![]() ハワイはもとより日本にも多くのファンを持つ、大人気ウクレレ奏者、ジェイク・シマブクロさんに緊急インタビュー! ハワイを愛してやまないハワイフリークの皆さんへ、ジェイクからの優しさと愛に溢れたメッセージをお届けします。 |
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ハワイの歩き方:9月11日に起きた痛ましいテロ事件から1週間が経ちましたが、今回の事件をジェイクさんご自身はどのように受け止められていますか?
ジェイク:発生直後にニューヨークの知人から電話が入り、今回のテロのことを知ったんだ。その時間ハワイはまだ夜明け前。もちろん僕も寝ていたところを起こされたわけだから、テレビから流れるあまりに衝撃的な映像を目にしても何が起きたのかはすぐに理解できなかった。とても現実の事とは信じられなかったし、夢の続きを見ているような気分だったと思う。でも映像を見続け、遂にあの巨大なタワーが崩れ落ちるのを目にした瞬間、例えようのないほどのショックを受けた。これはいったい何なんだろう? これで終わったのか? それともこれはまだ始まりにすぎないのか? ショック、悲しみ、戸惑い、恐怖、不安...、さまざまな感情が頭の中を駆け巡り続けていたんだ。 ハワイの歩き方:ここハワイでもさまざまな影響が出ていると思いますが、実際に地元の人々の生活や町の様子は普段と比べてどうでしょうか? 具体的に何か違いを感じますか?
ジェイク:地元の人々の受けた衝撃はやはり相当なものだよね。だって、家族、親戚、友人など本当に近しい人が犠牲となってしまった人々はハワイにもたくさんいるんだ。ハワイからニューヨークに移り住んでいる人はとても大勢いるからね。アメリカで起きた悲しい事件として、もちろん日本の人たちもとても心を痛めていると思うけど、実際に自分の身内が巻き込まれてしまった人たちの苦しみや悲しみは、やはり当事者でないと解らないことだと思う。僕自身にしても貿易センタービルの近くで働く親友と、テロ直後はなかなか連絡がとれなかったりして、本当に心配で恐ろしかった。この事件は僕も含め多くのハワイの人々にとって、ハワイからはるか離れたニューヨークやワシントンで起きた事という感覚ではなく、もっともっと身近でショッキングな出来事だった。自分達には輝かしい未来が待ち受けていると信じて生きてきたのに、すべてが渾沌としてしまったようで、今は誰もが不安に駆られている気がする。
具体的には、やはり町の人出は減ってしまったかな。ショッピングセンターやレストラン、映画館など、普段の賑わいとは程遠いほどひっそりしているけど、やっぱりこれは仕方ない事。誰でもこんな時は家にいて家族と一緒に過ごしたいと思うはずだもの。でもマイナーなことばかりじゃないんだ。僕のまわりにいるハワイアンの知人たちは、以前はアメリカ人というより自分はハワイアンだというプライドが大きかった。でもあの事件以降、ハワイアンであると同時にアメリカ人だという気持ちが信じられないくらい強くなっているんだって。愛国心なんて気持ちは普段ほとんど意識してないけど、今は、多くのアメリカ国民が実感としてこの言葉を受け止めているじゃないかな。みんなが心を一つにすること。祖国を愛し祖国を思う気持ち。そんな純粋な気持ちはきっと明るい未来につながると信じたいんだ。 ハワイの歩き方:ジェイクさんご自身の周辺はいかがですか? ジェイク:家で過ごす時間がドッと増えました。(笑)実際のところ、先週はレギュラーの仕事に加えアロハ・フェスティバルのホオラウレアなどスペシャルイベントが重なり、相当な過密スケジュールのはずだったんだよね。でもかなりの予定がキャンセルや延期になってしまい、結果的に家でテレビのュースをひたすら見ていたと言う訳。だけど犠牲者や行方不明の方のことを考えたらキャンセルになっても仕方なかったと思う。そして僕自身にとっても普段通りのパフォーマンスを披露できるかどうか正直言って自信が無かった。演奏していても常に意識のなかにあの悲惨な事件が引っ掛かっていて、以前のように無心で演奏に没頭できないことは認めざるを得ないかな。 ハワイの歩き方:現状として、日本からの観光客が減少しています。「ハワイの歩き方」の情報掲示板にもたくさんの方から質問が書き込まれ、様々な議論を呼んでいます。 例えば、安全面を考え旅行は自粛するべきか? 人生最大のイベント、ウエディングを今この状況下のハワイで行うのは、はたしてどうなのか? ビーチやショッピングなど、ハワイでバカンスを楽しむ日本人観光客の姿は地元の人の目にはどう映るのか? これらに関するジェイクさんのご意見をお聞かせいただけますか? ジェイク:質問からは少し逸れてしまうかも知れないけど、今回の事があって僕が改めて思っている事は、自分たちは強くならなければいけないということ。今まで通りに毎日の生活を送り続けることが一番大切な事なんじゃないかな。この前、ワイキキを車で走ってみたけど、まるでゴーストタウンのように静まり返ったワイキキの街並を見るのは本当につらかった。今までで一度も見た事がないほど人通りが少なかったと思う。きっとあのワイキキを見てこんな風に寂しく感じたのは僕だけじゃ無いと思うよ。 僕はね、ハワイというところは本当に特別なところだと思うんだ。訪れた人も、そこで暮らす人も、誰もがハッピーでリラックスした気持ちになれるパラダイスなんだよね。こんな素晴らしい島が訪れる人も無く寂しい場所になってしまっては絶対いけないと思うんだ。以前のようにたくさんの人々がここに来て、ビーチで遊んだり、記念すべきウエディングの日を迎えたり、ハワイの気候や自然を存分に満喫して欲しいと心から願ってる。もちろんハワイの人たちもあなたのウェディングや、訪問を心から歓迎すると信じてるよ。 ハワイの歩き方:今、ハワイのために私たち日本人にできることはありますか? ジェイク:ハワイに来てくれる事、以前と変わらずにこの島を訪れてくれる事。それがハワイの人々へのなによりのサポートだと思う。アメリカの一つの州でありながら地理的なこともあり、ハワイには本当にたくさんの違った文化を持った人々が暮らしているよね。みんな自分の文化を誇りにすると同時に他のそれぞれの文化も同じように認め尊重し、そして独自の文化を築き上げてきた素晴らしい島なんだ。もちろんアメリカ本土と日本との架け橋としても大切な役割を果たしている。そんなハワイとのリレーションシップを絶やす事無く、日本からこの地を訪れ、そしてアロハスピリットと呼ばれるハワイならではの友好と平和に満ち溢れた精神をしっかりと受け止め日本へ、そしてさらに世界中へと広めていって欲しい。今はそれがきっとハワイの人々への最高に力強い励ましなんじゃないかな。 ハワイの歩き方:最後に、えひめ丸の被害者および関係者支援のためのジェイクさんの活動に対し、多くの日本人が感謝の気持ちを持っています。そんなジェイクさんから日本のファンの方、そしてハワイを愛する日本の方々へのメッセージをいただきたいのですが?
ジェイク:繰り返しになるけど、今僕が皆さんに伝えたい気持ちは「強くあること」。来月はコロンの一員としてアメリカ本土でのコンサートツアーに参加するんだけど、正直言って、いまハワイを離れ飛行機でメインランドへ行くことはやっぱり少し恐い。でも僕らの音楽を楽しみに待っている人々がいてくれる限り、僕は迷う事無く出発し、精一杯のパフォーマンスを届けたいと思ってる。ハワイを愛する皆さん、この美しいパラダイスがいつまでもパラダイスで有り続けるよう、ハワイを思い、訪れ続けてください。それが、ハワイで生まれ育ち、この島を愛する僕からのメッセージです。 ■愛用の特製ウクレレ、カマカちゃんを持って現れたジェイク。突然のリクエストにも関わらずインタビューのために多忙な時間を割いて頂き本当にありがとうございました。今度はコンサート会場でそのパフォーマンスを堪能させてくださいネ!
*ジェイクの近況:現在、多忙なコンサート活動の合間を縫ってファン待望のソロCDを製作中。「来年早々にはなんとか完成させたい..」と苦笑い。メインランドのツアーもがんばってきますと力強く答えてくれました。「日本にもまた行きたいな〜、この前行った時、サザエの壷焼きを生まれて初めて食べたけどすごくおいしかった。」なんてことも気さくに話してくれました。 (取材2001年9月19日) |
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