クラス感のある別荘を週単位で所有するというバケーション・スタイルとして定着しつつある「タイムシェア」。「ハワイに別荘を持ちたい!」とか「今年の休みはカリブ海でクルーズ、来年はカナダでスキー」などの夢を実現してくれる「タイムシェア」のシステムは、世界中で1兆円以上もの売り上げを誇る一大産業に成長しています。現在、世界中の90ヶ国以上の国に約5,500以上の「タイムシェア・リゾート」が存在するといわれています。暮らす感覚のステイを約束してくれるだけでなく、世界中のいろいろな場所のリゾートやクルーズとの交換もできる画期的なこのシステム。ハワイ旅行のリピーターにも「ハワイにはたまにしか来ない」という人にも人気の「タイムシェア」とは何か、そしてどういう使い方があるのか、などを徹底的に解剖していきます。
バケーション・クラブのエキスパートに聞く
ハワイで豪華なコンドミニアムのオーナーになれる「タイムシェアについてもっと知りたい!」というご要望にお応えして、ハワイの不動産ビジネス界で20年の経験を持つタイムシェアのエキスパート、ソーレン・シーバーさんにお話を聞きました。ヒルトン・グランド・バケーション・クラブに関する疑問に、答えてもらいましょう。 バケーション・クラブに関するプレゼンテーションを受けられるのは、ヒルトン・ハワイアン・ビレッジ・ビーチリゾート&スパの西の端に立つラグーンタワー1階。太陽の光を反射して輝くワイキキの海を一望するだけで、バケーション・オーナーへの夢が膨らみます。目の前に広がる海には白波が… ■シーバー:まったく、今日のような日は仕事がしづらいですね〜。いい波が立っているんですよ。サーフィンが大好きなのでこんな日はもう海に入りたくて。 ■ハワイの歩き方:サーフィンはハワイにいらしてから始めたんですか? ■シーバー:東京に住んでいた12才のときからから始めました。湘南というか鎌倉のあたりでサーフィンしていましたね。ハワイには、ハワイ大学に通うために17才で引っ越してきたんです。一番最初にした仕事は「ジェット・ツアー」(笑)。その後、不動産のブローカーになって、野村不動産やカウアイ島でマリオットのタイムシェア・ビジネスに携わっていました。ヒルトン・グランド・バケーション・クラブでは、セールスから始めて、マネージャーになり、現在は国際部門のセールス・ディレクターをしています。 ■ハワイの歩き方:それでは、タイムシェアに関していろいろ質問させていただきます。まず、タイムシェアを所有する利点は、どこにありますか?
■シーバー:タイムシェアのオーナーになる利点はいろいろあります。 ◎ 快適なバケーションが保証される 日本のホテル会員権などとの大きな違いは土地の所有権つきだということです。日本のものはたいていの場合、利用権のみで土地つきだとかなり高額になりますからね。 ■ハワイの歩き方:タイムシェアを購入するのは、どのような人でしょうか? オーナーになる方たちのライフスタイルの特徴や最近のオーナーのトレンドを教えてください。 ■ハワイの歩き方:ヒルトン・グランド・バケーション・クラブのハワイでのタイムシェアのだいたいのお値段を教えてください。
■シーバー:ハワイでは、隔年でタイムシェアを使える$8,000のパッケージから、宿泊時期を指定する「フィックス」タイプのタイムシェアで$100,000以上のものまであります。だいたい、平均は$30,000くらいですね。たとえば、1泊宿泊すると$1,250する2ベッドルームのオーシャン・ビューのお部屋でだいたい450万円くらいと考えていただくといいかと思いますが、もし車を買ったら4、5年でダメになるけれど、代々にわたってお子さんやお孫さんにも譲ることができるのでタイムシェアは資産としての永続性があります。 ■ハワイの歩き方:シーバーさんのお気に入りのタイムシェアはどのユニットですか? ■シーバー:私が一番気に入っているのは、ヒルトン・ラグーン・タワーのオーシャン・フロントの2ベッドルームの部屋ですね。ここは、海が目の前で何もさえぎるものがないし、夕陽もとてもきれいにみえます。あるとき、カウアイ島のポイプの近くで土地だけを1億円くらいで買った日本の方がいて、「この景色はオレのものだ」と言っていたのが印象に残っていますが、タイムシェアは「景色を買う」ということでもあると思います。 ■ハワイの歩き方:ワイキキのタイムシェアを所有すると、ハワイ内では他にはどのタイムシェアとの交換ができますか? それから、アメリカ国内と国外ではどんなところと交換できるのでしょう? ■ハワイの歩き方:交換するのに手数料はかかるのでしょうか?
■ハワイの歩き方:「フィックス週」と「フロート週」はどう違うのでしょうか? ライフスタイルによってどちらを選ぶのが良いか教えてください。 ■ハワイの歩き方:ヒルトン・グランド・バケーション・クラブのポイント制度について教えてください。 ■ハワイの歩き方:ポイント制度でそれぞれの部屋のポイント数は、シーズンや部屋の大きさ、景色などによって違うのでしょうか? ■ハワイの歩き方:ポイントの使い方を教えてください。
■シーバー:オーナーとして所有しているタイムシェア施設内で眺めやシーズンを変えることによって、少ないポイントで宿泊したり、滞在日数を増やしたりすることもできます。また、「ラスベガスに3泊とハワイ4泊」とか「オアフ島4泊とハワイ島3泊」など他のタイムシェア施設の交換利用も組み合わせて、同じポイントでいろいろなバケーションのスタイルが楽しめるようになっています。それから、ヒルトン・グランド・バケーション・クラブのタイムシェアではなく、RCIの交換ネットワークを通じて他のタイムシェアと交換すると、使うポイントを抑えられるという利点があります。 ヒルトン・グランド・バケーション・クラブは4つのシーズンに分かれていて、「プラチナ」、「ゴールド」、「シルバー」、「ブロンズ」があります。ハワイでは、「プラチナ・シーズン」と「ゴールド・シーズン」の2種類のシーズンしかありませんが、「ゴールド・シーズン」はゴールデン・ウィーク明けの4週間や9月など、オフ・シーズンを指します。例えば、同じ条件の部屋でプラチナ・シーズンに9,600ポイント必要なところ、ゴールド・シーズンでは7,000ポイントに抑えられるなど、シーズンにより消費ポイントが異なります。 ■ハワイの歩き方:ポイントはどのくらいの期間まで貯められるのでしょうか? ■シーバー:クラブ・ポイントは、1年まで貯められます。ポイント有効期限までにクライブ・ポイントを使いきれない場合は、その年の12月31日までにポイントをヒルトン・オーナーズ・ポイントに交換して繰り越す手続きが必要です。 ■ハワイの歩き方:実際の宿泊については、だいたいどのくらい前からの予約が必要ですか?
予約のタイミングには3種類ありまして、オーナーのみが予約できる「ホームリゾート予約期間」が宿泊する12〜9ヶ月前。「クラブ予約期間」は9ヶ月までで、所有するタイムシェア以外の施設の予約が入れられます。そして、予約が入っていない隙間の数日間を1ヶ月前から予約することができますが、これは「オープン・シーズン」予約といいます。例えば、2べッドルームのお部屋に平日で1泊$100などとお値段もかなり安く泊まることができます。リタイアされた方でバケーションが柔軟にとれる方は、空きが出たら予約を入れてハワイにすぐ飛んでくる方もいらっしゃいます。日本のお客様の中にはこのプログラムのいいところを有効利用して得をしている方も結構、いらっしゃいますね。 ■ハワイの歩き方:最後に、ヒルトン・グランド・バケーション・クラブのオーナーの特典を教えてください。 ■ハワイの歩き方:なるほど。こうしてお話を聞きながら、実際に部屋の中を見ているとタイムシェアが欲しくなるわけが分かるような気がしますね。今日は、いろいろ教えていただきまして、どうもありがとうございました。 (2005年10月取材) |
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