ハワイのホテル、グルメ、ショッピング、オプショナルツアーなどの旅行情報 ホノルルから「ハワイ観光に役立つ最新情報」を毎日更新

Eriko

国外退去のコナコーヒー農園オーナーの妻が上訴

投稿者: Eriko 更新日:2017年08月09日

Lawyer says he’ll appeal coffee farmer’s deportation

■善人も安全ではない?

2017年7月ハワイ島でコーヒー農園を経営している男性がメキシコに国外退去処分となった件で、この男性の弁護士がこの措置を不服として、上訴しています。

この男性は、ハワイ島でコナコーヒー農園を経営するAndres Magana Ortiz(43)(以下オーティズさん)です。オーティズさんは、15才の時メキシコからアメリカへ不法入国。今年裁判所から出された国外退去命令の期限の前日2017年7月7日、家族を残し自らメキシコに戻りました。現在はメキシコの親戚のところで暮らしているそうです。

オーティズさんは2016年にアメリカ市民であるブレンダ・クリーブランド-レイノルズさんと結婚しています。オーティズさんの弁護士は、今週水曜日までにオーティズさんの結婚がビザ取得目的ではないことを再上訴する意向です。

弁護士は、「オーティズはハワイ島コナでもコミュニティの中心的存在として活躍し、3人の子どもたちの父親であり、家も建て、コーヒー会社を営みきちんと税金も払っている。過去に2度飲酒運転で逮捕されたが最後に捕まったのは14年前で、彼が道徳的にも問題がないということはすでに証明ずみである」と主張しています。

今年5月には、米国連邦巡回控訴裁判所の スティーブン・レインハード裁判官がオーティズさんの判決を受け、「トランプ大統領は、イミグレーションポリシーの標的は『悪人』であると言っているが、今回の政府の判決で『善人も安全ではない』ということが言える」と述べ、このケースはアメリカ国民の関心を集めました。

レインハード裁判官の言葉にインスパイアされたカリフォルニア州のブレーブニューフィルム会社は俳優のマーティン・シーンを起用して「Good hombres are not safe」というショートムービーを制作しています。

オーティズさんは、2011年初めに米国土安全保障庁から初めて違法滞在の審査をうけましたが、2014年には家族と一緒に米国に残りビザの手続きをすることが許可されました。しかし今年3月政府から7月8日が期限の国外退去命令を出されました。オーティズさんは、2012年に妻のブレンダさんと出会い2015年に同居、2016年には入籍しています。前妻との間に米国市民権を持つ3人の子ども(12、14、21才)がいます。

オーティズさんがメキシコに戻った後、ブレンダさんは外国人の家族を呼び寄せる1−30請願書を提出しました。この請願書は、夫がすでに国外退去していても妻が正式な結婚を証明することで上訴できるというものです。

米国では、一年以上不法滞在をすると10年間はアメリカ合衆国に戻って来れないという法律があります。しかし、ブレンダさんの1−130請願書が許可されればオーティズさんを合衆国に早めに呼び寄せることが可能となります。

オーティズさんは、ハワイ島で20エーカー(約80,937㎡)のコーヒー農園をリースし、15の小さなコーヒー農園をサポートしながら営業していました。1−130の申請、そしてオーティズさんを支援する法案がアメリカ連邦議会で認められればオーティズさんは再びハワイに戻って来るチャンスがあるということです。

■関連記事/6月29日施行 トランプの入国禁止令にハワイ州が言及
■関連記事/ハワイ州で新大統領令の仮差し止め判決、トランプ「最高裁で闘う!」

(Honlulu Star Advertiserより)

この記事が属するカテゴリー: ニュース

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

*

さらにおススメ