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ハワイと沖縄、シンガポール…そして「ジーマーミ豆腐」

投稿者: Akiko 更新日:2017年12月01日

Jimami Tofu

沖縄のソウルフード「ジーマーミ豆腐」をタイトルにした映画とは?

BananaMana Films の Jason Chan氏(左)とChristian Lee氏(右)

太平洋の真ん中にぽつんとあるハワイ諸島。その地理と歴史から、東洋と西洋の交差点とも呼ばれるハワイにはありとあらゆる文化が根付き、あるものは本来の姿が保たれ、あるものはミックスや進化を重ね、独特の風土の一因となってきました。

たとえば料理。ハワイ料理はもちろんのこと、アメリカ料理、日本料理、沖縄料理、中華料理、韓国料理、ベトナム料理、タイ料理、フランス料理、イタリア料理…ハワイではおよそ考え付く限りの文化圏の味が楽しめるといっても過言ではありません。

そして、映画。ハワイでは毎年春と秋に「ハワイ国際映画祭(HIFF)」が開催され、世界各地から話題の作品および映画関係者が集まります。普段はあまり触れることのできない世界の映画を楽しむまたとない機会として、ハワイの映画ファンに大変人気があるイベントなのです。

料理と映画は切っても切れない関係にあります。映画の中に登場するお料理ばかりを取り上げたレシピ本も多数出版されていますし、前述のハワイ国際映画祭では「Eat Drink Film(食べ物、飲み物と映画)」というカテゴリーも設けられました。その中の一作品が「ジーマーミ豆腐」。シンガポールの映画ですが、舞台は沖縄。ジーマーミ豆腐とは、沖縄の郷土料理の一種で、ピーナツでできた濃厚なお豆腐のこと。この映画の中では重要な役割を果たします。ジーマーミ豆腐の日本語映画付トレイラーはこちらのページをご覧ください。

ジーマーミ豆腐はシンガポールに本拠地を置く映像プロダクション「BananaMana Films(バナナマナフィルムズ)」が今年2017年に制作した映画で、Myハワイ編集部は縁あって、監督兼ライターのお2人、Christian Lee(クリスチャン・リー)氏とJason Chan(ジェイソン・チャン)氏にインタビューさせていただき、映画の上映後に「アロハ豆腐タウン」で行われたパーティーにも参加することができました。パーティーの会場では、もちろんトロッと美味しいジーマーミ豆腐をいただきましたよ。アロハ豆腐さん、どうもありがとうございました。インタビューはページ下部をご覧ください。

アロハ豆腐タウンでプルップルのジーマーミ豆腐をいただきました。

ジーマーミ豆腐は、料理が重要な役割を果たすロマンス映画です。ジェイソン・チャン監督が主演のRyan(ライアン)を演じているのですが、このライアンは東京で修行中のシンガポール人シェフ。ライアンは絶対的な味覚を持つ料理批評家のユキと出会い恋に落ちます。順調に愛を育んでいた2人ですがふとしたことが感情的な別れにつながり、ユキは姿を消すのです。けれども思いは忘れがたく、別々の道を歩みながらもお互いを探し続ける2人。ライアンはユキの故郷沖縄へ出向き、年配の料理人のもとで伝統的な沖縄料理の修業を続けます。ユキのことは心に留めつつも、沖縄料理の世界に深くのめりこんでいくライアン。そして近所に住むダイバーのナミとも少しずつ仲良くなり…と、2人の女性の間で揺れるライアンを、ジェイソン・チャン氏が好演しています。また、クリスチャン・リー監督も、ユキがシンガポールに渡ったあと付き合う男性を演じています。

バナナマナフィルムズは、すべて彼ら2人がタッグを組み、企画と制作を行ってきました。俳優でもあるマルチ・タレントの持ち主であるお2人は、映画愛に満ち、紳士的でとても素敵でした。下記のインタビューにもお2人の人柄があふれていますよ!

上映後のパーティーで。中央はハワイ沖縄連合会会長のVince Watabu氏。右は沖縄観光コンベンションビューロー会長の平良朝敬(たいら・ちょうけい)氏。

クリスチャン・リー氏、ジェイソン・チャン氏へのインタビュー

なぜ沖縄料理をテーマに選ばれたのか教えてください。

ずっと日本を舞台に映画を撮るのが夢でした。各県に働きかけたところ、沖縄と札幌から助成金が出ることになりまして、最初に私たちを招いてくださったのが沖縄県だったのです。沖縄を舞台にした映画ということで、まずは何を撮ろうか? ということになりました。美しいビーチは東南アジアにもある。サンシャイン? それはありあまっています、シンガポールでは(笑)。まずはアメリカンビレッジというところに連れて行ってもらったけど、観光客向けでどうもピンと来ませんでした。やはり沖縄の歴史や普通の人の暮らしが撮りたい…ということで、郊外の村に出向いたのです。そこで沖縄料理に出会いました。ある日、ご夫婦で経営されている「赤田風(あかたふう)」という沖縄宮廷料理の店を訪ねたんです。一口食べて、文字通り吹っ飛びましたよ。「これだ、これが僕たちが書かなければならないものだ」とね。シンガポール人は本当に食べ物が好きなんです(笑)。来年は札幌に行きますよ!

シンガポールは島国ですよね。沖縄も島、ハワイも島。島ということで共通点はありますか?

場所はどこであれ、島の人々はいつも「自分たちがちっぽけな場所に住んでいる」ということを意識していると思います。島の若い人々にとって最大の選択は、「私は夢をかなえるために島を去るべきか、それともとどまるべきか」ということではないかな? これはこの映画の一つのテーマ「家を離れることと家に戻ること」に通じます。いつに家に帰るかというタイミングもね。この映画で重要な役を演じる津嘉山正種さんは、沖縄出身で東京に出た俳優さんです。彼は私たちの脚本を呼んで、すぐさま出演を承諾してくれました。彼自身が沖縄を離れまた故郷に戻ったことで、感じるものがあったそうです。故郷を離れたこと、そして随分帰らなかったことに後ろめたい思いを抱いていたんですね。それは私たちも一緒です。「島暮らしは自分たちにとって十分ではない」と思い他の大陸に渡ったんですが、今は故郷にいます。「ホームカミング(帰郷)」は島の人々の大きな共通のテーマではないでしょうか?

今撮影を終えて思うのは、シンガポールにも、沖縄にも、ハワイにも、ある種のスピリット(精神)というかパッション(情熱)があるということです。シンガポールでも沖縄でも、ハワイでも同じようなサポートを受けました。島ならではのあたたかさを感じましたね。

ハワイには大きな沖縄コミュニティがありますが、ジーマーミ豆腐上映にあたり、どのようなリアクションがありましたか?

それはもう莫大なサポートがあったんですよ! 私たちがHIFFに出品することを決めたとき、どのようにハワイの人々にPRしようかと考えてリサーチしていたとき、FACEBOOKのオキナワンフェスティバルのページを発見したんです。それで自分のFACEBOOKからメッセージを送ったんですね。FACEBOOKページ担当していたハワイ沖縄連合会(HUOA)のシェリー玉城さんが連絡をくれて、「これは沖縄文化を代表する素晴らしい映画だ」と。で、HUOAのヴィンス・ワタブ会長自ら、コミュニティに宣伝してくださったんですよ。ありとあらゆるレストランにビラを貼ったりね。だから、HIFFが始まる前、チケットが売り出される前から、ハワイの沖縄コミュニティの人々は私たちの映画に興味を持ってくださったんです。随分前に沖縄を離れた人々も、この映画を見て自分のルーツである沖縄に帰ってみたいと言ってくれました。これは私たちにとって特別なことでしたね。

キャスティングはどのようにして決められましたか?

オンラインで何百人もオーディションしました。メインの役には日本語だけでなく英語も話せる人々を探しました。英語を話して主役をはれるアジア人は少ないのです。アジアから世界へ映画を発信することが私たちの夢ですので、できるだけ英語で、というのがありました。メインのユキとナミ役はバイリンガルで役にぴったりの人々が探せたと思っています。

お二人のモットーを聞かせてください。

僕らが一緒にとても上手くやれているのは、共通のモットーを持っているからなんです。それは「フリーダム(自由)」に生きるということです。自由がわれらの最優先順位なんです。創造の自由、表現の自由ね。そして家族のために時間を使えるという自由もね。だから私たちはオフィスも持たず、9時~5時といった就業時間も決めません。スカイプで連絡を取りながら仕事をしているんです。人生をより充実したものにしたいんです。そしてクリエイティビティ(創造性)も大切にしています。創造力を持って、自由な精神で、アジアの文化を世界に発信していきたいですね。

インタビューを終えて

編集部員一同、ジェイソンさんとクリスチャンさんの大ファンになってしまいました。とても丁寧で紳士的なお二人ながら、映画、そして表現することへの熱い思い、故郷アジアへの愛、アジアを世界に発信するという情熱が端々に感じられるインタビューで、まさに夢のようなひと時でした。家族との時間を大切にしたいから、「自由」を大切にしているというお2人の言葉には、気付かされることが大いにありました。これからの更なるご活躍を心より応援しています。

BananaMana Filmsのウェブサイトはこちらをご覧ください:http://bananamanafilms.com/

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●第37回ハワイ・インターナショナル・フィルムフェスティバル
会場:リーガル・シアター・ドール・キャナリー18など
期間:2017年11月2日(木)~11月12日(日)
ホームページ(英語):www.hiff.org

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