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キョーコ
人気連載「ハワイに感謝!キョーコと明子のローカル自慢バトル」

バトルその8:ハワイのおかずや

投稿者: キョーコ 更新日:2016年05月12日

Kyoko & Akiko's "Mahalo Hawaii" vol.8 Okazuya in Hawaii

話題の人気ショップよりも、近所のパパママストアや老舗店をこよなく愛し、サイミンにはからし醤油をつけ、キカイダーに敬意を払い、ピジン英語もお手のもの …。そんなハワイのローカルライフにどっぷり浸かったライターのキョーコとMyハワイ編集部明子が、ハワイへの感謝の気持ちをこめてお送りするこのシリーズ! 観光情報とはひと味ちがう、目抜き通りから1本奥に入った知られざる、そして愛すべきハワイのローカル情報を1つのテーマで競作いたします。

■先攻・明子:おそうざい屋とは一味違う!

毎回つい本気度を出しすぎて、友情にヒビが入りかねないこの連載、今回はちょっとソフトに「OKAZUYA(おかずや)」について書くことにいたしましょう。食べ物だったら親しみやすいし、マニア度も低いですよね、ね、恭子さん。

おかずやって、日本語が起源なのは間違いないのですが、日本ではほとんど聞かない言葉ですよね。その名のとおり、「おかず」が買えるお店なのですが、日本の「おそうざい屋」とはまたちょっと違い、なかなか味わい深い、ハワイならではのお店なのですよ。ローカルの人々は、1つか2つ、行きつけのおかずやがある人が多いんじゃないかな? 恭子さんにも絶対ありますよね!?

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私のオフィスは現在アラモアナセンターのすぐそばにあるのですが、移転前はサウスキング通りにありました。そのオフィスのすぐ近くのおかずや「FUKUYA Deli(ふくや)」には何度お世話になったことか。決してお安くはないのですが、お昼になると足が勝手に吸い込まれていくのです。また夫は、カリヒはスクール通りの「Mitsuba(みつば)」のコーン寿司(稲荷寿司)の大ファンで、糖尿気味にもかかわらず、毎回大量買いを楽しんでいます。

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おかずやに入ると、できたてのおかずをずらりと並べた棚がまず目に入るはず。各種おにぎりや巻き寿司、ヤキソバなどの主食とならんで、モチコチキンや醤油チキン、ふりかけチキン、照り焼きビーフ、バターフィッシュ、豆腐パティなど、ローカル和食の代表的なおかずがずらり。野菜ものとしては、ご存知マカロニサラダやナマス、白和えなど。日本っぽいけど何かがちょっとだけ違う、独特のラインナップが魅力的です。

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システムは、お店によって多少の違いはあるものの、コンテイナー(容器)に好きな主食やおかずを詰め合わせてもらって、プレートランチにしたり、単品で購入します。各品ごとに値段があって、それをお店の人たちが一つ一つ計算してくれるのですが、「あら、こんなに安かったかな~?」なんて、結構大雑把だったりします。「これ美味しいよね~」なんておしゃべりしながら買い物すると、ちょこっとおまけしてくれたりして。

そうそう、ローカル和食の呼び方は、日本のものとはちょっと違うので要注意です。たとえば「おにぎり」とは言わずに「むすび」といいます。「塩むすびプリーズ」なんてね。あと、「酢の物」のことは必ず「なます」と呼びますね~。キュウリとわかめの酢の物でも、なますでOK。いなり寿司は「コーン寿司」ですね。形がコーン型(円錐形)だからで、とうもろこしのコーンではありませんよ。ハンバーグは「ハンバーガーステーキ」。「グレービーいっぱいかけて」なんてリクエストもOK。

おかずやはとっても早くから開業しています。大体が朝の5時とか6時とか。で、午後2時くらいには閉まってしまいます。プランテーション時代の名残でしょうかね? 最近、ちょっとおかずやから遠ざかっていましたが、明日は出社前に寄ってみようかな?

■後攻・キョーコ:おかずやと聞くだけでワクワク

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明子さんのご主人も「みつば」のコーン寿司のファンですか。ワタクシの知り合いにも「毎日食べたい」という大ファンがおります。コーン寿司でしたら、アイエア地区のワイマルというところにある「歌舞伎レストラン&デリ」がわが家のお気に入りです。

ビーチやピクニックなど楽しいイベントの前に買いに行くことが多いからでしょうか、「おかずや」と聞くだけでワクワクしてしまいます。小学生のころに遠足のお菓子を買いに行ったときのような、あのワクワク感と似ているかしら〜。

おかずを夫や娘に選ばせると、ハンバーグや醤油チキン、テリヤキビーフ、スパムむすびなど、野菜ゼロのお弁当になってしまいますので、最後尾のワタクシがきんぴらごぼうやなます、煮しめ、イモの天ぷらなどをチョイスして、バランスをとります。

どこのお店も、というわけではないのですが、ハワイのおかずやのエビの天ぷらは、大抵衣ががっつり付いていて、店によってはアメリカンドッグのような衣もあり、エビの存在感が極めて薄いのでございます。そんなんで、エビ天を口に入れたところで誰かに話しかけられようものなら、存在感の薄いエビを知らぬまに飲み込んでいて「あれ?エビは?食べたっけか?」となりますので、ご注意ください。

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明子さんも書いていますが、おかずやの閉店は早いので、ランチタイムを少し過ぎたころには、おかずの種類も数もかなり少なくなっています。閉店近いので「売り切れゴメン」ですから、列の前の方のお客さんたちに自分のお目当てのおかずがどんどん買われていってしまうと、もうヒヤヒヤで、心の中で「どうか買わないで」と祈らざるをえません。どうしても食べたいハンバーグが「あと2個!」のところで前のお客さんに持っていかれたときのショックといったら…。

いつだったか、おかずやで並んでいたときに、ワタクシたちの前のオバちゃんがいきなりこちらを振り向いて、「あんたたちアンダギー買うの?」と聞くので、娘が「食べたいな〜」と言うと、「OK」とオバちゃんは了解し、店の人に「アンダギー3個」と注文して、2個をワタクシたちのために残しておいてくれました。5個全部買いたかったんでしょうに。気配りのオバちゃん、こりゃもうおかずやのプロですな。

各おかずには「ハンバーグ3ドル」「沖縄イモの天ぷら2ドル」などと値段が提示されていますが、お腹がペコペコのときは食い気が先行してしまい、頭の中で「いくらぐらいかな」などと計算する余裕などなく、どんどん注文してしまいます。親子3人腹ぺこ状態で寄ったときなどは30ドルを軽く超えてしまうこともあり、会計時に「ビックリ!」ということも一度や二度ではございません。おかずや、安そうで意外に値段が高いので腹ペッコペコのときは買い過ぎにご注意くださいませ。

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ちなみにワタクシの好きなおかずやはカリヒ地区にある「グーリック・デリカテッセン」とホノルル・ダウンタウンに近い「ヌウアヌ・おかずや」。グーリックのガーリックチキンときんぴらは美味しいですよ。ヌウアヌおかずやはフリカケチキンが人気です。ヌウアヌの店内は細長いつくりで、お客さんはカニ歩き状態で進んでいきますが、たまにお相撲さんのような人がいると、支払いを済ませたお客さんが外に出られない(いや、出られます)というスリル満点のお店でございます。

(編集部より:このたびの熊本地震災害による被災者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。ALOHA)

キョーコのプロフィール

キョーコ

神奈川県の鵠沼生まれ、茅ヶ崎育ち。丙午のバブル世代。
1988年からハワイ在住。日本語が飛び交わない米本土の田舎町に留学しようとしたが、父親に猛反対され、交渉の末に決まった留学先がハワイ。

家族

学生時代に知り合った韓国/日系4世の夫と、40歳目前でやっとこさ授かった娘の3人。大規模な再開発計画が進行中のオアフ島カカアコ地区在住。

ローカル歴

1991年からハワイ観光局マーケットリサーチ部にインターンとして勤務、翌年からフルタイムのアジア太平洋地区担当職員に採用される。ローカル率95%の職場で、ハワイアンカルチャーやピジン英語、さらには「仕事は楽しく、職場にはおやつ常備」の精神を学ぶ。

入社5年後、マーケットリサーチの仕事が外部委託されることになり、部署解散。翻訳業などを経て、1998年から創業1912年の日本語新聞社「ハワイ報知」に編集部員として勤務。日系退役軍人や県人会、ゲートボールクラブ、舞踊団体、文化交流グループ、日系食料品店など、さまざまな分野の取材を通じてローカルライフにどっぷりと浸かっていく。

ハワイに支部がある日本の俳句結社「ゆく春」の主宰と取材を通じて知り合い、俳句に魅せられる。数年に渡る主宰からの添削指導を受け、時間のあるときに「ハワイ歳時記」をもとにハワイらしい俳句をぽつぽつと詠んでいる。最近短歌をはじめた明子女史にライバル意識をメラメラと燃やしている。

2013年思い切ってフリーランスに。ハワイ報知のほか、ハワイアン航空機内誌「ハナホウ」やMyハワイなどでローカル情報やハワイアンカルチャーに関する記事の執筆、翻訳作業に関わる。

好きな言葉

ハワイアンスタイルバンドのヒット曲のタイトルにもなった“live a little(もっと人生楽しもう)”。更年期とミドルエイジクライシス(中年の危機)に陥り気味の自分に言い聞かせている。

キョーコのブログはこちらからご覧ください。

明子のプロフィール

明子

福岡県福岡市生まれ大阪府堺市育ち。
現在はオアフ島モアナルアバレー在住。同じくバブル世代。1999年からハワイ在住。

家族

夫(中国、ポルトガル系、その他もろもろ。ハワイ島カウ生まれ、オアフ島パウオアバレー育ち)。義母(ポルトガル系。ハワイ島カウ生まれ)。子なし。

ローカル歴

大伯父2人がハワイ島のプランテーションに移民。1人は日本に戻るが、もう1人は契約終了後もハワイに残り、オアフ島で内装業を営む。子ども時代より、大伯父から送られたマカダミアナッツなどに親しみ、ムウムウ着用。大学時代、オアフ島リーワードに居住していた叔母の家を訪ね、一瞬でハワイの虜に。将来ここに住むと一人誓う。

1994年、語学研修にハワイへ。3ヵ月のつもりが縁あって1年半滞在。その後就職し貯金に励み、1999年ハワイ大学(UH)アジア太平洋研究科に入学。大学&大学院と通算7年通う。学生時代にMyハワイ(当時はハワイの歩き方)にて、大食いクラブ会長A子の名前でB級グルメ情報やB級生活情報などを連載。ハワイのパパママストアをこよなく愛するようになる。

並行してハワイ出雲大社でボランティアをはじめ、その縁でHawaii Pacific Pressでインターン&弟子生活。弟子生活は10年以上にも及び、442連隊、MISなどハワイならではの歴史に心惹かれるようになる。また、YOH(ヤング・オキナワンズ・オブ・ハワイ)という盆ダンスクラブにも加入。退部した今でも沖縄系の盆ダンスの振り付けはばっちりで、あまりの踊りっぷりに驚かれること多数。

某取材でキョーコさんを紹介され、年齢が同じ&共通点多数で意気投合。Myハワイに誘う。紆余曲折を経て、今回の連載が実現。キョーコさんの俳句に対抗したわけではないが、昨年、隔月短歌同人誌「ふゆみどり」を何気なく手に取りいたく感激、ハワイ短歌会に入会。久々の若手気分を味わっている。

好きな言葉

“If can can if no can no can (やれたらやるし駄目なら駄目、気楽に行こうぜ的なピジンのスラング)”。

この記事が属するカテゴリー: ハワイ暮らし・その他, 暮らし, 特集
関連キーワード: おかずや, スパムむすび, ハワイ, ハワイのB級グルメ, ローカル,

4 responses to バトルその8:ハワイのおかずや

  1. オオ〜!ヌウアヌ・おかずやのファンですか〜。買いすぎて「エセルズにすれば良かった」なんて通ですねえ、嬉しいです。これからも明子さんとのバトル、頑張ってやっていきますので、よろしくお願いします。コメントありがとうございました。

  2. 「ヌウアヌ・おかずや」大好きです。
    早朝、取材でマウイに行く際に、「ヌウアヌ・おかずや」でチキンフライや海苔巻きを買って「これからマウイに行くんだ」と言ったら「これをお土産にするの!?」と呆れられたけど、そんなことあるわけないでしょう、と笑いました。
    確かに、あれこれ頼むと$10を超えちゃうので、そうなると(あ〜、エセルズにすれば良かった〜!)なんて少しだけ後悔したりします。

  3. 匿名様、あたたかいコメントどうもありがとうございます。とても励みになります。今後ともどうぞよろしくお願いします♪

  4. こんにちは!
    いつもアップされた時は興味深く読ませてもらっています。今日のテーマ面白かったです❗観光旅行で得られない情報を楽しみにしています~~これからも情報発信をお願いします。

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