娘が学校で使う文房具に名前を書くためのマジックペンを探していたときのことです。まるで「ちーっす」と挨拶でもするように、私の目の前に現れました。
「おっ、さるぼぼ」
娘が生まれる前、たしか2004年の夏でしたか。日本に帰省したときに、両親と3人で飛騨高山へ1泊旅行に出掛けました。そのときに母が買ってくれた耳かきです。
可愛いので耳掃除などには使えず、ペン立てに入れておいたのですが、すっかり忘れていました。
懐かしい〜。
両親と3人でバス旅行なんて、「どういう経緯でそんなことになったのか」といまだに不思議なのですが…。とにかく思い出すたびに「プププ」と笑ってしまうことばかりの、本当に楽しい旅でした。さるぼぼのおかげで久しぶりに思い出して、温かい気持ちになりました。
そして今さらながら「旅のお土産っていいものねえ」と実感しました。
これまでの私は「これ以上モノが増えては困る」と、旅先で自分に買うお土産といえば、もっぱら名物のお菓子やお惣菜など、食べるものばかりでした。
でもいまは、安いキーホルダーでも、ド派手な置物でも、やはり旅行の思い出をなにか一つでも買うべきだな、と思います。車の鍵につけたり、本棚に置いておけば、忙しい毎日の暮らしの中でも、ふと目にしたときに「あそこは良かったよなあ」とか「あれ可笑しかった〜」などと一瞬でも楽しい気分に浸れるでしょうからね。
ハワイのお土産屋さんでフラダンス人形を見かけるたびに、「こんなの買う人いるのかねえ」と心の中で思っていましたが、いまは「これもありだな」と思います。(父もハワイに来たときに3個ほど買っていました)
旅のお土産なんて、その人が「イイ!」と思ったモノが、1番イイのです。
そういえば飛騨高山旅行の帰りのバスの中で、父が「おっ、オマエにこれ買っといたぞ」と、お土産をくれました。
「そんな、いいのに〜。いつのまに買っていたの?」とわくわく気分で袋から取り出したんですが、そのセンスの悪さに一瞬、言葉を失いました。
私「…。いいねえ。しぶいねえ…」
父「ほら、ここにチャックがついているから。ちょっと出掛けるときにバッグとしても使えるぞ」
私「出掛ける…」
母「…」
あとで母に「欲しい?」と聞きましたところ、「せっかく買ってくれたんだから、ハワイに持っていって、大切にしなさい」と諭されました。
10年余り、「使わないけど捨てられないモノ」が入っている段ボールに入れてあった〃お出掛け用バッグ〃を、ひっさびさに出してみました。
「金のたまる人」がどんな行いをする人かが書いてあったんですね。もらった当時はじっくり読みもしなかったんでしょうか。
「感謝の生活をする人」
「儲けをあてにせぬ人」
「仕事を趣味とする人」
なんか父に言われているような気がします。
この袋、チャックがついているので便利かも…。
アラモアナパークでウォーキングするときに使おうかしら。
車の鍵と免許証、小銭を入れるのにちょうど良い大きさだし…。
こんな感じ〜。どうかしら〜。
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