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キョーコ
人気連載「ハワイに感謝!キョーコと明子のローカル自慢バトル」

バトルその10:ハワイのコマーシャル

投稿者: キョーコ 更新日:2016年07月01日

Kyoko & Akiko's "Mahalo Hawaii" vol.10 Hawaii's TV Commercial

話題の人気ショップよりも、近所のパパママストアや老舗店をこよなく愛し、サイミンにはからし醤油をつけ、キカイダーに敬意を払い、ピジン英語もお手のもの …。そんなハワイのローカルライフにどっぷり浸かったライターのキョーコとMyハワイ編集部明子が、ハワイへの感謝の気持ちをこめてお送りするこのシリーズ! 観光情報とはひと味ちがう、目抜き通りから1本奥に入った知られざる、そして愛すべきハワイのローカル情報を1つのテーマで競作いたします。

■先攻・キョーコ:製作費関係なくインパクトで勝負

ローカル自慢バトルも遂に10回目を迎えました。今後ともよろしくお願いします。

今回は明子さん先攻で「ハワイのコマーシャル」をテーマに選んでいただきましたが、大人の事情で(というより単にワタクシが休暇で日本に帰省するため、順番を替えていただいたのであります )、ワタクシの先攻で参ります。

毎回テーマを決めたあと、「こんなんでどう?」と念のため相手にお伺いし、「どんな感じでいくの〜?」と原稿の内容を探り合っているのですが、今回のコマーシャル編ではお互いイチオシのコマーシャルが同じものでして、先攻の明子さんにそれを持っていかれ(ごめん、ばらしちゃったわよ)、今回初めて友情に「ピピッ」とちょっとだけひびが入ったように思われます。

localbattle10

では、気を取り直して、記念すべき10回目のバトル「ハワイのコマーシャル編」のはじまり、はじまり。

さてハワイのコマーシャルですが、「製作費にいったいいくら掛かっているのか」と呆れそうになるほどの簡素なものも少なくありません。

見終わったあと、「社長からちゃんとOKをもらったのかしら」とこちらが心配してしまうコマーシャルも中にはありますが、ただそういうのに限って、演技の下手なお父さん役が愛らしかったり、決してうまいとはいえないCMソングが頭に焼き付いて離れなかったり…と 、インパクトは大企業のコマーシャルといい勝負です。

たとえば初めてみたときに「なんじゃこれ」とその雑なつくりにびっくりしたこちらのコマーシャル。「ポンチョ・ソーラー・サービス」

誰もいない部屋でお父さんが口ずさんでいるような、のんきな歌声が、なんどか聞いているうちに頭から離れなくなります。そして気付くと、タマネギを切りながら口ずさんでいるのです。「コール ポンチョ・ソーラー ザッツ ホワット ウィ ドゥ~♩」(なんかあったらうちはポンチョ・ソーラーに電話してるんだぜ〜)

このコマーシャル、かなり長いこと放送されているところをみますと、きっと人気があるのでしょう。娘もしょっちゅう「ポンチョ・ソーラー♩」って歌っています。

さて続きましては、ワタクシというよりわが家のお気に入りのコマーシャル。

地元男子校のセントルイススクール、進学先のオレゴン大でフットボール選手として大活躍。現在はプロとして頑張っているロコボーイ、マーカス・マリオタ選手が出演したファーストハワイアン銀行のコマーシャルです。

ロケ地がすべてハワイ。しかも小中高の母校で撮影されたものです。以前こちらのマイハワイのブログでも綴りましたが、子どもの頃からの夢を実現した彼のライフストーリーを紹介した素晴らしい内容なのです。

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そして「ハワイらしさ」「ハワイの良さ」が最初から最後まで詰まった、感動的なハワイアン航空のコマーシャル「シェアリング・アロハ」。

おかえり、さようなら、おめでとう、元気で、愛しています、そしてアロハが込められたレイの贈物。ハワイならではの素敵なシーンの連続でございます。

■後攻・明子:気付いたら口ずさんでいるあの名曲

さすがキョーコさん、素晴らしいチョイスですね。特にポンチョ・ソーラーは盲点でした。ああ、もう耳から離れなません! それにしても申し訳ない! ハワイのローカルCMと聞いて、すかさずお気に入りの3本を挙げたところ、やはり予想通り被ってしまい…。キョーコさんの親切をいいことに第1位をいただいてしまった私の非道をお許し下さい。だって、だって、これに勝るCMはどうやっても見つからないんです~。

と、いうわけで第1位に選んだのは、ハワイの名コメディアン、フランク・デ・リマの快演が光る、タクシー会社「ザ・キャブ」のCMです。Tutu(トゥトゥ)とは、ハワイでおばあちゃんの事をさすのですが、タクシー会社の電話番号、422-2222(フォー・トゥー・トゥー、トゥー・トゥー・トゥー・トゥー)と3人のおばあちゃんたちをかけた、ものすごい名作なんです。フランク・デ・リマが紛争しているおばあちゃんたちが、もうすごくリアリスティックで、曲のおかしさとあいまって、いつまでも耳に残る超名作だと思うんですよね。このおばあちゃん、ちょっと義母にも似ていたりして(失礼)。ハワイで誰かが「タクシー呼びたい」と言ったら、すかさずこの歌を歌ってあげたいものです。

次はこれまた耳に残るメロディー。マカデミアナッツ・チョコレートの「マウナロア」です。色々なパターンがあるのですが、たいていがハワイの風景をバッグにハワイの人々が生き生きと楽しんでいて、そこには必ずマカデミアナッツ・チョコレートが…というパターン。人々の表情と軽快なメロディー、そして最後に繰り返すおっさん声のリフレイン「マウナロア・エアエア」が良いんですよね~。あ、また歌いたくなってきた♪

さてさて3つ目は、多文化社会のハワイならでは。アジア系の文化にスポットを当てたコマーシャルでございます。元はといえば、日系人が日系人のために作ったセントラル・パシフィック・バンク。もちろん誰にも門戸を開く近代的な銀行ですが、やはりアジア系の顧客が多いように思われます。なので、コマーシャルも盆ダンス(日系人の盆踊り)のシーンや、こちらの中国系のドラゴンダンスなど、エスニック風味が豊かなのです。

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年とともに涙腺がゆるくなってきた私。セントラル・パシフィック・バンクのCMには毎回ウルッときてしまいます。このCMは中国系のイケメンのお兄さんと、小さな少年の友情物語なのですが、お兄さんと子どもの表情が秀逸で、「ああ、この子のご両親は中国からの移民なのかな?」とか、「将来はこのお兄さんのように、祖先の国の文化を受け継いでいくんだろうな」とか、もっとシンプルに「このお兄さんかなりのモテだろうな」なんて、あれこれと想像してしまうわけです。そして、こんな笑顔と優しさが溢れるコマーシャルってハワイならではだよな~って、いまさらながらにアロハスピリットというものに考えをめぐらしたりしてね。ちなみに最後に出てくるシェルティ犬は、ハワイの人なら誰もが知っている、セントラル・パシフィック・バンクのマスコット犬、アレックスで、とっても美犬&忠犬なんですよ~!

ハワイのご当地コマーシャル、どれもなかなか趣がありますよね。そのすべてに共通しているのは、「登場人物の笑顔がとてもいい」ということ。ハワイにこられたら、ぜひご当地コマーシャルをチェックしてみて下さいね!

キョーコのプロフィール

キョーコ

神奈川県の鵠沼生まれ、茅ヶ崎育ち。丙午のバブル世代。
1988年からハワイ在住。日本語が飛び交わない米本土の田舎町に留学しようとしたが、父親に猛反対され、交渉の末に決まった留学先がハワイ。

家族

学生時代に知り合った韓国/日系4世の夫と、40歳目前でやっとこさ授かった娘の3人。大規模な再開発計画が進行中のオアフ島カカアコ地区在住。

ローカル歴

1991年からハワイ観光局マーケットリサーチ部にインターンとして勤務、翌年からフルタイムのアジア太平洋地区担当職員に採用される。ローカル率95%の職場で、ハワイアンカルチャーやピジン英語、さらには「仕事は楽しく、職場にはおやつ常備」の精神を学ぶ。

入社5年後、マーケットリサーチの仕事が外部委託されることになり、部署解散。翻訳業などを経て、1998年から創業1912年の日本語新聞社「ハワイ報知」に編集部員として勤務。日系退役軍人や県人会、ゲートボールクラブ、舞踊団体、文化交流グループ、日系食料品店など、さまざまな分野の取材を通じてローカルライフにどっぷりと浸かっていく。

ハワイに支部がある日本の俳句結社「ゆく春」の主宰と取材を通じて知り合い、俳句に魅せられる。数年に渡る主宰からの添削指導を受け、時間のあるときに「ハワイ歳時記」をもとにハワイらしい俳句をぽつぽつと詠んでいる。最近短歌をはじめた明子女史にライバル意識をメラメラと燃やしている。

2013年思い切ってフリーランスに。ハワイ報知のほか、ハワイアン航空機内誌「ハナホウ」やMyハワイなどでローカル情報やハワイアンカルチャーに関する記事の執筆、翻訳作業に関わる。

好きな言葉

ハワイアンスタイルバンドのヒット曲のタイトルにもなった“live a little(もっと人生楽しもう)”。更年期とミドルエイジクライシス(中年の危機)に陥り気味の自分に言い聞かせている。

キョーコのブログはこちらからご覧ください。

明子のプロフィール

明子

福岡県福岡市生まれ大阪府堺市育ち。
現在はオアフ島モアナルアバレー在住。同じくバブル世代。1999年からハワイ在住。

家族

夫(中国、ポルトガル系、その他もろもろ。ハワイ島カウ生まれ、オアフ島パウオアバレー育ち)。義母(ポルトガル系。ハワイ島カウ生まれ)。子なし。

ローカル歴

大伯父2人がハワイ島のプランテーションに移民。1人は日本に戻るが、もう1人は契約終了後もハワイに残り、オアフ島で内装業を営む。子ども時代より、大伯父から送られたマカダミアナッツなどに親しみ、ムウムウ着用。大学時代、オアフ島リーワードに居住していた叔母の家を訪ね、一瞬でハワイの虜に。将来ここに住むと一人誓う。

1994年、語学研修にハワイへ。3ヵ月のつもりが縁あって1年半滞在。その後就職し貯金に励み、1999年ハワイ大学(UH)アジア太平洋研究科に入学。大学&大学院と通算7年通う。学生時代にMyハワイ(当時はハワイの歩き方)にて、大食いクラブ会長A子の名前でB級グルメ情報やB級生活情報などを連載。ハワイのパパママストアをこよなく愛するようになる。

並行してハワイ出雲大社でボランティアをはじめ、その縁でHawaii Pacific Pressでインターン&弟子生活。弟子生活は10年以上にも及び、442連隊、MISなどハワイならではの歴史に心惹かれるようになる。また、YOH(ヤング・オキナワンズ・オブ・ハワイ)という盆ダンスクラブにも加入。退部した今でも沖縄系の盆ダンスの振り付けはばっちりで、あまりの踊りっぷりに驚かれること多数。

某取材でキョーコさんを紹介され、年齢が同じ&共通点多数で意気投合。Myハワイに誘う。紆余曲折を経て、今回の連載が実現。キョーコさんの俳句に対抗したわけではないが、昨年、隔月短歌同人誌「ふゆみどり」を何気なく手に取りいたく感激、ハワイ短歌会に入会。久々の若手気分を味わっている。

好きな言葉

“If can can if no can no can (やれたらやるし駄目なら駄目、気楽に行こうぜ的なピジンのスラング)”。

この記事が属するカテゴリー: ハワイ暮らし・その他, 暮らし, 特集
関連キーワード: コマーシャル, ハワイ, フランク・デ・リマ,

3 responses to バトルその10:ハワイのコマーシャル

  1. 同級生の匿名さま、温かいコメントありがとうございます。「次はこれでバトルを」というアイデア、随時募集中です。よろしくお願いしま〜す。

  2. 匿名様、
    書き込みありがとうございます。なんと一気読みしてくださっとは、こんなに嬉しい言葉はありません。
    同級生なのですね。本当に、三つ巴のバトルができたら楽しかったでしょうね。
    これからも、ディープかつマニアックな話題を追求していきますので、ご愛読よろしくお願いいたします???? 
    だんだん暑くなってまいりますが、気をつけてお過ごしくださいね。

  3. キョーコさん 明子さん 

    しばらくMYハワイのブログ チェックしないうちにこんなに面白い連載が始まっていたんですね。。。

    バトルその1から10まで 一気読み。。。

    お二方のプロフィールから 私と同級生。。。

    若いころは 真剣にハワイに移住しようとローカルとの結婚夢みて あの手この手を駆使しましたが縁がなかった。。。

    ローカルと結婚できてたら 私も三つ巴のバトルに参戦してたかなぁ~。って妄想を抱きつつ 

    これからもマニアックなお題で お二方のバトル 楽しませていただきます。

    どうぞよろしくお願いします。

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