• ハワイの歴史、気候や地理などを扱った「知識編」と、旅行者にとっての必須トピックを扱った「実践編」に分けてお届けする「ハワイの基礎知識」。取り上げて欲しい内容がありましたら、編集部までお知らせください。

    出入国カード/税関申告書のカンタン基礎知識

    ●アメリカ入国時の4種の神器
    ハワイ(アメリカ)入国時に1番必要な物は、もちろんパスポート。そして帰りの航空券。4種の神器の残りの2つは、緑と青の2枚のカードです。「I94W査証免除カード」と「税関申告書」と言うとピンときましたか? ハワイ行きの飛行機の中では必ずと言っていいほどこのカードが配られ、記入方法のビデオも流されているので、これはハワイ旅行経験者なら誰でも記入した経験があるハズ。このカードなしではアメリカ入国もできない、とっても大切な物です。でも、実際にこの2つのカードの意味をちゃんと理解している人は少ないのでは? 今回は2つのカードの正体から記入方法まで分かりやすくご紹介します。これさえ知っていればハワイ旅行の第一関門、入国審査は心配ナシ!

    ●I-94W 査証免除 到着/出発記録カードとは?
    I-94W 査証免除 到着/出発記録カード
    緑色の大きなカードが「I94W」、または「ED」と呼ばれるカード。通称、出入国カードとはこのカードの事を指します。正式には「証査免除到着/出発記録」と言う長い名前が付いています。証査(ビザ)免除と言うことは、観光旅行者などビザを持たない人がビザ免除プログラムで米国に3ヶ月以内滞在をする場合、このカードを記入しなければいけません。ビザ免除プログラムは、条件を満たしている人に与えられるものであり、I94-Wは条件を満たしていることを証明する大切なカードなのです。このカードを入国審査前に表と裏の両面を記入しておきます。表は基本的な個人情報、裏は7つの質問があり、「はい」か「いいえ」のどちらかにチェックします。このカードは入国審査時に提出し、カードの下半分をパスポートに付けてもらいます。小さな紙切れだから大したことがないと思いきや、これがとても大事なものなんです。半券にはアメリカ入国日と滞在期間が記されおり、これは帰国の際に空港のチェッキング・カウンターで回収されます。半券を回収することで、その旅行者が、記された滞在期間内に帰国したのかを調べるので、これを紛失したり、回収されずに日本に持って帰ると大変。半券の管理はパスポートと同様に大切だと言うことを頭に入れておきましょう。

    ●これを押さえれば完璧 税関申告書の「いろは」
    税関申告カード

    出入国カードと共にアメリカ入国時に提出しなければならないのが、税関申告カード。名前や生年月日、滞在地などの基本情報を記入する欄と、税関に関する質問に「はい」か「いいえ」で答える項目があります。項目の中には、虫や病原体など、明らかに怪しい響きのする物を持ち込んでいないかを聞かれます。ここはもちろん、皆さん「いいえ」の欄にチェックが入りますね。言うまでもなく、病原体などアメリカには持ち込めません。そして、少し面白いのが、(C)の「病原体」や「細胞培養」と並んで「カタツムリ」の項目があること。実は、カタツムリの中には、食物を食い荒らしてしまう種類のものもあるので、アメリカでは「害虫」として扱われているのです。そのため、「カタツムリ」が「持ち込んではいけない項目の一つ」としてリストの中にあるわけです。それから、気をつけたいのが、食物を持ち込んでいるかどうかの項目。お菓子を少しだけ持っているけど、少ないからチェックを入れなくてもいいかなと思いがちですが、お菓子はお菓子。これも食物です。税関申告カードには「食物を持っていない」とチェックしたのに、持ち物を検査されて持っていることが判明した場合、またそれが持ち込んではいけないものであった場合は高額の罰金を科せられる可能性があることも忘れないようにしましょう。2002年10月より米国農務省動植物検疫局が「アメリカ入国時に申告しない、もしくは意図的に隠して持ち込むなど不正に農産物を持ち込もうとした旅行者に対して、最高$50,000の罰金(従来は$1,000)を科す」との原則の下、監視体制を強化したため、従来よりも高額の罰金が科せられてしまうケースも少なくありません。また、仮に検査をされて持ち込み可能なものであっても、「持っていない」と申告した場合、あまり印象はよくありませんね。何でもそうですが、正直に伝えることが1番。ただ、正直に申告すれば何でもアメリカに持ち込めるかと言えばそうではありません。アメリカに持ち込める物かどうかを知っておくのも個人の責任ですから、キチンと持ち込み品の予習をしてハワイ旅行に備えましょう。

    ●アメリカ国内に持ち込んで良いもの、悪いもの
    では、具体的にどのような物が持ち込みが禁止なのかが気になるところ。アメリカの「税関国境警備局」のウェブサイト(下記参照)に掲載されていた持ち込み禁止品と持ち込みが許可されている物の一部を抜粋してご紹介します。これはあくまで2006年10月現在の情報。持ち込み禁止品や許可品目は予告なく変更される恐れがあるので、旅行前にご自分でもう一度確認する必要があります。

    アメリカへの持ち込み許可品目の一例
    ●パン、クッキー、ケーキ等のベーカリー類     
    ●チョコレート等の菓子類(ただし牛肉エキスが入っていない菓子に限る)
    ●保存処理をされたチーズ
    ●コーヒー(焙煎してあるコーヒー豆)        
    ●缶詰の果物 
    ●ローストしてあるナッツ類              
    ●調理加工済みの野菜(缶詰など)
    ●マッシュルームや松茸
    ●魚などの海産物
    ●海草
    ●乾物
    アメリカへの持ち込み禁止品目
    ●果物、野菜、植物
    (特別な事情がある場合は許可を得ると持ち込める物もあるが、基本的には持ち込み禁止。許可を得るにはアメリカ政府のUSDA/APHIS Plant Protection and Quarantine Permit Unit に連絡を取らなければならない。)  
       
    ●肉製品、動物の製品、副産物など
    (肉製品は全て禁止されている。生肉、肉製品の缶詰、乾燥した肉製品、牛肉エキスが入った食べ物など、形状などに関わらず禁止されているので注意が必要。カップラーメンのスープやポテトチップスなど、意外な物にも牛肉エキスが入っているので気をつけましょう。)

    ●生きている動物や野鳥類        
    (特別な許可を得て、移住などでペットをアメリカに連れて行く場合もあるが、観光などの短期滞在者は基本的に生きている動物は持ち込めないと考えていた方が無難。) 

    ●生体物質や生物学的物質              

    ●土、砂

    ●カンタン記入例
    2つのカードの意味を理解して、後は正しく記入できたら恐いものナシ。飛行機の中でも客室乗務員に尋ねると丁寧に教えてくれると思いますが、何事も準備は早めにして困る事はありません。備えあれば憂いなし、と言うことで、I-94Wと税関申告の2つのカードのカンタン記入方法がこちら。画像をクリックすると記入したカードの拡大写真が別ウィンドウで開きます。

    I-94W 査証免除 到着/出発記録 税関申告

    ハワイ旅行のための知って得するリンク集
    外務省海外安全ホームーページ
    www.anzen.mofa.go.jp
    在日米国大使館のI-94に関するページ
    tokyo.usembassy.gov/j/visa/tvisaj-i94.html
    税関国境警備局(英語)
    cbp.gov

    (2006年10月取材)