現在、高層コンドミニアムの建築ラッシュが進むワード・カカアコエリアは、以前はカカアコとワードをひとくくりに呼ぶことはなかったようです。いまだに土地っ子はワードはワード・アベニューまで、その西側がカカアコと区別しています。
ワード・センターズと呼ばれることの多い、幾つかのショッピング・センターを含む商業地区をビクトリア・ワード・センターズと呼ぶ人がいます。年配者はビクトリアをつけて呼ぶ方が多い気がします。私もその方が好きだな〜。ヴィクトリアという女性の名前がつくだけで柔らかく温かい響きになると思いませんか?!
現在、コンドミニアムを建設中のワード・センターとワード・ウエアハウスの中間の土地(以前は駐車場でしたね。)の塀にワード・センターの歴史ボードがあります。
100年ほど前にビクトリア・ワードとそのご主人のカーティス・ペリー・ワードがこのあたりの土地を所有していたそうです。
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お2人の家は現在のブレイズデル・アリーナとコンサートホールの場所にあり、「ザ・プランテーション・ハウス」と呼ばれ、歌も書かれたとか。とてもリラックスしたオールド・ハワイな感じが写真でも伝わってきますね。
ハワイのアリイ(首長)の血をひくビクトリアは王朝最後の君主、リリウオカラニ王妃とも親しかったようです。王朝が崩壊した後は英語を話すのを辞め、ハワイ国旗をベッドの上に掲げ、自分の国ハワイに、一生を捧げることを誓ったそうです。
ビクトリアの子孫の方がヨットマンで存じ上げているせいか、ビクトリア・ワード・センターズには以前から親しみを持っていました。彼は小ぶりのダークグリーンの木製のセーリングボートを長年所有しています。一目で大事にされているのが伝わるほど良く手入れされた船で、眺めているだけで温かい気持ちになるのです。
もうすぐワードの街の景色はすっかり変わるでしょうけど、ビクトリアのハワイに対する愛は永遠に伝え続けてほしいものですね。
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