ホクズ
Hoku’s
●ホクズは「食のオリンピック」会場だね! ホクズの何がすごいって? それはね、料理法や食材が世界中からここにどっと集まったような料理を食べられるところだね。伝統的な料理法にヨーロッパやアジアの手法が合わさって、まさに「食のオリンピック」のようなんだ。もちろん、お値段もそれなりにするけれど、おいしい食事を堪能できる、とっても素敵なレストランだよ。 ホクズは最近改装されたんだけど、これまでと変わらずアットホームな雰囲気が漂う、きれいでモダンなレストラン。お店に入ると、すぐ右側に以前と変わらずオープン・スタイルのキッチンがある。「オープン・キッチンだとうるさいかな?」と思うでしょ? でも、全然そんなことないんだ。お客の注文を受けて、シェフたちが忙しく動き回っているんだけど、ちっとも気にならない! 逆に、「シェフたちの華麗な包丁さばきはパフォーマンスの一つ?」と思ってしまうほどだよ。 |
●さて、前菜… さて、ディップとタロイモのパンでグーグーと鳴っているお腹を少しだけ満たしたら、刺身プレートを試してみて。エビ、ハマチ、サーモン、アヒ(マグロ)と白身のお魚が、お皿に載ってくるんだけど、いやー、これが新鮮、新鮮! この刺身プレートは、鮮度の高さへのこだわりを感じるよ。 |
なになに? 「魚は日本でもおいしいものを食べられる!」だって? よーし、分かったよ。そういう人は、「トリスタン・ダ・クーニャ・サラダ」を食べてみて。これ、ロブスター好きにはたまらない一品。旨みを逃がさないように一茹でしてある柔らかく、海の甘さの詰まったロブスターが、温かいポテト・サラダ、地元で採れた新鮮なレタスと一緒に、お皿に並んでるんだ。しかも、粒マスタードとレモン、そしてタイムのビネグレット・ソース(フレンチ・ドレッシングの一種)和えというからたまらない。そのロブスターとレタスを取り囲むようにスーッとかけられたネギ・オイルの緑色と、濃縮されたビートの赤色が、まるで散りばめられたヒスイとルビーのように白いお皿を彩っているんだ。食べるのがもったいないくらいだね。 |
●メイン料理はこれ! |
あれやこれやといろいろ悩んだあげく、結局最後は、とっても高級な子羊のあばら肉、ラム肉($94)を注文。これは、2人分みたいだけど、実際には3人分でも十分なほどボリューム満点! そのラム肉なんだけど、泡立てた卵の白身と岩塩を混ぜ合わせた生地に包まれて調理されるんだ。注文すると、その生地に包まれたままテーブルに運ばれてきて、ウェイトレスが食べ易いように切ってくれるんだけど、もう、そのラム肉ものすごく柔らかくてジューシー。で、それをミント・クリーム・ソースで食べるの。もう最高だよ。 |
●やっぱり最後はデザートだよね! |
●ホクズの人気の秘密はここにあり! ホクズ。素敵な雰囲気と、変わらないおいしさがそこにはある。そして、僕はこのレストランに行く度に、珍しい銀食器や陶器、そして3〜4種類の異なる形の皿やボウルに目を奪われるんだ。料理だけではなく、食器などにもホクズのこだわりを感じることができるね。 また、ワイン・リストは200種以上の銘柄から選ぶことができるので、ボトルではなく、グラスでオーダーした方がいい。そうすることによって、注文した一つ一つの料理に合うワインを少しずつ飲むことができるからね。 最後に、ホクズの人気の理由が知りたかったら、ぜひ一度行ってみて欲しいな。百聞は一見にしかず! なぜそんなに人気が高いレストランなのかすぐに分かると思うよ。スタッフは、フレンドリーで礼儀正しくて、食に精通しているから、どの料理にしようか迷った時にでも「お肉はどれがいいかな?」とか「オススメはどれ?」なんて気軽に相談できるんだ。そして、何よりも、彼らはお客に対する気遣いがとっても細やかだから、おいしい料理と共に、最高の一時を過ごせる。それから、もし、ディナーに行くのであれば、日の入り前に行ってみて。レストランから、海にゆっくりと沈んでいく夕日を臨むことができるから、ロマンティックな夜を演出してくれるよ。 |
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(2006年9月取材)
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