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ハワイ歩き方事務局
人気連載「ハワイの銀行を攻略」

その3 ハワイの銀行を攻略 2

投稿者: ハワイ歩き方事務局 更新日:2008年04月18日

このコーナーでは、現地在住の「ハワイの歩き方」編集部が集めたハワイ暮らしに役立つ情報をご紹介します。ハワイでの滞在や生活に、もちろん旅行者にも役立つ情報が満載です。

知っていると便利なハワイの銀行、基礎知識 2

前回は、ハワイの銀行「セントラル・パシフィック・バンク」を例に挙げてチェッキング口座について説明しましたが、今回はセービング口座、CD、その他のサービスなどについて説明します。

セントラル・パシフィック・バンクにて

セービング口座
一般的に利子のつく普通預金のことです。銀行によっていろいろと種類があり(利率や条件が違います)、金融市場預金口座(マネー・マーケット口座)というものもあります。金融市場預金口座は普通預金よりも利率が良いのですが、高めの最低残高を維持することが条件となっており、残高が特定ラインを切ってしまうと手数料がかかります。

CD

色々な小切手のデザイン

長期でも利率が1パーセントに満たない日本の定期預金と比べて、2パーセント台のアメリカの定期預金の利率(*2008年4月現在)はいくらか有利になっています。日本と同じく定期預金は金額と期間によって利率が決まります。ハワイの銀行では時期によってはキャンペーンがあって高めの特別利率で定期預金を開設することもできます。CDの満期日から一定期間内にその預金をどうするか決める猶予期間があって、その間に希望する手続きをしないと場合によっては自動的に一般利率の定期を前回と同期間続けることもあります。

利率とAPR

色々な小切手のデザイン

CDなどを開設する際に利率としてInterestとAPR(Annual Percentage Yield)がパーセントで表示されていることがあります。両方とも同じ口座に対する利率なのに数が違うことに疑問を持つ方もいると思います(APYのほうが高くなっています)。簡単に言うと、この差は複利による利率の上昇です。(説明は少々ややこしいので読むのが面倒だったら下の例を見てください。) 利息には利子が支払われる際に利子が元金に加われない単利と元金に加われる複利があり、利息払いが年単位以下の複利が使われる場合にInterestとAPYの違いが生まれます(単利の場合はInterest=APYです)。預金が複利で運用されると一定期間ごと(日毎/月毎/四半期毎)に利息が支払われます。複利の場合は最初の期間が終わると利息が元金に加わるので、その次の期間は元金+最初の利息が合わさって新しい元金になり、その金額に対して同じ利率が付くことにより2回目の利息は最初の利息よりも多少多くなります。そして1年が経過すると最初預けた元金に対する利子は結果的にInterestよりも多くなります。
これがAPRと呼ばれるものです。この2つの性質を区別する際にInterestは日本語では表面金利、APRは実質金利と呼ばれる場合があります。

<例>
利息が毎月払われる5パーセントのInterestのCDに1000ドル(元本)預金したとします。最初の月が終わると利払いが生じます。その時は元本1000ドルに対して年利5パーセントの利率ですから5パーセントの12分の1の利率(0.417パーセント−四捨五入後)がかかり、
(元本)1000ドル x 0.00417=4.14ドル
の利子がもらえます。すると複利ですので次の月の元本は
(元の預金)1000ドル + (最初の月の利息)4.17ドル=1004.17ドル
となり、その月が終わると
(2ヶ月目の元本)1004.17ドル x 0.00417=4.19ドル
の利息がもらえます。その次の月の元本は
(2ヶ月目の元本)1004.17ドル + (2ヶ月目の利息)4.19ドル=1008.36ドル
となり、同じことを続けていくと1年後には1051.16ドルになります。この複利の経過を見ずに元金1000ドル、1年後の預金1051.16ドルの結果のみを見るとその利率は5.116パーセントとなり5パーセントより少し多くなります。これがAPYです。このような理由で差ができるので、この差はもとの元金が多いほど、利率が高いほど、また利息の支払いが頻繁なほど大きくなります。またAPYは期間などの異なる金融商品の利率を比べるのに役立ちます。

APYとAPRの違い

金利に関してよく耳にするAPY (Annual Percentage Yield)とAPR(Annual Percentage Rate)という二つの似た言葉がありますが、このどちらを使うかはシチュエーションによって決まります。二つとも利率なのですが、APYは上記のように預金などに関して使われ、APRはクレジットカードやローンなどお金を借りる場合に使われます。またAPYは上記のように複利を含めて計算されていますが、APRは含みません(月1パーセントのローンの場合、APRは1パーセントx12ヶ月=12パーセント)。

色々な小切手のデザイン

アメリカの銀行の口座明細書
アメリカの銀行には日本のような預金通帳はありませんが、その代わりに定期的にステートメントと呼ばれる口座明細書が送られてきます。毎月送られてきたり四半期に一回など、銀行や口座によって頻度は異なります。ステートメントには期間中の口座金額の推移が記載されていて、口座によっては自分が書いて支払いが行われたチェックの縮小コピーも含まれます。

ハワイで貸金庫を借りる
日本ではあまり馴染みはない貸金庫ですが、いろいろなサイズがあってお手軽な値段で簡単に借りることができて便利です。一般的に銀行で年間契約で借りることができ、書類やジュエリーなどを大切に保管できます。

日本からハワイへ送金する
日本から送金する場合は海外送金を扱う金融機関から送ることが一般的です。トランジット・ラウティング・ナンバー/ABAナンバー、銀行名、支店名、口座番号、口座名義人名が必要となります。手数料は金融機関によって異なりますが、専用口座を開設したり(ロイズTSB銀行)、最低預金残高を保持することによって手数料が格安になるサービスや(シティバンク、備考の小さい文字参照)、留学生専用の割安プラン(JCB送金名人)などもあるので調べて見る価値があります。アメリカの口座からの送金についてはセントラル・パシフィック・バンクの送金情報をご覧ください。

預金保証
連邦預金保険機構FDIC(Federal Deposit Insurance Company)と呼ばれる日本のペイオフと同じものがアメリカにもあり、預金は$100,000まで保証されています。貸金庫に中に入っているものに関しての保障はありません。特定銀行がFDICに加盟しているか確認するにはこちらを参照してください。
Money market account (MMA) 金融市場預金口座 Transfer 振替 Maturity 満期
Interest 利率/利息/表面金利 Deduction 差し引き/控除 Statement 口座明細
Simple Interest 単利 Joint Account 共同名義口座 Safe Deposit Box 貸金庫
Compounding Interest 複利 Direct Deposit 給与振込 Trust 信託
Installment 分割(払い/納付/受取、など) Grace period 猶予期間 Wire Transfer 電子送金
APY (Annual Percentage Yield) 年利/実質金利(預金などに対して) APR (Annual Percentage Rate) 年率 (ローンなど借り入れに対して)
Daily/monthly/quarterly/yearly 日毎/月毎/四半期毎/年毎

セントラル・パシフィック・バンク
ワイキキ支店
住所:105 Uluniu Ave., Honolulu, HI 96815
ハイアット・リージェンシー・ワイキキ ダイヤモンドヘッド側正面玄関向い
電話:(808) 971-3277
営業時間:8:30-16:00(月〜木)、8:30-18:00(金

ワイキキ・ショッピングプラザ支店


場所:2250 Kalakaua Ave., Honolulu, HI 96815
ワイキキ・ショッピング・プラザ1F東側
電話番号:(808)971-4720
営業時間:8:30-16:00(月〜木)、8:30-18:00(金)
休業日:土、日曜日、祝祭日

ホームページ(日本語):www.cpb-jp.com
日本語でのお問い合わせ先:こちらをクリック

(2008年4月取材)

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