ケイキ・フラ・フェスティバル - フラ・オニ・エ1999

<Keiki Hula Festival - Hula 'Oni E 1999 - >
10月1日(金曜日)〜10月3日(日曜日)

フラ・ダンスというと、陽気なハワイアン・ミュージックに合わせて踊るパフォーマンスとしての一面だけが、もっぱら観光面でもてはやされているきらいもありますが、ハワイの人々にとり「フラ」はとても神聖なもの。長い歴史を持つ麗しき伝統芸術であり、その起源はハワイ神話にまで遡ることができるそうです。古代ハワイでは、神に捧げる踊りであったフラ。神に仕える祭司が教師を勤めました。現代でもクムフラと呼ばれるフラ教師は、大学教授に匹敵するほどの尊敬を集める存在です。

フラの本場ハワイには、もちろん多くのフラを教える教室-ハラウ-があります。芸術は一朝一夕に身に付くものではありません。素晴しいフラの踊り手を夢見るハワイの子どもたちは、有名な教師のもと、小さな頃から一生懸命フラの練習に励んでいるのです。

前置きが長くなりましたが、今回ご紹介する「フラ・オニ・エ1999」は子どもたちが日頃の練習の成果を披露する、ケイキ(ハワイ語で子どもを意味します)ダンサーだけのフラ・フェスティバルで、今年で第8回目を数えます。ハワイ中から集まった25の団体が、男女のソロ、グループ、古典フラ-カヒコ、モダンフラ-アウアナなどのカテゴリーごとに腕前を競い合います。

会場となったヒルトン・ハワイアン・ビレッジ、タパ・タワーのボールルームは、カラフルなコスチュームを身にまとい、色とり取りの美しいレイで着飾った子どもたちで埋められ、華やかな雰囲気が一杯。カメラやビデオを手にしたお父さんやお母さんたちは、ちょっぴり心配そうに見守りますが、この日のためにレッスンを重ねてきた子どもたちは、出番を待つ間も緊張感よりみんなの前で踊ることの喜びの方が大きい様子。(私事ですが、お稽古事の発表会当日って本当に嬉しいものでした。)ステージでは、大人顔負けの優雅な動きで魅了する素晴しいパフォーマンスが次々と披露されていきます。すべての踊りの伴奏は、それぞれの団体専属のアーティストによる歌と楽器のライブ演奏で行われ、こちらも聞き応えたっぷり。ハワイの人って本当に歌が上手ですよね。なかには振り付けを忘れてしまい、一緒に踊るお姉さんたちを横目で見ながら1テンポ遅れで踊る小さな子もいたりするのですが、そこはご愛敬といったところ。カネとよばれる男の子の踊り手も多数出場していて、ユーモアたっぷりな踊りにはひときわ大きな拍手が贈られていました。

それにしても感心してしまうのは、子どもたちがステージで見せる表情の素晴しさです。常に優しく穏やかな微笑みを絶やさず踊る姿を見ていると、心からフラを愛している気持ちがひしひしと伝わってきます。肩肘張らずにごく自然体でハワイ伝統の芸術を自分たちのものにし、受け継いでゆく子どもたち。ハワイが誇る「フラ」は21世紀も素晴しい踊り手により、踊り続けられることでしょう。

なお、2000年のフェスティバルは、9月22〜24日の3日間にわたり開催される予定です。