青い海、眩しい陽射し。鮮やかなハワイの風景の印象は、初めて訪れた人はもちろん、リピーターの人たちにとってもしっかりと心に焼き付けられているものですよね。でも、ハワイで撮った写真を見てみると、「何かちょっと違うんだよね、あの時の記憶と…」という人は意外に多かったりします。フィルムカメラと違って、デジカメなら気軽で簡単にナイスショットが撮れそうだけど、でもなかなか思い通りにならないのが現実。それが楽園ハワイだったとしても。このハワイの歩き方「デジカメ講座」では、「ハワイでの撮影」という点にポイントを絞ったアドバイスで楽しいハワイ旅行の思い出作りをお手伝いしたいと思います。
初級編 – 4 サンセット&夜景
■前編 人物なしで撮る場合 サンセットは毎日違います。季節によって太陽の沈む場所もかなり違うし、雲の量や風向きによっても見え方がかなり変わるので滞在中毎日違った表情のサンセットが楽しめます。夕方、ビーチに行くと大勢の人たちがサンセットを眺めていて、そのうちかなりの割合の人がカメラを構えてシャッターチャンスを狙っているのはリゾートの風物詩みたいなものですが、どうせ撮るなら一味違ったショットを撮ってみましょう。 |
まず、カメラを構える前に一瞬だけ気配りをして、自分が誰か他の人の視界を邪魔する場所に立っていないか確認しましょう。こうした気配りで気持ちに余裕ができて、それが結果的に写真の上達にもつながります。カメラを持っているとつい被写体に近寄ってしまいがちですが、サンセットの場合はそれが必ずしも良いことばかりではないのです。海に沈む夕日、と聞くとロマンチックな響きがありますね。でもあまり太陽にズームで寄り過ぎると周囲の雰囲気が入らなくなってしまい“ハワイ”のサンセットらしさがいまいちになりがち。最近のデジカメは光学ズームにプラスしてデジタルズームの機能を搭載している機種がほとんどなので、ついついいっぱいにズームしてしまうんですね。こうした迫力満点のショットもぜひ撮ってみたいですが、もし余裕があればヤシの木などに夕日がかぶるようにすると、ハワイらしさが強調されます。あるいは人をわざと入れて写すとシルエットになるので、これも雰囲気があります。ライフガードのタワーなども定番ですが欠かせません。 さて、ビーチでサンセットを狙っているデジタルカメラマンの多くは、太陽が水平線ぎりぎりまで沈んでくるのを待っているようです。そして太陽が水平線にかかるころから熱心にシャッターを切り始め、あちこちでストロボが光りだし、そして沈むのを見届けると一呼吸おいて食事に、かどうかはわかりませんが次の行動に移るというパターンがほとんどです。サンセットのシャッターチャンスは太陽が沈む瞬間だけでなく、自然がその前後に見せてくれるさまざまな表情にあります。 |
■意外と高性能な最近のコンパクトカメラ |
■大胆なアングルでプロっぽく 太陽が沈んでしまうとほとんどの人たちは次の目的に向かって歩き出してしまいますが、シャッターチャンスはまだあります。ビーチだけでなくヤシの木や月などいろいろな方向に目を向けてみましょう。 |
■シャッターチャンスは薄闇時に |
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