誰に似たのか、9歳の娘は大変生真面目な性格でして、彼女の行動をみるにつけ、「ようやくわが家にも“ハジメちゃん”がやって来てくれた」とホッとさせられています。
娘は結婚15年目にして授かったのですが、それまでの夫婦生活はまるで「バカボンとバカボンのパパ」のようで、お互いのアホさで「忘れた!」「やってしまった!」「困った!」の連続でございました。ハジメちゃんが加わったことで、ようやくわが家にも平和な日々が訪れるようになりました。
娘はこの8月から4年生になりますが、最近めきめき「オバちゃん度」がレベルアップされ、「これどうしたらいい?」と本気で相談している、この8月で49歳になるわたくしでございます。
その、わが家の救世主ともいえるハジメちゃんですが、忘れられない出来事があります。
3歳になるかならない頃のことでしょうか、台所にトコトコとやって来て、冷蔵庫に貼ってある写真を指差し「わたし、このオジさん知っている」と言うのです。彼女の指の先には義理のお父さんが笑っていました。
「え〜!? なんで知っているの〜?」とびっくりして尋ねると、「ずっと上の方で会った」と言うではないですか。2人で高いところから下のほうを眺めていたって〜。
そしてオジさんから「あの女の人と男の人をいっぱい助けてあげなさい」と言われて、うちに来たというのです。
お父さんは娘が生まれる前年に、ガンで亡くなりました。生前、「孫がみたい」なんてことは一切言わなかったのですが、亡くなる直前に、私に娘ができたらいいね、というようなことをさらりと言っていましたっけ。
そのあとしばらくすると、「オジさんに言われてうちに来た話」のことなど娘はすっかり忘れており、「そんなこと言ってないよ〜」「喜ばせようとおもって言ったのかもよ〜」などとつれないことを言いますが…
でも母は信じています。生真面目なハジメちゃんが、これからいっぱいお父さん、お母さんを助けてくれることを。
そして、アラモアナセンターにいま建設中の超高級コンドミニアムをきっと買ってくれることを…。
がんばってね、わが家のハジメちゃん。
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