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ハワイ歩き方事務局
人気連載「ハワイで直撃インタビュー」

第26回 第58代桜祭りの女王 マリッサ・ニコール・マチダさん

投稿者: ハワイ歩き方事務局 更新日:2010年03月09日

日系人の多く住むハワイでは毎年1月から3月にかけて「桜祭り」が開催されています。今年で58回目を迎えた桜祭りのメインイベント、「桜まつりの女王(チェリー・ブロッサム・クイーン)」に選ばれた、マリッサ・ニコール・マチダさんを編集部にお招きし、じっくりとインタビューしてみました。

ハワイで直撃インタビュー 第26回 第58代桜祭りの女王 マリッサ・ニコール・マチダさん

 

ハワイ桜まつりの女王、マリッサ・ニコール・マチダさん

こんにちは♪ 明るい声と共に編集部を訪ねてくださったのは、第58代桜まつりの女王に選ばれたばかりのマリッサ・ニコール・マチダさん。まるで春風のように爽やかで素敵な笑顔のマリッサさんに、編集部一同思わずにこにこしながらのインタビューとなりました。

編集部: マリッサさん、はじめまして! このたびはおめでとうございます。まずは「桜まつり」について教えていただけますか?

マリッサ:はい(ニッコリ)。桜まつりというのは、今年58回目を迎える日系人のお祭りで、日本人の血を引く女の子達が、6ヶ月の間、生け花や書道、太鼓や空手(!)などの日本文化を学びながら、日本の伝統や文化、(日系人としての)自分達のアイデンティティを学ぶの。桜まつりのクライマックスは、「フェスティバル・ボール」と呼ばれる催し物で、その席で桜まつりの女王やそのコート(準女王たち)が選ばれるのです。

編集部:見に行きましたよ〜。すてきでしたね。ところで、マリッサさんが桜まつりの女王コンテストに出場されたきっかけは?

マリッサ:カリフォルニアのロー・スクールを卒業してハワイに戻ってきて、地元のコミュニティーとの繋がりを求めていたの。私と同じくらいの世代で同じような目標を持つ友人が欲しかったし、(日系人である)自分のルーツとアイデンティティをもっと学びたくて、桜まつりに参加することにしました。

編集部:桜まつりを通して学んだことは?

マリッサ:日本文化のクラスで色々なことを学びました。生け花で「どのように美しい瞬間を形にするか」とか、太鼓クラスでの音と音の間の静寂の重要さとかね。でも、何よりも一番の収穫だったのは、「家族の大切さ」ということ。家族全員が私をとてもよくサポートしてくれたの。ハワイ島の田舎で育った私の父は、普段ビジネス用のスーツなんて着たことないのに、桜の女王コンテストの家族写真を撮る時、新しくスーツを買って着てくれたの。忘れることのできない思い出になったわ。

編集部:素敵なお父様ですね。これからもたくさんの女の子達がコンテストに出場するわけですが、何かアドバイスはありますか?

マリッサ:「ゴー・フォー・イット!(やってみて!)」。またとない機会ですもの。ボランティアの人々、先生達、そして他の出場者達…素晴らしい人々に会えるチャンスよ。だからぜひチャレンジしてみて欲しいわ。

編集部:世界には色々なミス・コンテストがあるけど、桜まつりとはどう違うのですか?

日系人女性のお手本、桜の女王とコートたち

マリッサ:桜まつりは6ヶ月の間、出場者達が色々なクラスを取りながら一緒に成長していくものなの。他のミスコンとは違って、出場者はお互いを支えあって、本当に仲良くなるのよ。

編集部:なるほど〜。次は、マリッサさんのことをお聞きしますね。マリッサさんは日系何世ですか? ご先祖は日本のどこのご出身ですか?

マリッサ:4世です。先祖の出身地は、広島県と山口県、山形県です。ハワイ島のプランテーション農場に働きに来て、その後オアフ島に移ったの。

編集部:日本に行った事はありますか?

マリッサ:6年生のときに家族で日本に旅行したの。父の仕事の関係で東京だけにしか行かなかったから、この10月桜の女王として日本を公式訪問するときに、ぜひ広島と山口、山形県を訪ねてみたいと思っています。

シャカのポーズ

編集部:現在のお仕事は?

マリッサ:ハワイ州のデレック・チャン裁判官の元で働いています。毎日働きながらたくさんのことを学んでるの。まだまだ学ぶことはたくさんあるわ。

編集部:将来の夢は?

マリッサ:いつか、自分の経験をいかして、調停の会社を作りたいと思っているの。法律の知識を使って、困っている人々を助けたいの。人々がたくさんのお金を使って法廷で争わないでいいように、調停を手伝えたらと思っています。

編集部:良いリーダー、お手本(ロールモデル)になるには何が必要だと思いますか?

着物で登場のハワイ桜の女王コンテスタント

マリッサ:良いリーダーとは良い「聞き手」なのではないかと思っています。ロー・スクールに入ったときは、良い「話し手」であることが重要だと思っていたの。でもロー・スクールで学んで仕事をしているうちに、人々の悩みに耳を傾けることこそが重要だと気付いたの。だから「聞き上手」になりたいと思っています。色々な声を良く聞いて、最良の決断をするようにしたいと思っています。あと、決してあきらめず、可能性を信じることでしょうね。

編集部:さすがですね〜(うっとり)。それじゃあ、ハワイのことをお聞きしますね。マリッサさんの好きな場所ってどこですか?

マリッサ:カリフォルニアに住んでいるとき、ハワイに里帰りするたびにノースショアに遊びに行って、ジョバンニのエビを食べたわ。そしてマツモト・シェイブアイスもね。あと、柳寿司もお気に入り。アイエアのヤングス・カルビでは、最高のバーベキュー・チキンが食べられるわよ。ショッピングは、アラモアナが大好き。アラモアナは全米でも最高のモールだと思うわ。本当に色々なお店があるもの。そのなかでも特にお気に入りが「ロングス・ドラッグス」よ(笑)。いつも何かしら買いたいものがあるの。のんびりするなら、やっぱりビーチよね。友達や家族と映画を見るのも好きよ。

編集部:ハワイのどんなところが好き?

着物で登場のハワイ桜の女王コンテスタント

マリッサ:なんといっても食べ物ね(笑)。美味しいものがいっぱい! 色々な民族の人々が一緒に暮らしているハワイならではのね。アロハ・スピリットも食べ物の味を良くしていると思うの。何処へ行ってもお米が食べられるのも最高よね。カリフォルニアで寮生活をしていたときは、毎晩炊飯器でご飯を炊いてはハワイを思い出していたの。

編集部:じゃあ、最後の質問です。マリッサさんのモットーは?

マリッサ:「夢は大きく」よ。父がいつもそう言っていたの。大学を卒業してロースクールに入ったときに、父に手紙を書いたの。「4年後にカリフォルニアとハワイの認定弁護士になります」ってね。そのときはそれが遥か遠くのことに思えたの。でも常にその手紙のことを頭において努力を続けたの。父もその手紙をずっと持っていて、この間私に見せてくれたの。「ほら、夢は叶うもんだよ」ってね。

(2010年3月取材、4月更新)

幸せオーラのおすそ分け
クリスティンさんアメリカで「素敵」と呼ばれる女性は、外見の美しさはもちろんのこと、「知性」がとても大きな割合をしめるように思います。マリッサさんは、女優の水野真紀さんに良く似たふんわりと優しい雰囲気ながら、カリフォルニア州とハワイ州両方の弁護士資格を持つとても知的な女性。インタビューをしながらも、とても努力家で頑張りやさんであることがわかります。しかも、(私を含む)日本人が遥か昔に忘れ去ってしまったような、上品で奥ゆかしい「大和なでしこ」の部分も時々垣間見える、とても素敵な女性でした。あ〜素敵! インタビューをしながら、心からうっとりした編集部でした。  

編集長 明子

この記事が属するカテゴリー: 暮らし, 特集, 芸能・有名人特別取材
関連キーワード: クイーン, ミス・コンテスト,

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