東日本大震災の数年後にハワイにいくつかの船がたどりつきました。
1〜2年かけてアメリカの西海岸まで漂流し、それから1年くらいかけてハワイにやってきた船です。
ニュースで見たり、港で持ち主からの連絡を待っている船を見たこともありました。
持ち主が見つかっても、ハワイでお引き取りくださいという場合も多いのです。
安くはない送料を払えず断念する場合が多いとか。
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家人の知り合いもそんな船の一つを海上で見つけて連絡してきたそうです。
家人がハワイ州との連絡係となりました。
3年間、ハワイ州の倉庫に保管され日本とやりとりをし、持ち主を探したのだけど見つかりませんでした。
法的な処置を終え、1ヶ月ほど前に我が家にきました。
英語では船は「SHE」。
大事に扱って、化粧をしてあげたり、衣替えをしてあげると一気に機嫌がよくなるといわれています。
少しずつ傷んだ箇所に手を入れ、生き生きとしてきけど、持ち主を尊重したいと名前はそのまま残しています。
実はこの名前はプラスチック板で覆われていました。
プラスチック板には名前らしきものが書いてあったのだけど、割れていて解読不可能だったので、それはとりました。
なのでこの「第二孝丸」は前の名前のようです。
「ウニ」と書いてあるので、ウニ漁に使っていたのかなと想像しています。
このウニの文字も残すそうです。
今までどんな日々を過ごしてきたのかな。
海の男たちと毎日のように波しぶきをあげて活躍していたのでしょうね。
6年前のあの日、どんな思いで長い旅に出たのかな。
大海原にいる間、何を見たのかな。
この船を見るたびに、いろんな思いが脳裏を巡ります。
東日本の方達の生活が少しずつ良い方向へと進みますように。
心の傷が少しずつ癒されますように。
第二孝丸、これからは、ハワイで愛情をいっぱい受けてのんびり過ごしてね。
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