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ハワイ歩き方事務局
人気連載「デジカメ講座」

第03回 初級編 – 1 記念写真

投稿者: ハワイ歩き方事務局 更新日:2008年05月17日

青い海、眩しい陽射し。鮮やかなハワイの風景の印象は、初めて訪れた人はもちろん、リピーターの人たちにとってもしっかりと心に焼き付けられているものですよね。でも、ハワイで撮った写真を見てみると、「何かちょっと違うんだよね、あの時の記憶と…」という人は意外に多かったりします。フィルムカメラと違って、デジカメなら気軽で簡単にナイスショットが撮れそうだけど、でもなかなか思い通りにならないのが現実。それが楽園ハワイだったとしても。このハワイの歩き方「デジカメ講座」では、「ハワイでの撮影」という点にポイントを絞ったアドバイスで楽しいハワイ旅行の思い出作りをお手伝いしたいと思います。

初級編 – 1 記念写真


写真は、ハワイの雰囲気を十分に味わってから

■カメラを取り出す前に…
デジカメの基本的な操作に慣れたところでハワイの観光スポットでの具体的な撮影に入りましょう。その前にひとことアドバイス ビーチや観光スポットに着くなり「わーすごい、カメラ、カメラ」と景色をゆっくりと見もせず写真を撮りださないで、まずは自分自身でその場にいる感動をじっくり味わってください。目で見える景色だけでなく日差しや風、音、匂いまで人間が体全体で感じることのできるすべての印象が一体になって深く記憶に残るのです。もちろん写真やビデオなど、記録できるものでその記憶を具体的に残せるのですが、たとえ写真に写っているものと自分の記憶に残っている景色のイメージが違っていたとしても、自分がその場で感動した体験の方がずっと大切だと思うのです。普段の生活とは違うハワイの空気をたっぷり味わってからデジカメのスイッチを入れても遅くはありません。そのほうがきっとより自然で素敵な写真が撮れるはずですよ。

 


撮影者から2〜3メートルの位置に立つようにしましょう

■観光スポットで写真を撮ってみよう
では前置きはこのくらいにして今回は具体的に2ヶ所の観光スポットでのアドバイスです。
まずダウンタウンのカメハメハ大王像から。市内観光などでもおなじみの人気スポットで、冬を除いて午前中はほぼ順光で陽が当たっている比較的撮影条件の良い場所です。が、いつも大勢の観光客がいて時間が限られている時などはどう撮るか難しい場所でもあります。人が少なければ作例1(下写真参照)のように全体と人物を一緒に撮って見ましょう。PCの画面上で大きくしてみるとその場の重厚な雰囲気とハワイらしいコントラストの強い陽射しが良くわかります。でもプリントしてみると人物が小さくて良くわかりません。かといって、そのまま人物をズームアップしたり近寄って撮ると作例2のように肝心のカメハメハ大王像が足元しか入らなかったり背後に他の人が写ってしまったりといまいちです。そこで、まず撮影者が背景のカメハメハ大王像が入る位置に立ち、写される人物はカメラから2〜3メートルの場所に立ちます。人物と背景が重ならないようなアングルで、撮影者が少ししゃがみ、シャッターを押すとカメハメハの高さ感がでますよ(作例3)。さらに他の観光客も写りません。このときストロボを発光させると顔の影が弱くなるので昼間でも迷わずストロボを使いましょう(作例4)。


作例1 ■
全体を撮ると人物の顔がはっきり見えない

作例2
人物をズームにすると大王像の足元しか写らない

作例3
撮影者と2〜3メートルの距離でしゃがんで撮影

作例4
ストロボを発光して撮ると顔の影が薄く


ポイントとしては、
1)ワンカットですべて(人物+背景)を写そうとしない
2)人物とカメラの距離は2〜3メートル
3)昼間でもストロボを使う
4)人物70%、背景30%くらいのつもりで撮る

さらにその場所にいるほとんどの人たちがあなたと同じように写真やビデオを撮りたがっているはずですから、自分たちの必要なカットを撮ったら次の人に場所を譲るのも大事なエチケットですよね。

 

■デューク・カハナモク像


縦のショットで周囲の風景をカット

さて次はワイキキ、デューク・カハナモク像です。
ここはより人が多く、午後は逆光、デューク像がブロンズの濃い色(つまり暗い)でバックの海と空は明るい、と明暗差が大きく、写真を撮る条件的にはかなりキビシイ場所です。なのでデューク像はそれ自体をズームアップして撮っておきましょう。人物はカメハメハ大王像と同じようにアップめで狙うのがオススメです。でもやや引きめの写真も賑やかなワイキキビーチの雰囲気があっていいと思います。また、カメラを縦にして撮ると周囲の余計な雰囲気をカットしてよりデューク像が引き立ちます。

 


シャッター半押しのまま、人物を中央からはずすと立体感のある写真に

■シャッター半押しを上手に活用
この時忘れてはいけないのがシャッターの半押しです。人物を画面の中心から少し左右にずらして撮るとより立体感のある写真になりますが、半押しを忘れるとピントが背景に合ってしまい人物はピンボケになってしまいます。まず人物をモニター画面の中心におき、シャッターを半押しにします。そうすると、ピントが人物に合うので、その半押しの状態のまま構図を変えてシャッターを切ります。ハワイでは陽射しが強くてデジカメのモニター画面は日本にいるときよりかなり見難いはずです。ピントが合っているかどうかその場ではわからないこともあるので必ず

1)人物真ん中でシャッター半押し
2)そのまま構図を変えて(人物をちょっと真ん中からずらして)シャッターを切る

というのを忘れずに。 いかがですか? ちょっと工夫するだけでずいぶん違った写真が撮れるのが分かりましたか? 基本的に観光スポットでの記念写真の撮り方は同じですからどこでも応用ができるはずです。ではグッドラック


デジカメ・ワンポイント・アドバイス
人間の目は素晴らしい
冒頭にも書いたように人間の感覚は感情と結びついてさまざまな感動を記憶するものですが、視覚ひとつとってもカメラとは比較にならない素晴らしいものです。デジカメの出現とその進化のスピードは文字通り日進月歩ですが人間の目と同じというわけにはいきません。人間の目の素晴らしさのひとつは明るいものから暗いものまで一度に明暗差の激しいシーンを認識できることです。当たり前のような気がしますが、デジカメではちょっと逆光になったりすると暗いところが真っ暗につぶれて見えなくなったり、暗いところに露出の基準が合ってしまうと明るいところが真っ白に飛んでしまいますが、人間の目はブロンズ色のデューク像も眩しい海の鮮やかなブルーも同時に見て認識できるのです。「デジカメは人間の目ほどには明暗差に強くない」、こんなことでも知っているとデジカメで写真を上手に撮るヒントになるのです。

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