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Akiko
人気連載「ハワイと日本、人々の歴史」

第3回 ハワイの人々を魅了してやまないKIKAIDAとは?

投稿者: Akiko 更新日:2013年10月17日

Hawaii-Japan: People's History vol.3 -KIKAIDA

第3回 ハワイの人々を魅了してやまないKIKAIDAとは?

ハワイの子どもたちに大人気のKIKAIDA

アロハ、Myハワイ編集長明子です。「ハワイと日本、人々の歴史」シリーズでは、観光地としてのハワイから一歩踏み込み、ハワイと日本をつなぐ人々に焦点をあて、その歴史を掘り下げて紹介しています。

ハワイの人々、特に30代、40代以上の男性が、とても上手に歌える日本の歌があります。それは何だかご存知ですか? 「電流火花が…♪」 というフレーズで始まるこの曲、日本の人々からすると、ややレトロとも思われるでしょうが、人造人間キカイダーのオープニング曲、「ゴーゴー・キカイダー」なのです。

今回は、初放映から40年以上を経て、いまだにハワイで熱狂的に愛される「KIKAIDA」こと、人造人間キカイダーについて考えてみたいと思います。

ハワイの子どもたちに大人気のKIKAIDAと伴大介氏
KIKAIDAブラザースとハワイの少年 (写真提供:SHIROKIYA)

石森章太郎原作の特撮ヒーロー番組「人造人間キカイダー」が、始めてハワイで放映されたのは、今から40年も前の1974年、日本で放映が始まってから2年後のことでした。日本語放送に英語で字幕をつけただけのものでしたが、KIKAIDAはまたたくまに子どもたちの間で大ブームとなります。それまで、実写の特撮ヒーロー物をほとんど見たことがなかったハワイの子どもたちの心をわしづかみにし、「土曜日の夜8時はテレビの前に座ってKIKAIDAを観る」のが、子どもたちの習慣となりました。数あるアメリカのヒット番組を抑え、抜群の視聴率をたたき出したKIKAIDA。1974年に、パールリッジ・ショッピングセンター(当事の呼称、現在はパールリッジ・センター)で行われたサイン会には、1万人ものファンが押しかけ、大変な騒ぎになったそうです。

人造人間キカイダーは43話をもって終了、その後キカイダー01と続き、この成功をうけてテレビ局は、レインボーマン、仮面ライダー、イナズマンなどを次々と輸入しますが、どれもそこそこヒットはしたものの、KIKAIDAのカルト的人気には及びませんでした。その後、何度も再放送され、1974年当事少年少女だった視聴者たちの、子ども、孫へと2代、3代にかけて、その人気は受け継がれていきました。

ハワイの子どもたちに大人気のKIKAIDA
ハワイの子どもたちに大人気のKIKAIDAと伴大介氏 (写真提供:SHIROKIYA)

KIKAIDAをハワイに紹介したのは、日本語放送KIKU TVの元ジェネラル・マネージャー、ジョアン・ニノミヤさんでした。ニノミヤさんが、日本にテレビ番組を買い付けに行った時、初めて特撮というものを知り、「これは流行る!」と確信したそうです。ニノミヤさんは1980年にKIKU TVを退社し、JNプロダクションを設立。ビデオ作成や漫画、アニメの翻訳を始めます。しかし、ニノミヤさんのもとには、次々と「KIKAIDA復活」を願う声が寄せられ続けたため、2001年にKIKAIDAはテレビに復活、JNプロダクションよりDVDも発売されました。それにより、KIKAIDA人気は再燃。キカイダーのジロー役、イナズマンの渡五郎役でお馴染みの俳優、伴大介さんもたびたびハワイを訪れサイン会を行っていますし、ハワイのKIKAIDAファンのために「Generation Kikaida(ジェネレーション・キカイダー)」というウェブサイトも設立されました。

ハワイの海

人造人間キカイダーの作者、石森章太郎氏は、キカイダーのキャラクターに、従来のヒーロー物にはない深み、人間味を与えました。それは「不完全な良心回路が組み込まれているため善悪の狭間で苦しむ」というもので、ヒーロー番組のスタンダードを踏襲しながらも、そこはかとないペーソスが感じられるストーリーは、国境を超えてハワイの人々の心にフィットしたものと思われます。キカイダーのキャラクターは青と赤に塗り分けられています。それが善悪をあらわしているのか、または陰と陽、静脈と動脈なのかは、定かではありませんが、アメリカ型のヒーローの定義を打ち破ったKIKAIDAという存在は、アジア系移民の多いハワイの人々の心にスッと寄り添い、深く入り込んだことは想像に難くありません。

なおハワイでは、州知事によって4月12日が「ジェネレーション・キカイダー・デイ」に、マウイ郡長により5月19日が「キカイダー・ブラザーズ・デイ」に制定されています。

参照:
Honolulu Magazine:www.honolulumagazine.com
Generation Kikaida:www.generationkikaida.com

(2013年10月更新)

この記事が属するカテゴリー: 基礎知識, 歴史・社会・自然, 特集


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7 responses to 第3回 ハワイの人々を魅了してやまないKIKAIDAとは?

  1. 平山さま、ありがとうございます。お父様は素晴らしいお仕事をなさっていたのですね。ご冥福をお祈りいたします。先日キカイダーREBOOTの上映会がありました。会場一丸となってGOGOキカイダーを歌い、最後は拍手、拍手でした。その週末、キカイダーREBOOTは他のハリウッドムービーをすべて抑えて、チケットの売上1位を記録したそうです。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

  2. 日本でキカイダーをテレビ番組プロデューサーとして参加した平山亨の息子です。大変興味深い記事を拝読しました。生前、父はハワイで大変愛された理由を知りたがり、直接ハワイ地元民に聴きたいと願っておりましたが、その願いが叶う事無く昨年7月末に他界しました。キカイダーを末長く愛され続けられる事を願います。

  3. 北村様、コメントありがとうございます。なんとお父様は監督さんなんですね!読んでいただけて光栄です。

    ジェネレーションキカイダーデイは、ファンの熱気がすごいんですよ。ぜひ一度遊びに来てくださいね。ハワイの人々は皆、キカイダーの大ファンなんです!

  4. はじめまして 伴さんのところから流れてやってきました。北村と申します。
    いつかはハワイに父を連れてジェネレーションキカイダーデイに伺おうかと考えております。
    ちなみに父は第一話の監督北村秀敏と申します。
    今後共宜しくお願いいたします。

  5. KittyKaiさん、そうなんですよ。以前キカイダー・フェスティバルのお手伝いをしたことがあるんですが、前日から泊り込んでいるファンがたくさんいて、ビックリしました。

  6. 日本人の私が知らないキカイダーですが、ハワイの人々には大人気なんですね~。

  7. ハワイに来たばかりの頃、地元の人々がさも日常的にKIKAIDAという単語を口にするのを知り、びっくりしました。

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