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ハワイ歩き方事務局
人気連載「マウイ島 ラハイナ特集」

ラハイナ特集 1

投稿者: ハワイ歩き方事務局 更新日:2005年04月09日

ワイキキはもちろん、オアフ島を制したら、未知の魅力にあふれるネイバーアイランド(隣島)へ飛び出してみませんか? 極上のリゾート、どこか懐かしいオールド・ハワイ、ダイナミックな自然… ネイバーアイランドには新たな発見がいっぱいです。このコーナーでは、そんな素敵なネイバー・アイランドの魅力をお届けします。

ハワイ王国の首都-ラハイナ特集 1

Lahaina Historic Trail


かつては捕鯨で栄えたラハイナ港。今では、釣り船などで賑わいます

●捕鯨で繁栄した街
かつてハワイ王国の首都だった「ラハイナ」。捕鯨で繁栄した街としても知られ、当時の面影が今でもいたるところに残されています。この街の歴史はカメハメハ大王の時代にまで溯(さかのぼ)り、カメハメハ2世が王位を継承すると、故郷ラハイナに王国の首都を設置。1845年まで、ハワイ王朝の中心として栄えました。そんな首都を構えた年に、アメリカの捕鯨船が来航。この後、1850年代にかけて、アメリカ捕鯨船団の基地となり、王家の庇護(ひご)を受けた宣教師たちも住み着くようになったのです。


ハワイがアメリカ50番目の州になるまで掲げられていたハワイの旗

●王国の栄華と衰退
王国の栄華と衰退を見続け、捕鯨基地として栄えた街「ラハイナ」。捕鯨産業という追い風を受けて、急速に西洋文化を取り入れ、学校や教会も建設ラッシュ。英語教育まで盛んになったのでした。1962年に国立歴史保護地区に指定されたことで、街並みは保存され、自然環境と調和したラハイナ独特のノスタルジックなイメージが今も保たれています。米国の旅行雑誌で昨年まで11年連続で「世界のベスト・アイランド」に選ばれ、リゾートとしての魅力に溢れたマウイ島で最も活気に満ちた街ラハイナ。静かな港町として歴史の表舞台から一度は退いたかつての首都が、再びハワイ屈指の観光地として復活。そんな歴史を今に伝えるラハイナの街を、今週と来週の2回にわたって一緒に歩いてみましょう。


タウン・スクエアーの大きなバニアンの木。右下の人と比べてみてください

●散策のスタート地点
ラハイナは海に沿って南北に走る約2kmの「フロント通り」がメイン・ストリート。両側にはセンスの良いお店やギャラリー、レストランなどがズラリと並びます。ほとんど歩いて行ける範囲に集中しているので、歴史的な建物や場所を散策するだけでも十分に楽しい所。もちろん、お買い物やグルメも存分に味わえるオシャレな街なのです。まずは、左に海を眺めながら、南から北に進んでみましょう。ラハイナ散策のスタート地点は、タウン・スクエアで一番目に付く大きな「バニアンの木」が目印。高さ約18mの大きな茂みが涼しい木陰を創り出します。週末には、地元のアーティストたちが個展を開いたりして賑わっています。


当時の面影を残すオールド・ラハイナ・コートハウス

●捕鯨全盛期の裁判所
バニアンの大木の海側には、「オールド・ラハイナ・コートハウス」があります。1859年に建てられたもので、1925年に改築。捕鯨全盛期に罪を犯した気性の荒い船乗り達を裁く当時の裁判所でした。建物の外にある大砲は、1816年ごろにラハイナ沖で沈没したロシア船から引き揚げられたものだそうです。現在では、裁判所の事務所、ギャラリーのほか、2階には「ラハイナ郷土博物館」(入場無料)が昨年オープンしました。定期的に特別展示も開催され、書籍やお土産なども販売されています。


当時の雰囲気を色濃く残すパイオニア・イン

●オールド・ハワイのムード溢れる
大きなバニアンの木と並んで、ラハイナの目印の一つとなっているのが、1901年にオープンしたホテル&レストランの「パイオニア・イン」。50年代までは西マウイにある唯一のホテルで、港で船に乗降する旅行者たちの休憩所でした。100年以上を経た今でも当時の雰囲気を色濃く残す木造建築で、捕鯨で栄えた当時の面影を今に伝える捕鯨船の写真や捕鯨の道具などが内部に飾られています。今では、現在のラハイナを象徴するように1階にはブティックやショップが並び、2階と1階の一部だけが客室となっています。


2本マストの帆船「カーサジニアン号」

●世界的にも貴重な帆船
フロント通りから、少し海側に目をやると、2本マストの帆船「カーサジニアン号」が視野に飛び込んできます。この帆船は、1920年にドイツで建造られ、70年代に復元されるまで、バルト海でセメントの運搬に用いられていたそうです。毎日午前10時から午後4時まで、入場料を払えば船内にも入ることが可能。内部は捕鯨の道具類やザトウクジラの生態などに関するビデオ、スライドなどを学べる「クジラ博物館」になっています。このタイプの帆船は世界的にも貴重で、当時、太平洋の各地に宣教師を送ったのが、このタイプの帆船だったので是非、一度、立ち寄ってみてください。


ハワイで最初の西洋建築物だった「レンガの宮殿跡」

●ハワイで最初の西洋建築物
帆船の近くには、1800年前後に建てられたといわれるハワイで最初の西洋建築物だった「煉瓦(レンガ)の宮殿跡」があります。残念ながら、1870年頃に崩れてしまい、現在では当時をしのぶ土台しか残されていません。それまで無かった煉瓦造りの2階建ての宮殿は、当時としてはかなり目を引く画期的なものだったようです。カメハメハ1世の号令で造られたにもかかわらず、カアフマヌ妃はここで住むことを嫌ったようで、王は1801年のわずか1年だけしか暮らさず、その後は倉庫として用いられていたそうです。また、この場所から見る夕陽が素晴らしい名所でもあります。


レストランや格安ショップなどがズラリ並ぶザ・ワーフ・シネマセンター

●中心的なショッピングセンター
のんびりとフロント通りへ戻ると、通りの向かい側に、お洒落なレストランや格安ショップなどがズラリ軒を並べる「ザ・ワーフ・シネマセンター」が見えてきます。ブルーのテントがあるインフォメーションが目印で、ここはフロント通りの中心的なショッピングセンターでもあります。中には、ラハイナ・サンドイッチがおいしいお店や、その名の通り、映画館やファンファクトリーという人気のアトラクションもあります。なお、少し座ってみたり、トイレをお探しの方は最上階にあるので、ここら辺でちょっと休憩しましょう。

ハワイ王国の首都-ラハイナの歩き方1
ラハイナ・ミニ知識
首都:元ハワイ王国の首都
指定:1962年に国立歴史保護地区に指定
栄華:捕鯨基地として栄えた街
メインストリート:南北に走る約2kmのフロント通り
マウイ1:マウイ島で最も賑やかな通り
雰囲気:ノスタルジックなオールド・ハワイ

(2005年4月取材)

■現地最新情報 / ラハイナ郷土文化博物館を訪れてみませんか?

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マウイ観光局(Maui Visitors Bureau)
ホームページ:www.visitmaui.com

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