ハワイのホテル、グルメ、ショッピング、オプショナルツアーなどの旅行情報 ホノルルから「ハワイ観光に役立つ最新情報」を毎日更新

ハワイ歩き方事務局

植物園でピクニック

投稿者: ハワイ歩き方事務局 更新日:2004年01月30日

今回は、ファミリー・ピクニックに最適で、のどかな「トロピカル・ガーデン」を特集。「この木なんの木…」のCMで知られる「モアナルア・ガーデン・パーク」と世界中の亜熱帯植物が集まった「フォスター植物園」の2つをご紹介します。ランチや飲み物持参で、ゆっくり出かけてみてくださいね。

植物園でピクニック

モアナルア・ガーデン・パーク


CMで有名な木が緑の公園の端に静かに佇んでいます

日本一有名な「あの木」が見られる
ワイキキから約30分ほどのドライブになりますが、自然愛好派のファミリーに是非、足を伸ばしていただきたいのが「モアナルア・ガーデン・パーク」です。この公園は本来、デーモン財団所有の私有地なのですが、日中は無料開放されており、17エーカー(約6万8800m2)もの緑の敷地に、樹齢100年を超える巨木が点在。そのうちの1本が、あの有名な「日立の木」というワケです。1975年から、かれこれ30年近くもオンエアされている「この木なんの木、気になる木…」のテレビCMでお馴染みの大木を間近に眺めに、出かけてみましょう。


様々な植物が生息し、これはサワー・サップという名の食用フルーツ

話題の巨木は、ガーデン入口のすぐ右手に、ドッシリとそびえています。「この木なんの木」は、実はモンキー・ポッドという種類。中南米原産のマメ科の植物で、熱帯地区に広く生息し、通称アメリカ・ネムとも呼ばれています。いったい、どんな花が咲き、実がなるのでしょうか? 気になる花はネム特有の羽毛のような淡いピンク。マメ科の植物ですから、20〜30センチもの大きく平たいインゲンのような実がなります。樹齢は推定約120年。高さ25メートル、そして木を真上から見た時の全体の直径は、ナント40メートルもあるそうです。


大木の木陰でピクニックするファミリーの姿があちこちに…

オアフ島を巡るツアーの中には、この公園に立ち寄るものもいくつかあり、朝からひっきりなしに観光客がやってきては、木の前で記念撮影している様子。しかし、残念なのは、ほとんどの人がこの木を見るだけで、サッサと公園を後にしてしまうことです。というのも、この公園はローカル・ファミリーの憩いの場として知られ、週末にはピクニック客で賑わう人気スポットなのです。ランチでも持参して是非、ゆっくり公園内を散策してみましょう。


公園の一角には、タロイモを栽培する畑も

公園内には、あの巨木が22本も
ちょっと公園全体を見渡してみると… 美しい芝生の続く敷地内には、「日立の木」と同種のモンキー・ポッドが、ナント22本も 同様に大きく成長するチャイニーズ・バニヤンが5本。その他、ヤシの木はもちろん、マンゴーやカマニ・ツリーなど、大小、様々な木が枝を広げています。広々とした緑の公園に、こんもりとした巨木がたたずむ様子は、まさに圧巻。公園の端には、モアナルア渓谷から続く小川や池、タロイモを育成している一角もあり、ハワイの自然をありのままの姿で楽しむにはもってこいの環境と言えそうです。

今回、公園を訪れたのは土曜日だったのですが、大木の陰にマットを敷き、ピクニックを楽しむローカル・ファミリーの姿があちこちに。それぞれ、ボールやフリスビー、凧で遊んだり、水着姿で日光浴したりと、自由に過ごす姿が印象的でした。


モンキー・ポッドの葉は朝開き、午後にはクローズします

ところで、この「日立の木」、ハワイでは全く無名… と言えば驚かれる方も多いのではないでしょうか? 実際、続々と公園を訪れる日本人に、初めてその木がどれほど有名かを教えられ、驚くロコも多いのだそうです。「こんなに日本人に愛されているなんて、この木は太平洋で一番幸せな木だね」とは、あるローカル男性の弁。ちなみに、モンキー・ポッドの開花期は年に2回。5月と11月に、可憐なピンクの花を咲かせます。「気になる花」を見に、一度、モアナルア・ガーデン・パークまで足を伸ばしてみませんか?

モアナルア・ガーデン・パーク
住所:2850 Moanalua Road, Honolulu, HI 96819
アクセス:ワイキキからは車で約30分。H-1ウェスト経由で78フリーウェイに入り、3番出口のPuuloa Roadで降りる
電話:(808)833-1944
開園時間:7:30〜18:00(日没まで)
入場料:無料


子供の背ほどある巨大な熱帯の葉もあちこちに

フォスター植物園
年間7万人が訪れる人気スポット
次にご紹介するのは、ホノルルのダウンタウンにある「フォスター植物園」。あのカメハメハ大王像から、歩いてわずか15分ほどの距離にある、ホノルル市所有の植物園です。

この植物園はもともと、ドイツ人医師で、植物学者でもあったヒレブランド博士の庭園から発展したもの。博士は1853年にハワイ王朝から5.5エーカー(2万2260m2)の土地を借りて庭園を造り、20年ほど暮らした後に帰国。ドイツで名著「ハワイ諸島の植物」を出版したことで知られています。

その後、庭園は何人かの手を経て13.5エーカー(5万4630m2)まで拡張され、1931年からはホノルル市の植物園として一般公開されています。どちらかというと、花々は少ないのですが、1853年以来150年にわたり集められた、世界中の亜熱帯植物が見もの。中には絶滅の危機に瀕する珍しい種もあるため、年間7〜8万人が訪れる、人気の高い植物園なのです。


入口横には、園内で見られる珍しい木の実の展示コーナーも

仏陀ゆかりの菩提樹も
園内には、世界の蘭を集めたライオン・オーキッド・ガーデン、多数のハーブが見られるハーブ・ガーデンなどが設けられているほか、ガーデン全体が鬱蒼(うっそう)とした亜熱帯ジャングルのよう。ワイルドな趣きが魅力です。月曜から金曜までの毎日午後1時からは、ガイド付きツアーも実施中。もっとも、主な植物には番号がふられ、学術名、ハワイ名などが記されているので、自分でブラブラ巡ってもOK。入口で、番号ごとに植物の解説を記載したパンフレットを、必ずもらうようにしましょうね。パンフレットにはまた、「ひときわ珍しい木」(Exceptional Tree)として、歴史的、文化的、植物学的に価値の高い植物26に特別な印が付けられているので、忘れずチェック


グロテスクなキャノンボール・ツリーの花

たとえば、番号1は菩提樹。それも、この木の下でお釈迦様が悟りを開いたとされるインドの菩提樹の枝が、スリランカを経てもたらされたものとされており、大変稀少とみなされています。番号22は西アフリカ原産のソーセージ・ツリー。1メートル以上にもなる、ソーセージに似た実が見事です。番号23はギニア原産のキャノンボール・ツリー。ブラジルナッツ科の木で、こぶしをひと回り大きくしたような実が大砲の弾によく似ていることから、この名が付けられたそうです。肉厚でグロテスクな花もユニークですね。


大砲の弾に似ている大きなキャノンボール・ツリーの実

以上のように、見たことも聞いたこともないような亜熱帯の植物が、庭内にはいっぱい。カメラやスケッチノート持参で回れば、子供の夏休みの課題なども、スイスイできてしまう感じです。広いガーデン内には開放感たっぷりの芝生のエリアや、ベンチもあちこちに点在。ただ植物を観賞するだけでなく、自然の中でゆっくり過ごすローカルの人々の姿も多く見られます。できれば午前中に訪れ、涼しい朝の空気の中で静かな時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。ギフトショップもあり、花をモチーフにしたカードやアクセサリー、エッセンシャル・オイル、Tシャツなど、植物にちなんだ小物類も充実。こちらも覗いてみてくださいね。


ギフトショップには植物にちなんだギフト・アイテムが勢揃い

植物園散策の注意事項
最後に、植物園を訪れる際の注意事項を記しておきますので、参考にどうぞ。
1:雨の後は、蚊が発生することがあります。できれば長ズボンをはき、虫除けスプレーも用意すれば万全です。
2:ジャングルを歩く感覚で、ヒールの高いサンダルは避け、なるべく歩きやすい靴を。
3:子供は帽子を被った方がベター。
4:水や飲み物も持参したいもの(ギフトショップで簡単なスナック類と飲み物も販売しています)

フォスター植物園
住所:50 N.Vineyard Blvd., Honolulu, HI 96817
アクセス:ワイキキから4番バスで約30分。ヌウアヌ・アベニューとヴィーンヤード・ブルーバードの角で下車。または2番バスでヌウアヌ・アベニューとベレタニア・ストリート角で降りる(徒歩10分)
電話:(808)522-7060
入場料:$5(6才〜12才は$1、5才以下は無料)
開園時間:9:00〜16:00 無休
ホームページ(英語):www.co.honolulu.hi.us/parks/hbg/fbg.htm


(2004年1月取材)

子連れ旅行のアドバイスとおすすめグッズ

ハワイの木、低木のポケットガイド
A Pocket Guide to Hawaii`s Trees and Shrubs

今回ご紹介した植物園や公園に限らず、ハワイではどこを歩いても自然の草花でいっぱいです。「この木は何ていうの?」「何の花?」と、疑問に思いながら植物を愛でている方も多いのでは? そこで、オススメしたいのがこのポケットガイド。その名の通りコンパクト・サイズですが、400種以上の植物がカラー写真入りで紹介されており、便利な1冊です。木のガイドと言っても、ハイビスカスやプルメリアなど、主なトロピカルフラワーもカバーされているのが嬉しいところ。「海岸沿い」「熱帯雨林」「道路沿い」「庭園」など、エリアごとに分類されているので、使い勝手もGOOD。ハイキングの際はもとより、子供連れで街をブラブラ歩く際にも、是非バッグに忍ばせておきたい1冊です。Mutual Publishingの出版で$8.95。

この記事が属するカテゴリー: オプショナルツアー, ファミリー, 子ども向けアクティビティ
関連キーワード: キッズ・プログラム, ネイバーアイランド, ファミリー,

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

*

さらにおススメ