自宅で仕事をするようになり早１年半。「この部屋は午前中暑い」とか「この方角は仕事がはかどらない」などと、わがままを繰り返し、最適の仕事場を探して、家の中をあっちこっち移動した末、ダイニングテーブルの隅っこに落ち着きました。家人に迷惑がられながら、毎日仕事に励んでおります。
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さて、先日のこと、いつものようにダイニングテーブルで仕事をしていますと、シュルシュルと太いロープが数本、下りてきました。この日は数カ月に１度行なわれている窓掃除でした。
窓をドンドンと蹴るような音がだんだん大きくなってきます。しばらくすると男性の足が見えてきました。窓を蹴って、弾みをつけながら下りてきます。オオ〜、私には絶対できない！
オジさんが一生懸命働く様子を、ボーッとアホ面で眺めていたのですが、オジさんがうちの窓拭きに取りかかるときになって、窓が開いたままになっていたことに気付きました。大慌てで閉めようとしたら、「I get ‘em」（オレがやるよって感じでしょうか）とオジさん、にっこり笑って閉めてくれました。こんな高所で危険な仕事に携わりながら、この余裕、この優しさ。「暑い」とか文句言って、仕事場を替えてばかりいる私の、ああなんと情けないことよ…。
オジさんの頑張りを見ていて、ふと思いました。窓拭きビジネスって、将来性、安定性に富む業界だよな〜と。
私の住むカカアコ地区では大々的な再開発計画が進められておりまして、高層コンドミニアムの建設ラッシュです。
こちらダウンタウンにある開発事務所内に作られた、将来のカカアコ地区の模型なのですが、見てください、このコンドミニアムの数を！茶色いのが既存、または建設が既に開始、近く開始されるコンドミニアムで、白っぽいのが建設許可を取得し、今後10〜15年の間に建設されるコンドミニアムだそうです。
報道によりますと、向こう15年間で22棟のコンドミニアムが建設されるそうですよ。まさにコンクリートジャングル！
で、窓掃除の話に戻りますが、最近建設されている高層コンドミニアムって、鏡面ガラスでおおわれたモダンなスタイルが多いので、「窓掃除業界は安泰」って思ったわけです。
向かいのビジネスビルでも、窓拭きが行なわれていました。この角度から見ると、本当に恐ろしい。でもみなさんの頑張りのおかげで、窓がキレイになりました。お疲れさまでした。
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