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好天に恵まれた10月10日(日)、お宮の鎮座104年の秋の大祭がありました。神社嫁1年生として、“本学年”最後に経験する年中行事の一つでした。

9月初めから、各方面に案内状を出したり、準備用品を揃えたり、参拝者接待の飲み物や食事材料の準備をします。そして数日前からはテントなどの大型資材の設営が始まると、イベント気分は自然と盛り上がります。ワクワク♪ドキドキ♪　でも現場はそんなワクワク感に浸っている場合ではないのです。

お祭りの準備で最も重要なものは、参拝者への夕食接待です。およそ400人分の料理を、前日と当日朝に仕込みます。婦人会員とボランティアの皆さん、約30人が総出での調理。ここ十何年も続いている、という定番メニューはコレです。

1. 煮〆め、2. チキンの生姜醤油煮込み、3. お豆腐の煮込み、4. マカロニポテトサラダ、5. なます、6. マグロのお刺身、7. おにぎり、8. お漬物、9. デザート

前日に準備の一部は開始されるものの、ほとんどは当日早朝からの仕込み。大量の野菜を列になってみんなでひたすら刻んでいると、料理というよりはまさに“作業”。あまりの多さに、だんだん、ランナーズ・ハイならぬ“カッティング・ハイ”になってきて、テンションが高くなり、妙な笑いまで出てきます。煮込み、炊き込み料理は大鍋での調理ですから、力のある男性におまかせ。豪快な男の料理、と言えば味が心配になりますが、この出来上がりが驚くなかれ、なんとも美味しいのだ！　大鍋で炊いた、パリパリ香ばしいご飯のおこげも、お醤油をちょいとつけてのつまみ食い、普段では味わえない、手伝い人のみが楽しめる御馳走です。お祭りにいらした参拝者の皆さんも、「お料理がとっても美味しい。エンターテイメントも楽しい♪」と笑顔でおっしゃり、嬉しいひと時でした。もちろん祭典も厳粛に行われ、式典も和やかに進展しました。

今考えれば、たしかに準備も本番も非常に大変な大祭ですが、済んでしまえばこんなに楽しく、みんなで賑やかに開催できる、充実した催しはなかなかありません。疲れとともに、また来年が楽しみだなあ、という気持ちも湧きあがってきました

秋祭りだけでなく、普段から料理を作って持ち寄るポットラック・パーティーの機会が思いのほか多く、嫁１年生としてはびっくりです。月次祭や会合等でのリフレッシュメントや、ただ今真っ最中のハワイ大学のフットボール試合前のテールゲートパーティー等など。月に数回の事も多く、日本での生活とは大違いになりました。ローカルの人達は、どういうものが好きなのか、どんな味付けが良いのか、毎回毎食、手探り味探りの中、反応にドキドキです。集まっている皆さんも、私が持ってくる和風B級やタイ風味の料理など、一風変わったものに興味津々の様子。料理、料理、料理、楽しい試行錯誤の毎日です。

※今月のお悩み相談のコーナーはお休みさせていただきます。やすみんと宮司さんに聞いてみたいこと、一緒に考えたいお悩みなどがあるかたは下記をごらんください。

(2010年11月更新)