで行って戻ってきたと思うと、達成感と充実感でいっぱい。怪我をすることもなければ、カヤックが転覆して溺れたり、1人沖に流されてしまうことも、もちろんありませんでした。ツアー前の心配事が今となっては笑い話という感じで、今回のツアー参加で私のカヤックに対するイメージは180度変わりました。カヤック経験者が私に言った言葉の意味が、実際に体験してみてよく分かりました。「絶対に楽しいよ、一度やると病みつきになるから!」と、私も同じ言葉をこれからカヤックに挑戦する人に言いたいですね。

カヤックを楽しむための4ヶ条

カヤックを楽しむ際に役立つ4つの項目を集めてみました。これ以外にも色々とルールがありますが、絶対に外せない基本的なルールを覚えておけば、初めて挑戦する人でも大丈夫。カヤックは誰でも気軽に楽しめるアクティビティです。以下の4ヶ条を念頭に置いて、カヤックを楽しんで下さいね。

その壱「カヤックに乗るときは必ずお尻から」
文中でも触れましたが、カヤックに乗る際、足から乗り込もうとするとバランスを崩してカヤックが転覆する原因になります。カヤックに乗る際は必ずカヤックの両脇を手で掴み、勢い良く飛び乗りましょう。
その弐「波は逃げるな、立ち向かえ」
カヤックを漕ぐ時は常に波と垂直になるように漕ぐのがルール。逃げようとしてカヤックの方向を斜めにして波を斜めから受けると転覆しやすくなります。波が来たら、カヤックを波の方向に向けて思いっきり正面から波を受けましょう。
その参「降り際を見極める」
岸が近くなってきたら、いつ降りるかを見極めて早めにカヤックから降りるようにします。降りるタイミングは、カヤックに乗るときと同じで自分の腰くらいの深さがベスト。波に乗って岸まで行ってしまうと、岸に乗り上がる形になって転覆の原因になります。
その四「日焼け止め対策は念には念を」
カヤックを漕ぐ時、周りに太陽の陽射しを遮るものがないので、日光を直接全身に受けて想像以上に日焼けをします。カヤックに乗る前や休憩中など、何度もこまめに日焼け止めを塗りましょう。また、帽子やサングラス、陽射しを直接受けないための軽い上着を用意すると良いでしょう。

カイルア・ガイド付カヤック・ツアー

主催:カイルア・セイルボード&カヤック
出発時間:8:00-9:00
到着時間:16:00-17:00 ワイキキ着

(2007年1月取材)

この記事が属するカテゴリー: ウォータースポーツ, オプショナルツアー
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1 response to 全米一美しいカイルア・ビーチでガイド付きカヤック・ツアー!

  1. 先日そちらのツアーでお世話になりました。マークの指導で、初心者の娘もわたしもカヌーを楽しむことができました。
    ありがとうございました。HIROKO

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