日曜日にオアフ島の15以上のフラ・ハーラウが集合しました。
目的は、30メートルという巨大展望台を建設予定のマウナケアを守る為にチャントを捧げ、フラを奉納するため。
日の出とともにワイマナロに集まったのです。
皆でオリを捧げました。後ろにはハワイの国旗。。。州旗が見えます。
クムフラ達はパフドラムを持参。厳かな儀式となりました。
そして、その後はそれぞれのハーラウがマウナケアのフラを踊りました。太陽の移動とともに島中を移動し、最後はワイアナエの日没の前で行われたそうです。
私は用事もあったし、正直、気持ちが半々だったので参加するのは悪いと思ったのです。
確かにハワイの田舎に住んでいると、科学の発達なんて必要があるの?!と思ってしまいます。それより、日々の生活でもっと大切なことがあるのではと。これからもそう考えながら生きて行くのだとは思うのだけど。。。
でもね、思い出したのです。
アポロが月に着陸した時のことを。小学校のTVの前でクラスメイトとワクワクしながら、瞬き一つせずに見入った時のことをね。
しばらくはムーン・ウォークを夢中で真似ていました。
友人の息子さんがハワイ大で天文学を専攻しています。彼はこの展望台の建設が待ち遠しいと言っています。そんな自分の大好きな事に純粋に情熱を注ぐ気持ちを止めたくないとも思うのです。
もしかしたら、これが富士山だったら、気持ちは違うかもしれませんね。
日本にいた時は変人よばわりをされて、自分が本当に日本人なのかと疑問に思ったりもしました。
でもね、自分の国を出て、肌の色の違う人たちに日本の事をいっぱい質問されると結構きちんと答えている自分がいるのです。住んでいただけで身につけた知恵みたいなものがあるのでしょうか。親、祖父母、祖先から受け継いだDNAなのかしらね。
こちらの日系3世のクムフラが、自分はハワイで生まれ育っても日系の家族に育てられたから、いくらフラが大好きでもハワイアンのように芯まで染まりたくても染まれないのよ。ハグ1つでも同じようにできないの。とおっしゃってたけど、わかる気がします。
ハワイアンの方達は生まれた時から、ミュージシャンやフラダンサーやクムフラに囲まれて育っています。ハワイ語が飛び交う日常生活が普通です。ハワイアン同士の絆があります。
フラ・ハーラウに属しているし、ハワイの文化や歴史にとても興味があります。
ハワイアンでない私はよそ様の文化を習わして頂いている。そんな気持ちを忘れちゃいけないと思うのです。
ハワイアンのフラシスが、このイベントはマウナケアを守るためだけでなく、自分の土地を改めて大切に思うためのイベントだって言ってたけど、本当にそうなのだと思います。
結局、巨大展望台の建設は再開される事になりましたが、自然をできるだけ破壊しないようにハワイの人々と密な話し合いをすることになったようです。
それが本当である事を祈るばかりです。
<写真はMarie Alohalani Brownさんからお借りしました>
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