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ハワイでユーカリを使った新しい発電法に注目集まる

投稿者: ハワイ歩き方事務局 更新日:2011年05月14日

ハワイでユーカリを使った新しい発電法に注目集まる

ハワイ・ニュースEucalyputus Chips in to Generate Power

■石油の代わりにユーカリの木屑を燃やして発電

スター・アドバタイザー紙によると、現在オアフでは、石油を燃やす火力発電、風力タービン、太陽電池パネル、ゴミをエネルギーへ変えるプラントによる発電が行われていますが、これに加えて、ハワイ産のユーカリの木を使った新しい発電法が注目を集めているそうです。

ハワイ州で唯一石炭を燃料とする火力発電所AES Hawaii Inc.(以下AES社)は、今週からオアフ島西部のキャンベル工場地帯で地元産の燃料を使った発電のテスト試行を始めました。目標は5メガワット (500万ワット)を作り出すこと。この目的を達するまで、瀝青炭にユーカリの木屑を少しずつ混ぜて燃やしていきます。

「この5メガワットのハワイ産の燃料が輸入オイルの代わりになるんですよ。ユーカリは早生植物、環境への影響を最小限の抑えつつエネルギーに変えられると いう、貴重で環境に優しい代替エネルギー源なのです」とAES社のジェフ・ウオルシュ氏はコメントしています。一般的に石炭を燃料とする火力発電は最大で 180メガワットを生産しますが、ユーカリの木屑を加えることによって185メガワットまで引き上げられるそうです。要するに5メガワット多めに作り出せ るということです。

ユーカリを足したことによって得た5メガワットの燃料は、年間5000軒のオアフの家庭で必要とされる燃料を供給できるほどの量なのだそうです。また、こ のバイオマス・エネルギー計画により地元に多数の雇用口を供給することも期待されています。AES社によると、5メガワットの燃料を生み出すには年間 50000トンのユーカリの木屑が必要だといわれています。ビッグアイランドにある木材プランテーションのサンベアー・プランテーションでは、250万ト ンのユーカリの木を栽培しており、年間25万トンの継続維持可能な基準を満たしているとのこと。輸入に頼らず、ユーカリを供給し続ける下地はできていま す。

今回のテストでAES社は、大気への放出物を分析すると共にユーカリによるエネルギー出力の効果を調べます。ハワイ最大の電力会社、ハワイアン電力は現 在、2030年までに再生可能資源による発電で、全電力の40%をまかなうという目標をたてており、ユーカリのチップによって作り出された燃料に期待を寄 せているそうです。

ハワイの環境にも優しく他にも利点が多い、ユーカリの木屑と石炭をあわせて作る新しい自家製エネルギーの開発に期待がもてそうですね。

(編集部より:このたびの東日本大震災による犠牲者の皆様に哀悼の意を表すとともに、被災者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。一刻も早く状況が改善され、復興の道が開けますことを願ってやみません。)                    

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